›July 19, 2010

猛暑日の行脚と、vs高橋さん



お暑うございます。
ばててますよ。当たり前じゃないの。


さて。
おきなまろは、心配性で繊細なのだが、意外と人の目が気にならない。
アフロでサングラスな上に場違いなTシャツを着ている人と1日中一緒に行動していても、別に恥ずかしくもなんともない。
そんなわけで、撮影係は適任だ。

竹撮りの翁、ってなもんで、今年も竹林兄さんと一緒に、山へ柴刈りに行ってきた。


まずは、多摩美オープンキャンパス。
殺人的な太陽光線が照りつける山の上で開催していて人を大量に呼んでいるあたり、
もうこれはいじめだろう、何の罰だ、どうなんだ、説明しろ多摩美、とキレたくなるのはおきなまろだけであり、
大勢の来場者も竹林兄さんも楽しんでいる様子。

ではその様子をレポートしてみようか、とデジカメのデータを見てみると、


……資料写真しかないし!


兄さんのデジカメでアフロを撮り、今後のムサビのオープンキャンパス運営に参考になりそうなところを観察しているだけで、
もう、会場風景的な画像なんておさえる余裕なかったらしい。暑いしさ。

モウロウとした意識の中、ちゃんと撮ってた写真がこちら。
学食のタコライス!
おいしかったよ!

gakusyoku.jpg

で? っていうかんじですか?


まあまあ、仕方ないでしょ。もう夏は諦めるしかないんだってば。


え?なんですって?
サウナ?

sauna.jpg

もー、ばかじゃないの??


やはり美術系若者の、エネルギーはとてつもない。
たのもしい限りである。

多摩美の牙城は、やっぱりいつ見ても堅牢かつ柔軟。さすがだな。


反面、エントランスで会った米山さんは、元気そうにしてたけど、やっぱりちょっと元気ない感じでした。
米山さんは、会う時はだいたい体調が悪い。見るからにやばそうな時も多い。「子供からもらってさー」と、何度聞いたことだろう。
それなのに必ず至近距離で(というかベタベタ)接近してくるのだが、私が感染ったことがないので、きっとたいしたことない風邪を毎回こじらせてるのだ。
弱い、弱すぎる。十万石饅頭。 免疫upには生姜がいいですよ。米山さんが元気じゃないと、おもしろくない。
元気にな時にまた語りましょう!


まあ、私も暑さにやられて解けかかっているわけだが、そんなおきなまろにも声をかけてくださる方がいて、嬉しいかぎりである。
きゅっきゅぽん一家に出会い(偶然とはまさにこのこと)、カリメロさんに出会い(ほんとにありがとうございます)、やはり人との出会いはいいな、と身にしみるのである。
そして、やっぱりまずは最初におきなまろに声をかけてくださるあたり、アフロは声をかけるのに抵抗のあるいでたちなのだなと、再確認するのである。



続いて山の中へ分け入る。
東京造形大のオープンキャンパス。

zokeihole.jpg

しかーし、多摩美を回るのに予想外に時間をくった挙げ句、渋滞にはまり、着いたのはもう日が傾き始めた頃。
よし、ここは目的の情報をひとつgetし、あとはダッシュで見て逃げよう、兄さん、よーーい、スタート、、、
あ、見つかった… そりゃアフロだしね…、


というわけで、高橋さんに一瞬にして発見され、拉致され、強制収容(もとい紳士的な案内)を受けたのである。
多摩美よりも気温が低く、わずかながら体力回復したおきなまろ、猛スピードでメディアデザインをはじめとするデザインのエリアを視察!
序々に撤収作業に入る構内を、後ろ髪ひかれる思いであとにするのである。
でもそれだけではおわらない。


アフロ隊とは比較にならぬほどマジに視察に来られていた、京都精華大の皆さんの宴席に、
まだ翌日もオープンキャンパスだっていうのに飲む気まんまんの東京造形イケメンズと、ムサビの変なコンビが合流し、和やか会合。
同業者の集いって、話題に事欠かなくて楽しい。はじめましてでもあまり緊張しないですむ。

その後、飲み足りない造形大高橋さんとOさんとともに、2軒目では深めの話。
やー、なんかね、わかったわ。
昨年のオープンキャンパスで初めて高橋さんと会った時、なんか、この人苦手?いや、危険!?って思ったのね。
いや、ぜんぜんあれですよ、とても人あたりの良いジェントルマンですよ。真面目さと教養の深さもにじみ出てるし、
学生にも受験生にも美大広報人にも人気の高い方です。ほんとに。
タイムラグが大きい直感の持ち主であるおきなまろ、ではこの感覚は何の事だろう、と1年間考えていたわけね。
お酒飲みながら話をしてみてわかった。
見透かされるんだわ。おきなまろという人間の構造を、見透かされるの。なんでだよ。
こわいわー。これだわ。やっと判った。
で、こっちも、見透かされてること前提で感覚的な表現使って、わかってもらえると思って話しちゃうの。無意識にね。
あぶないっしょ。こわい人ですよ。


おきなまろは、こわいところには突撃してつぶさに観察し克服しようとする悪癖があるので、
酔ったノリで、明日も来なよ、行きますよ、となった造形オープンキャンパスに、本当に翌日乗り込んだ。
今年の造形、ファインの展示がいいと聞いていて、ちゃんと見れなかったから諦めきれなかったのが本当の理由だ。
夜中まで飲んで朝出勤している人物に対するアドバンテージを得るため、休日のおきなまろは朝は寝坊ぎみにして、
昼前までゆっくりすごし、学食で昼食をとってから顔を出すという手段をとった。
しかし、せこい手を使って絵画を案内していただきながらつぶさに観察しても、やっぱかなわないな。
敗退。
ヒットポイント献上。

お忙しい中、本当にありがとうございました。
行ってよかったです。すごくよかったです。

仕事意識そっちのけで個人的に楽しんだ東京造形2日目。
ワークショップに参加してみたり、展示スペースの学生に話しかけてみたりしたのだが、
造形のオープンキャンパス、いいっす。  まとまり感? 一貫性?
なんつうか、同じ意識が長い時間かけて全体に浸透したっていうそのこと自体すら来場者に伝わる感??
うまくいえないんだけど、こういうの、ムサビでもやりたい。
規模的にそれが叶うかどうかが難しいところだが、やってみたい。夢が広がった。


いろんないろんな皆様、大変お世話になりました。





さて、今朝起きたら、ぐるーーーっと世界が回りましたよ。
ひどいめまいですよまったく。
それでも出かけなきゃいけない予定があったもんだから、がんばったけど、明日からまた1週間フルで仕事だぜ?
だいじょうぶか自分!? 夏の自分ほど信用できないものはない。
まだ地方出張もひかえているのに、こんなにばてていていいものか。
ごはんたべよう。
充実感だけでは栄養が足りない。
得たものをエネルギーに変えるべく!


しかし、自分ちのオープンキャンパスより他大のレポートを細かくブログで紹介しちゃうあたり、
商売っ気のない、根っからのオタクだよなあと自分で思う。
ま、アングラだからいいのよ。

Posted by okina at 09:02 PM | Comments [2] | Trackbacks [0]

›June 09, 2010

久々に左脳をフル稼働



ツイッターなるものには、自分のライフスタイルに合わないからと、足を踏み入れなかった。
しかし、おきなまろ、学生企画のため、一緒にツイッターをやることになった。
存在と、コミュニケーション形態だけはなんとなくわかっていても、
実際の操作方法はまるで知らないところから始まった。

のが、

1週間前くらい?


ま、ひとまずマスターさせていただいた。
いろんな概念やら設定やらタグやらアプリやら、わりと深いところまで。
学生のおかげで。


われながら、がんばったわ。
感覚だけで生きている私にとって、短期集中で実感を伴う理解をするのは大変なこと。


そんなわけで、
ムサビオープンキャンパスのツイッターが始動しております。
もう手羽ブログや竹林兄さんのブログでも紹介されていますが、
ちょっと詳しくね。宣伝宣伝。

ツイッターってのは、つぶやくもの。
たくさんのひとがつぶやいていて、人のつぶやきも見れるもの。
つぶやきシローもつぶやいています


話がそれましたが、

オープンキャンパスのツイッターは、

学生もスタッフも来場者もみんながつぶやけます。

これ、ポイントね。


まず見るならここ。
誰でも見れます。
PCは→こちら
携帯からはこちら↓。

mauocqr.jpg


リアルタイムなオープンキャンパスつぶやきが見られます。当日はここで、レア情報までゲット!
家からも見られます。駅で電車を待っている時でも見られます。


そして、アカウントを持っているあなたは、オープンキャンパスについてつぶやきましょう!
つぶやき文の最後に、 ムサビオープンキャンパス用検索タグである、 「(半角スペース)#mauoc」 をつけるだけ。
当日は、いろんなところを見て、いろんなことをつぶやいてください!!


アカウントをもっていないからつぶやけないって?

今からアカウントを作ったって、完全にまにあう。つぶやくだけなら簡単。
おきなまろが1週間でマスターした、ごちゃごちゃしたことはいらない。全然簡単。
1日でできるね。


そういうわけで、オープンキャンパス当日は、 #mauoc で一緒にもりあげよう!
楽しみー!
 






ちょうど携帯を新しくしたついでに、
オープンキャンパス当日は携帯からも随時つぶやこうと思い、
素早く文字入力ができるよう、フリック入力のアプリを入れて設定した。

のが、

2週間前くらい?


ま、ま、  マスターできないし!


いや〜、3日でマスターしましたとか言ってる人、ほんとすごいよ。
むずかしいよあれ。アクロバティックすぎてさ。

そんなわけで、メールもおっくうで超短文になったりしている。
いや、がんばってるよ、がんばって携帯からつぶやいたりしてるよ。
ちょっとは早くなったってば。

元の入力の方が早いか、うすらマスターしたフリック入力の方が早いか…
当日、判断が求められる。


iPhonの人とか、常時フリック入力使ってる人ってどれくらいいるんだろう…


Posted by okina at 01:10 AM | Comments [0] | Trackbacks [0]

›January 18, 2010

目がまわるおきなまろ ― はじめての願書締切直前 ―



造形学部の入学志願書受付期間が、残すところ2日となった。
以前から願書の書き方や提出書類に関する事、その他もろもろの電話問い合わせはあったが、
直前となった今日、こんなにもひっきりなしに電話がかかってくるものかと驚いた。
前日までのセンター入試担当だった人たちが振替休日をとっていて、
願書に関する電話をさばくのは、おもに竹林兄さんとおきなまろの2人。
他の仕事をしようとしても、電話で中断されるから、もうあきらめてテレホンオペレーター体制。

兄さんは、電話のベル音に「はーいはいはい」とだるそうに返事をしているものの、いざ出ると受け答えは余裕そのもの。
さすが入試マイスターというかんじで、貫禄をみせつけられた。
対するおきなまろは、ただただ大パニックで、でも電話の相手はもっとパニックしているから、もう大変。
頭の中はぐるんぐるんして、走ってもいないのに息がきれてくる。
兄さんの受け答えを聞いて対応を勉強しようにも、次から次へと起る新しい事態で、
せっかく覚えたであろう手順も玉突きで頭の外に出て行ってしまうよ。待ってくれーーー!

時々、喉がかわいて甘いものもほしくなって、飲み物を飲みちょっとクッキーをかじった瞬間、プルルルルルルー!
「はい、武ふぁひ野美術大学広ふお入学センターでございます!」
めがまわるう! ヘルプミー。
毎年、この時期はこうなんですね。
知らなんだ。


おきなまろはとても心配性なので、自分が願書などを出す時は、かなり前から入手し、
こと細かに調べ、書類をじっくりそろえ、念入りに確認し、締切のかなり前に出願しておくタイプだったので、
どうも瞬発力をもってしてギリギリに動く人たちの思考回路まで思いを巡らすことができず、
とにかく、電話のベルが鳴るたびに、ビクビクしながら、しかしいつもよりすばやく受話器をとるのである。


ああ、ほんとは自動音声に切り替えたい。
あ、そういえば、冬期休業期間中の自動音声は、おきなまろの声だったんですよ。
その期間に電話をかけてくださった方は、雑音だらけの遠いおきなまろの声を聞いたんですよ。貴重だね。
竹林兄さんとテリーI藤さんに倉庫に拉致されて、音声の録音をさせられたわけです。
「こちらは武蔵野美術大学です。12月26日から1月6日は、冬期休業のため、事務取扱いをおこなっておりません、うんぬん」と。
まあ無表情でノッソーっとした、かわいげのない声でございますよ。
本当は萌えアニメ声でのリハーサルもして、テリーさんからはOKをもらったんだけど、
竹林兄さんがNGを出したのでボツになったわけです。つまらん声になった。
明日からはやけくそで、萌え声で願書関係の対応してやろかしら。


今日1日で、かなりの消耗度。
電車の窓に映った、ぐったりした自分の顔に驚いた。
早く寝よう。あと2日、がんばらねば。
初心者おきなまろ、なんとか生きて還ろうぞ。




しかしね、ひとつ予めやっておいてよかったことがある。
しばらく前、ちょっと暇な時、自分が受験すると想定して、募集要項を読み、ひととおり願書を記入してみた。
そして気付いたことや注意点などを赤ペンで書き、願書記入説明マニュアルのできあがり!
このシミュレーションのおかげで、受験生目線をももってして願書の書き方の受け答えができるようになった。
自分が受験した時と全く形式が違うんだもの。初心者たるもの、やはり1からやっておくべきものよのう。
もちろん、それだけではわからない事も色々あるが、何事も経験じゃのう。

ついでに、願書がなんだかさみしいので、高校の制服を着た自分の絵を書いて、写真の代わりに貼ってみた。

gansyo.jpg

われながらよくにている。
電話攻撃に遭い、疲れてムスーッとした今日の自分にとてもよくにている。

みなさん、これくらいきっちり顔がわかるように写真を撮って下さいね。
最近は、特に男子の間でゲゲゲの鬼太郎のごとく長い前髪が流行っているけれど、
髪が顔にかかって目がはっきり見えないと、本人確認がちゃんとできなくて、当日試験場からつまみだされるわよ。
竹林兄さんも、受験するときはアフロとサングラスは取ってくださいね。
え? アフロは地毛?
わかってますって。でもむりやりに七三分けにして目はちゃんと写るように、
って、え? 目が線になっちゃってはっきり写らない?
わかってますって。当日本人と相違なければ確認はできますからご安心を。
ではみなさん、そこんとこよろしく!


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at 10:27 PM | Comments [2] | Trackbacks [0]

›November 29, 2009

サボりまくりのおきなまろ竹を食べるの巻



さて今年こそ行ってまいりました。
一連の竹プロジェクトのしめくくりとなる、公開シンポジウム「竹の造形・その未来」!!


え? 長らく更新してなかったのに久々の登場でいきなりなんだ?って??
たしかに、1ヶ月間、更新をサボタージュしていたな。その間何をしていたかって?
充実した毎日を送っていましたとも。リア充ってわけ。
インフルエンザの流行を傍目に、るんるんと秋の日々を満喫していたわけよ。

そうでもないか。
最近のおきなまろの仕事ぶりといえば、何やら考え込んでみたり、フリーズしてみたり、かと思えばいきなり資料をあさったり、
猛烈な勢いで資料を作り始めたり、しかし忽然と姿を消してみたりと、なんとも奇妙である。
周りの人たちが入試の業務でてんやわんやしている中、マイペースにイベント企画などなどと向き合う日々。
脳内作業している状態って、外から見るとサボっている姿そのものなのね。申し訳ないったらありゃしない。
美大生(特にデザイン系)がサボっているように見える時、実は頭の中は課題やプランでぐるんぐるんなんだけど、それと同じ状態。
それに加え、何気におきなまろはまだ広報入学センターの人になって1年も経ってないので、現状把握だけで結構体力を使う日々。
なんつーか、現場作業の方が向いているなと思う今日このごろなのであった。





そういうわけで、昨日は本当に仕事をサボタージュして、シンポジウムを見に行って来た。

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竹林兄さんがお休みの日なので、竹プロ続編の取材を仰せつかっているのだが、これは仕事じゃないわな。しかーし、
表向き、ムサビの腕章をつけてカメラを持っているので、取材っぽく見えてサボりに見えないという、得な部署の人間なのである。ニヤリ。


今年もますます進化して、すごいわけなんです竹プロジェクト。


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パネリストの3人。
左がジョン・ハーディー氏。
バリ島で、校舎や机椅子などすべてが竹で作られた教育施設「グリーンスクール」を主宰している方。
その様子を写真で見ただけでも、ものすごいカルチャーショック。
すべてにことごとく竹を使用した、ジャングルの中の、自給自足生活は圧巻。


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中央が柗井正澄氏。
横浜開港150周年イベントで、市民と一緒に放置林から伐採した竹を使用して、
巨大な建造物「竹の海原」を制作した方。
竹を建築材料として活用する方法を提案しているのだが、
とにかくまず、ハンパないスケールでひろがる竹の大海原がとても美しい!


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右が日詰明男氏。
黄金比などの数理を研究し、導き出した幾何学構造を竹による造形や音楽などに落とし込んで表現する作家。
今回10号館の前でやっていたワークショップでは、
ニューロ・アーキテクチャーの一部を竹のテントで作り、体感するため学生と寝泊まり生活をされていた。


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パネリストの方々の講演は、筆舌に尽くしがたい感動にあふれていた。
竹プロジェクトに関して授業等で扱うムサビの教員陣のレポートも、実に多彩。
ここに書いて写真を載せているときりがないので、シンポジウムの締めに司会の板東先生が
ずばり「なぜ竹なのですか」とパネリストに投げかけた質問が印象的だったので、そちらの答えをまとめておこう。


ハーディー氏は、今自分は60歳であり、クルミの木を植えて実がなるまでは待つ事ができない、と会場の笑いをとった。
しかしそこには深い意味が込められていて、竹の驚異的な成長に関してももちろんだが、
化石燃料などと違い、30年後に今やっていることを孫に説明する時まで、竹はそのままで在り続けられるから、という。
すべての私財を投じ、グリーンスクールや竹に人生をかけている人の言葉は、重い。

柗井氏は、日本の建築法規が厳しいこと(鉄とコンクリしか基準をクリアできない)を憂慮。
地産地消を建築で実行し、里山や竹林と、人間とが関わりを持ち、お互い蓄積してきたものをつなげていきたいという。
専門家によるこうした提唱は、素材から思わせるローテクさや原点回帰のイメージはまるでなく、
むしろ新たに発展していくものとしての可能性を強く感じさせられた。

日詰氏は、竹との出会いは宿命だという。たまたま造形をしようと思った時に材料を探して文房具店に行ったら、
竹ひごがあったと。なんか竹が来ちゃったと。それ以来、どうしても素材が竹になっちゃうんだと。
また、竹林の地下茎のネットワークが、中心のない、自己相似的という属性において自分の作品コンセプトと似ているそうだ。
「とりあえず、まずこれ竹でできるんじゃないかと疑ってみること」という視点を、聴衆になげかけた。


ひとつの素材について、こんなにも多くの人が多様な角度から検証し、
またいろんなことに派生、応用されていく様子が、シンポジウムという会場で身にしみるほど体感できた。
とても有意義な時間だった。

ムサビでは今後も、竹という素材のポテンシャルを追求していく。
またたくさんのおもしろいことに触れられると思うと、純粋にわくわくする。



さて、このブログのタイトルの意味でも説明しておくとしようか。
イメージとして用いた表現ではない。実際にシンポジウムで竹を食べたのである。


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このパン、竹パン。

ゲストパネリストの他にも会場には、いろんな分野で竹に関わっている方々がいらしていた。
その中のひとり(造園学の望月教授のGF!?)の方が、若竹の粉を10〜20%入れて作ったパンを焼いていて、
今回、会場に配られた。 フル回転して疲れた脳に、とりわけ染み入る、とても香りのよいパンだった。

竹は、タケノコやメンマなどで我々人間も食している、が、
日詰氏の衝撃理論がおもしろい。
パンダの消化器官にいるバクテリア(コンポストに応用する案アリ)が人間に備わったら、
生の竹を食える、と。
おもしろい。なによりも絵ヅラが…
竹林でばりばり食ってる人間…
竹取りの翁もかぐや姫に気付かずばりばり…
竹プロ最高です。






さて、ここからは個人的な内容になる。
おきなまろ、今回のパネリストのひとり、日詰明男さんのファンである。
雰囲気と喋り方が大泉洋にうっすら似ているから?いや、そういう不純な理由ではなく、
活動や造形のコンセプトに、大変興味を持っているのだ。
本文でリンクしたニューロ・アーキテクチャーのページ(日詰氏のwebサイト内)を読むだけでも、
なんというか、なんか涙がでてくるのである。感動なんだろうか。

今回の講演も、メモを取りながら前のめりで聴かせて頂いた。
一番心にガツンときた話はこれ↓
「今回のワークショップで、竹でテントを作って並べたが、実はこれの位置が私の作品だ、
 上物(うわもの)ではなく、ということを学生に言ったら、ぽかーんとしていたけど」
そう、自然界というか、この世の中に、形を持たずに存在していて気付かれていないものを見つけ出したことが作品で、
それを知覚できる状態にする手段として、竹という素材を使用しているということ。
唸ってしまう。 ある意味、私だって、ぽかーんです。


一応、私の専攻はコミュニケーションデザインで、学生時代から興味を持って研究してきたことは、
まあひとことでは言えないが無理矢理言うとしたら、無意識的に生み出されるコミュニケーションの副産物、なのだが、
もちろん簡単に形にできないし、かといって理論だけ展開したところで人に伝えることは難しいもので。
だから形にするところまで行っていて、しかも更に、
「構造体にしてみたらなぜか自立していた。力学はわからない↓(笑)」とか、

take2-4.jpg

「発見したと思って引いた図面の形が、ある日大根の葉の付け根をスパッと切った形と同じだった。
 自然界にはもともとあった形なんだ、くやしい(笑)」
という新たなつながりにまで発展していくところが、あこがれ通り超してもう、嫉妬の域である。
くそう。しかも、おきなまろにはない理数系の頭脳も持ってるし!もーー!

自分は一応ずっと今でも常に自分のテーマが視点としてあるし、日々おこる出来事やなにげない会話にも
独自の観察眼を光らせているけども、それだけじゃなくて、何かしら無理無理にでも形にしてみることが必要かなと思った。
何のためともわからないけれど、
「作ってみなければわからない。作ってみてたまたまできたものばかり。」
という日詰氏の言葉を、心の支えにしようかなと思うのでありました。


まあでもとりあえず、お仕事での脳内作業も、一区切りつけて何かしら動こう。ひとつふたつ物理的に成長したいものだ。
うーん、学生が冬休みに入ったら、今後の作業に備えて、トラックの運転の練習でもしようかな。
おきなまろ 構内X'mas暴走。 


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at 07:58 PM | Comments [0] | Trackbacks [1]

›October 24, 2009

先生とよばれることは



出張費の申請書を作成していたら、10月は7のつく日は出張していたことに気付く。
また、チャリンコ出張や宿泊を伴う別申請のやつを入れると、5回も出張に出ている。
むろんぜんぶ高校訪問、予備校での説明会、他大視察などである。
うーん、おどろきだ。
この仕事を始める時、まさか自分があちこち行く系の仕事をするとは思っていなかった。
完全に裏っかわで、学内に巣くってサブ的な役割をするとばかり思っていたのだけど。
名刺がバカスカなくなってゆき、あっという間に追加印刷の発注…
どんだけ。


そうは言っても、おきなまろはやっぱりサブなわけである。
予備校説明会では、メインの人と組んで助手的役割で働くし、
高校訪問も、しゃべれる人のくくりでは5番手(打順最後)。
1日に何校も重なっちゃった時だけ回ってくる役割なのである。

が、
最近は入試シーズンに突入したもんで、兄さん姉さん達は入試で大忙し。
入試に関してはド素人のおきなまろは、試験もろもろ佳境になってくると、
邪魔!ぽいっ と放られることになるわけで、きょろきょろしているばかりでもいられず、
高校訪問マイスター髭男爵が回りきれない分を、おきなまろが行くことになるのである。


これが実に恐れ多い。
高校が進路指導の一環として、業者を通じていろんな分野の大学を招いて、
進路ガイダンスをおこなうというもの。
その美術系分野担当として、ムサビに職員派遣の依頼が来るわけだが、
立場としては、「講師」なわけでして。
そうするとね、「先生」って呼ばれるのね!
髭男爵は、先生と呼ばれてもおかしくない、いや先生と呼びたくなる風貌なのだが、
え?こいつ?と思うような小娘おきなまろを先生と呼ばなければいけないなんて、
業者の方や先方の高校の先生方が不憫でならない。

ムサビの学生は知っていると思うが、殆どのムサビ職員はフォーマル服で仕事をしていない。
おきなまろも当然、学生と同じようなカッコで通勤してるし、
出張の時もいつもとおんなじ服装のまま行く。
そうすると、他大学の人たちはビシッとスーツを着込んでいるので、浮きまくる。
でもおきなまろがスーツを着込むと嘘になるので、着ないことにしている。
つうか、一張羅のスーツは実家に置きっぱなし(袖通したことがない)。
そゆわけで、名刺を見るまでは「このひと何!?!?」と思うような風体の
おきなまろを、とりあえず他に呼びようがないからみなさん「先生」と呼ぶしかないのだ。
たしかに、自分がそちら側でも、そう呼ぶだろうなあ。それしかないもんなあ。

でーもー、これが慣れない。いつまでたっても慣れない。


「先生こんにちは。
  あ、先生、先生!? あのーー!こちらでーす! せんせーーーい!!!」


「あ、私ですか? す、すみません! こんにちは、お世話になります!
  武蔵野美術大学のおきなまろと申します。よろしくお願いします。ぺこり」


ということをやったのは1度や2度ではございませんで。


でも、一度教壇に立って高校生の前で話を始めたら、服装とか呼び方なんて関係ない。
伝えるべきことを、今の状況を瞬時に的確にと判断して、伝えてゆくのみ。
ほんと、去年の今頃は、翌年自分が高校で話をしているなんてまるで想像していなかった。
人生わからない。
わからない旅だから楽しいんだな。
スリルまんてんすぎてまいっちんぐまちこせんせいですけどね。
やるっきゃない時もあるってもんだわ。



でもひとつ…
予備校説明会の時に、「武蔵野美術大学おきなまろ先生」の名札を用意してくれちゃうのだけは、
やっぱりつらいわーーー
つけてるとおちつかねー
うさんくせー
まじうさんくせー
受験生だましてる気分よ。だましてないけど!
修正ペンもっていきたい。

Posted by okina at 11:23 PM | Comments [0] | Trackbacks [0]

›October 07, 2009

トンネルをぬけたら東北



怒濤の一週間を過ごした。
デザインの仕事でスランプ的な状況に陥り、どうしたらいいのかわからなくなって、
とにかくもがいたり、ひとりになるのが怖くて人に甘えていたり、ぴーぴー泣いたり、
さんざん色々わめいていったい何人の人に迷惑をかけただろうか。
こんな私なんて蹴っ飛ばしてくれればいいのに、心から私のことを思って支えてくれる周囲の人たちは、
本当にすばらしい人たちだと思う。本当にありがたい。


とりあえず、ひたすらわめいて遊んで飲んで、区切りをつけてなんとか仕事にメドをつけ、
ヘロッヘロの状態で挑んだのが、先週末の山形〜仙台出張。
やー不安でしたよ、コンディション最悪なんだもの。

ただ、山形は私がかねてから行きたいと思っていた、東北芸術工科大学の視察。
美術系大学の中でも東北芸工大だけは、何やら私のセンサーがただならぬ気配をキャッチしていたので、
その気配というか直感が何なのか、ちゃんと見たかったのである。深く調べたことはなかったのに、不思議なものだ。
だからこの出張、最初から行く気まんまんで立候補したのであった。
まさかこんな精神状態が続く頃と重なるとは思いもせずにね。


しかし旅というものは、例え仕事であっても心を解放してくれるもの。
土曜日の朝、うっかりアフロとサングラスを忘れた竹林兄さんとともに出発。


鉄道好きにはたまらない山形新幹線つばさ号に乗り込み2時間ちょい、あっという間に山形に到着。
お店の人、駅員さん、ホテルのお姉さん、タクシーの運ちゃん、学食のおばちゃん、みんなが山形弁。
私には山形の血が濃く流れているので、やたら安心する空間だ。

周囲に山々が連なる景色の中に、東北芸術工科大学はそびえ立っていた。



geikou01.jpg



……つうか、メインの建物、こんなでけえとは思わなんだ。
一番高いところは7階だって。 ひえー
高所恐怖症のおきなまろは、足がすくむ。


東北芸工大には、足がすくむ場所が多い。
おきなまろの高所恐怖症はちょっと変わっていて、もちろん単純に高さに対する恐怖もあるのだが、
それよりも怖いのが、足場の無いところへも自分の足が勝手に歩みをすすめ、ふわりと進むイメージを持ってして、
血迷ったように身をなげてしまうような衝動にかられるからである。自分、空を歩けるよ、みたいな。
そういった衝動を起こさせるロケーションが多い。



geikou02.jpg

がーっと人工池。



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せりだす感じ。



geikou04.jpg

ぴょーんとね。



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建物をつなぐ通路も橋状になってて、柵がないから思わず…



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学生会館の窓より。盆地のへりに建ってるので、市街地が一望できる眺め。



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思わずアイスを食べてしまう衝動。



geikou08.jpg

夕暮れのアフロ(修正済)。きっと今は自由に空も飛べるはず。




学内を見学したり、いろいろ学生さんとお話しをしたり、視察としてもかなり実りのある充実した訪問だった。
直感的に感じていたただならぬものの正体も、なんとなくつかめたような気がする。
広い敷地&山な敷地をぐるぐる歩き回ったから、かなりの疲労であったのだけれど、心は充実。

夜は、東北芸工大の入試課ブログ筆者、なかのひとさんとお食事。
ちゃんとお話をしたのは初めてだったのだけれど、とても気さくなお兄さんで、すぐ打ち解けられて、ホッ。
普通に喋ってると全然山形弁じゃないことだけが唯一不満。地元人のくせにっ。
でもでもいろんな深ーーーーーいお話がたくさん聞けて、勉強になり、とても楽しかった。
私が何度も飛び込みそうになった池は、時々飛び込む奴もいるらしいし、凍った時に歩いて落ちる奴もいるらしいけれど、
あの水は実はかなり濃いカルキで、水深も浅いから、飛び込まない方がいいということも教えてくださった。
思いとどまれてよかった。ありがとうございます。


翌日は、ちょっと早起きして温泉につかり、その後、高速バスで仙台へ移動。
メインイベントである予備校説明会へと向かう。
バスの中ではガン寝してしまって、山の中の風景など一切記憶していない。もったいなかったなあ。
竹林兄さんもかなりお疲れモードで寝ていて、私の骨のでっぱった肩に額を強打して目覚めたりしていた。
かわいそうに。


仙台では、直接仙台入りした教員2名と合流し、ちゃんと仕事をしたよ。
手応えありの、とてもいい仕事ができたよ。
うれしくてつい、仕事のあとそのまま仙台でムサビ4人で軽く飲んでしまったよ。
ごちそお食べてしまったよ。 牛タンなどなど、うまかったわー。



geikou09.jpg



帰りの新幹線でもガン寝、川越線でも西武線でもガン寝。実家に到着してすぐ睡眠。結局かなり疲れてたわけ。
しかし翌日月曜日は、本来休みなのだが、メドだけ立ってるものの作業が必要なデザインの仕事のため学校へ。
旅帰りで気分だけは解放されているのに、体が疲労でついてゆかないもどかしさ。
なんとかこなし、今日火曜日は通常出勤。

今日もまるで調子がでない。
明日の高校説明会で喋る内容を延々とまとめていたのだが、一体自分が何をしているか時々わからなくなり、
一体自分が何を伝えたいのかわからなくなり、つうか自分が伝えたいことを伝えるような仕事じゃないじゃんよ
説明会なんだから、仕事をなんだと思ってんんだてめえ、自覚を持て自覚を、だいたい自己管理がなってないから
大事な時にこういうことになるんだよ、周りに迷惑だってのがわかんないのか、うんぬん、というモードになっていた。

まだまだ私の精神状態は決してよくなったとは言いがたいが、
まあ、いざ高校生の前に立てば、腹くくってちゃんとこなせる自分を知っているから、悲観はしていない。
他のもろもろもそう。
周囲の懐の深さに今はまだ甘えていられるからこそ、許してもらっちゃえているからこその、この状態なのだから。
今はただ、自分の幸せな環境に感謝しながら、
自分を良い状態にもっていけるよう、
こんな時こそ小さな幸せを、
探して、大事にしていこうと思う次第。
やっぱり多くの人と関わる仕事って、救われる。
私はそうやってずっと生きて行きたい。
ありがとうみんな。
ありがとう東北。
みんなだいすき。東北だいすき。


okina_maro@hotmail.com

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›August 29, 2009

束の間の ふと空いた時間に



おひさしぶり。おきなまろです。
前回の更新が多摩美と東京造形のオープンキャンパスか。
あの頃は、ああそろそろ夏本番か…私はこの夏を越せるのだろうか、なんて
思っていたもんだが、今はもう、秋の気配である。
一応生命は維持したまま夏をすごしてきた。忙しい夏だった。


おきなまろは、広報入学センターの人なのだけれど、別でデザインの仕事もやっておる。
そっちが複数件重なって来た。しかも一番忙しいのが進学相談会東京会場とぶつかるという…
オープンキャンパス設営作業で倒れた私だが、8連勤務の相談会ブートキャンプは、
ビクトリーするしかなく、それどころかその前後も夜中までPCに向かう日々、
相談会の打ち上げで朝4時まで学生と遊んだ後でも、ガッコへ行って…
寝不足だワ☆
入試の時期よりきついワ☆
もはや筋肉痛と肩こりの区別がつかないワ☆
徹夜作業して学校行ってなんて、学生とおんなじ行動してるワ☆
こないだは「課題が」とか口走っちゃって学生に笑われたりしてたワ☆


今は、出力待ちという、微妙な時間ができたので、久々にブログ更新してみた。
土曜日は指定休日なんだけど、結局ガッコのデスクでIllustratorとおともだちだ。
これからも忙しさは続くけど、せっかく涼しくなってくるし、一人旅なんてどうだろう。
ぼーっとしたいなあ。美しい季節。
明日は、ほんとにほんとに久々の休日。
実家に戻って選挙行って、あとはぼーっとしよう。


今年度に入って、自分の妙なタフさと、本当に弱い部分が、だいぶ見えてきた気がする。
意外とこの歳にならないと自覚できないもんなんだね、こういうことって。
過信ではない自信と、神経質ではない慎重さを、ちょっとずつ獲得して、
だんだん大人になってゆくのだな。
そうありたいものだ。


若者特有の、漠然とした焦燥感みたいなものから、なんのきっかけもないながら
やっと解放されてきた気がする、ちょっと成長の遅いおきなまろの夏は、そろそろおわる。
意外と楽しい夏でした。

Posted by okina at 04:29 PM | Comments [6] | Trackbacks [0]

›July 20, 2009

多摩美→東京造形



休日だけどこれ一応仕事ですよ竹林兄さん!
というわけで、日曜の朝に目覚ましをガンガン鳴らし、なんで夏にオープンキャンパスなんてやってんのさ!とイラつきながら、
いつもより10分遅い時間に家を出たおきなまろは、ムサビとは反対方向に歩き始めた。
あつい。もときた道をもどりたい。それでも乗り込んだ中央線は下り電車。向うは最初に多摩美術大学!


さて、いっぱい撮った写真をupしながら振り返ろうか。


あれ?


デジカメにも携帯にも、ひとっつも画像が残っていない。


あ…   そういえば、


さらりと渡され、ずっとにぎりしめて持ち歩き、ことあるごとにシャッターボタンを押していた、あれは、


 ガーン!   竹林兄さんの携帯…


夏にやられて頭が働かなくなっているのをいいことに、だまされたっ!


ああ、自分の趣味で撮った写真まで全部兄さんの携帯の中ですよ。


もういい。
かいつまんで、ものすごくかいつまんで、話をするもん。


とにかくね、暑かった。
今年は曇りだから、炎天下だった去年よりはマシらしいけど、もう私にとっちゃ、蒸し暑けりゃもう一緒。

モウロウとした頭で見ていたものといえば、やっぱり看板とか、グッズとか、施設とか、そういう運営系のこと。
ヤバい。広報入学センター病にとうとうかかってしまったのであります。
でも、今回は多摩美は米山さんが案内してくださり、米山的見所をガッツリ解説してくださったので、脳内も活性化。
なぜか私が好きそうなものを把握している米山氏は、情報デザインのエリアで急にテンションを上げ、
ものすごいおもしろい話をいっぱいしてくれて、その場に居た先生にも話をふり、
受験生でも学生でもない私なんぞに先生はかなり詳しく説明をしてくださり、感動したわけです。

今回の多摩美でのおきなまろ的キーワードは、「ニューメディア」。
引き続き、コミュニケーションデザインをがんばっていこうという意欲が、夏バテの最中でも湧いてくる素敵な場所だった。


そして、竹林兄さんと、その場のノリで米山さんと、私と3人でタクシーに乗り込み、東京造形大学へと向かった。
おきなまろは、東京造形は初めてだった。
多摩美とは1駅隣、直線距離にして2キロというお隣さんなイメージなのだが、山の上にある多摩美のイメージと違い、
造形は山の中という雰囲気。避暑地にたたずむ美術館のような景色をかもし出している正門をくぐる。
この景色、どこかに似ている… うーん、すごく身近な…、あ!思い出した!
埼玉県の、山口のあたりに似ている! 野球人間の竹林兄さんはすごく納得してくれた。西武ドームがあるあたりが山口です。
ムサビからも近い場所。学生時代は、授業が終わってから友人と野球を見に行ったりしたもんだ。
造形大、急に親近感。

こちらの大学は、とにかくなんにも構えてない、媚びてない、すごくアットホームでいい感じである。
こう見ると、むさびたまびはカッコつけてんな〜と思う。 これぞ日常。想像以上というか想像通り(関係者目線)。
オープンキャンパスする意味を多分に感じられる雰囲気だった。

いろんな人からイケメンという評判を聞いていた広報の高橋さんは、やたらとお肌がつるっっっつるな方だった。
(学生のいるところで働いている人は総じて年齢不詳の人が多い。)とても愉快なお兄さんで、初対面の構えもなく接して下さった。
学生もアットホーム。声をかければすぐ説明してくれる。(米山さんはナンパしすぎだけど。フォローするこっちの身にもなってくれ)
興味を持ったら、私はすぐ、ものづくりの人おきなまろモードに切り替わる。
作品をほめる→ほめる→素材を聞く→感心する→つっこんで聞く→ダメだしする→でもほめる→こうしたらもっといいよ→ほめる→
感動する→今後も期待してます→ありがとうございます→ニコッと
こういうかんじ。
わりと、ダメだしの部分は伝えたいウエイトが大きいんだけど、
おきなまろは手羽さんみたいにピンポイントに指摘しません。いいイメージとともに記憶すると、ダメな部分も自然と受け入れられる、
これ多くの人間の心理ね。コミュニケーション術なのである。だてに学生と長く接してませんぜ。


今回、とても嬉しかったことは、多摩美を案内して下さった米山さんも、
造形を案内してくださった高橋さんも、自分の大学が、そして学生がすごく好きなんだなということを、随所に感じ取れたこと。
私もね、なんで大学で仕事してるかっていったら、究極ひとことでいえば、学生が好きだからなのね。
場所は違えど、意識が共通している部分があって、でもそういうことをおおっぴらにせずにそれぞれ仕事をしていて、
それってすごい美しいことだなと思うのね。
抽象的な表現しかできないんだけど、
そういうことなのね。
うん。


ものをつくるひとの目線をも持ちながら仕事をするのはきっと人一倍エネルギーのいることで、

でもそれをやってる人がいて、すごいなって思えるから、幸せだし、そう思える自分もなかなかいい。


おきなまろ、夏もほんのちょっとだけ、がんばってみりゅ。



でも、やっぱりフラッフラになるほど疲れた。
帰りは八王子でリアルに力尽き、中央線に乗り換える気力が残っていなかったため、
同じ状態の竹林兄さんといっしょに甘味屋さんに入り、クリームみつまめをおごってもらって、
いや〜ほんと人間ってわかりやすい、エネルギーが入るだけで、動けるようになって、やっとのことで帰り着きましたとさ。
ムサビのオープンキャンパスは6月でよかったっ!
もう、がんばった自分! 兄さんも! おつかれでしたっ!


okina_maro@hotmail.com

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›July 13, 2009

進学相談会2009リターンズ



夏だ! 進学相談会だ!
さあ今年の夏の進学相談会、日本全国各地での開催がはじまりましたよー!
先週半ばには静岡、昨日は大阪で開催しましたよー! おかげさまで盛況ですよー!
今週は高松からですよー!
タイトルのリターンズは気にしないでくれー!
気付いた人だけがつっこんでくれー!


はい。
ひとまずテンション高めにいってみたけれど、
おきなまろの調子はというと、すこぶる低調である。
なんでって? そりゃあ暑いから。 夏のせい! 気温のせい! 気圧のせい!!!
最近毎日頭痛にみまわれるし、モチベーションなんて上がりゃしない。
食欲もないから料理する意欲もわかない。
何かを始めようとか、何かを良くしようとか、全く思えない。
この夏のスローガンは、「すべてにおいて現状維持」でゆく。
ネガティブな意味でとらえるなかれ。おきなまろにとって、この上ないポジティブなスローガン。
合い言葉は、「最低限」。


そんな中、静岡の進学相談会へ行ってきた。
今回の出張は、竹林兄さんではなく、課長Aと一緒。
あとは、学科の違う専任教員が5人。

ん?なに? 課長AがいるならBもいるのかって?
いい質問だ。
確かに広報入学センターには、課長が2人いる。
ひとつの課で広範囲の業務を扱っているので、課長の担当が2つに分かれているからである。
ただ、課長BはBではなくTである。
つまり単なる名前の頭文字である。おしかったね。
はいふざけましたすみません。

さて、今回の静岡出張で、一番印象深かったのは、なんといっても行きの新幹線である。
ぼーっとのりこみ、指定券に書かれた席に座り、隣の券を持っているおっちゃんがすみませんと言って荷物を上にあげ、
ふっと目をあげたら、その隣の人は芸文の新見先生だったという…
いやはや、確かに静岡駅での集合時間にちょうどいい新幹線といえばこれしかないからみんな同じのに乗ってるけど、
それぞれ各自で買った券で、十何両もある新幹線の中で先生と隣になるとは!! 
静岡までの道のりは、ひたすら新見先生のゼミだった。話し込みましたよ。
ほんと、ひとっつも景色も見てないし。富士山そっちのけ(曇ってたけど)。
意気投合っていうのは失礼かもしれないが、けっこう本音トークをして、
いっぱいためになる話をきいて、じつに充実した時間を過ごした。
そりゃあ、高校訪問、予備校訪問、進学相談会、いずれもとても充実していて、印象深いことはいろいろあった。
しかーし、申し訳ないが今回は行きの新幹線に勝るものはないね。
これから生きて行く自信になりました。先生、ありがとうございます。

初日の夜は、視デの後藤先生と、課長Aと夕食。
駿河湾の桜えび、名物の黒はんぺん、いや〜胃腸が弱っていてもおいしいものはおいしいね。
先生と課長Aが日本酒をすごい勢いであけてゆき、私も殆ど飲めないんだっていってんのにどんどん注がれ、
この日二度目の本音トークに発展。何で私、教授とすぐつるんでいろんな話しちゃうんだろう…
しかしほんとに2人ともどんどん日本酒の瓶をあけてゆくので、そろそろやめよう!ホテル帰りましょう!となった時には、
後藤先生は妙に上機嫌で、課長Aは「全然大丈夫」と言いながら蛇行し、ちょっと飲み過ぎた私は足がふらついていた。
しかし頭はしゃきっとしていたのに、へべれけの課長の方が道をちゃんと覚えていたので、なんか自分、情けなくなったよ…
ホテルにチェックインしたあとも、2人ともルームキーがどれだかわかんなくなってるのに! しょうもない大人3人…

翌朝、ホテルまで来た記憶がないと言っている後藤先生、別口で飲んでいたが2件目からの記憶がなく今はもどしそうという新見先生、
全然大丈夫といいながら目がうつろな課長A、蒸し暑さに多少やられているもののしゃきっとしている私、
これはどう考えても、私が働かねばならぬ! そこそこがんばらねばならぬ!

話には聞いていたが、やはり静岡会場の盛況ぶりはすごい。
まず動員数がものすごく、ムサビのブースに来る人数も多い。一度来たら熱心に作品を見て、先生と話をして、作品講評を受け長居する。
何回も来る人もいて、のべ人数にしたら、カウント数の倍くらいになるんじゃないかというほどのもりあがりだ。
いざ始まってしまえば、先生たちもプロ中のプロだから、ほんとにいきいきと説明をしているし、高校生たちも目をキラキラさせている。
こっちも働きがいがあるってもんだ。しゃべりっぱ運びっぱ歩きっぱで5時間休みなし。疲れたけど、充実していた。

片付けはあっという間。
汗びっしょりになって、ほんとふらふらして、私こんなんじゃ相談会の東京会場ブートキャンプをこなせないわと思っていたが、
重ねた現場経験により身に付いている作業を無心でこなし、重いものも片手で運んじゃう私を見て、版画の柳澤先生が、
「まあ!さすがおきなまろさんね、頼もしいわ」と言ってくださり、まだ私もいける、と思って元気になっちゃう、単純なおきなまろです。

その日はホテルに着いたら倒れ込み、死んだように寝た。
翌日は代休をもらっていたので、ゆっくり東京へ帰り、夜はそのままムサビ日記オフ会へ。
この話はまた後ほど。


今日はやっと休日だったので、昼まで寝た。
最近は家にいても何もやる気が起らず、今日も起きてからも食欲もないので、適当に昼食をとり、ひとまずエアコンの掃除。
本当は、もっと部屋のあちこちを掃除して片付けなければいけないのだけど、もうやる気が起きなくてひどいので、出かける事にした。
普段職場では着ないようなふわっふわの服を着て、高いヒールの靴を履いて、かわいいお店を回る、まあ、気分転換つうか、
なんとか気分を上げていこうじゃないのという儀式的なもんでしょうかね。
足が疲れてやっぱり頭痛がしてきて結局最終的にはイトーヨーカドーの値引きシール攻めで締めるんだけども、
まあ、なかなかゆるい良い休日でしたとさ。
明日からのお仕事もまた、普通に最低限がんばろーと思う。


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›June 16, 2009

オープンキャンパスでやらかした大失態と、収穫と、、



そういえば、今思えば異変を最初に感じたのは金曜の朝起きた時だったのだ。
前日の資料納品作業の筋肉痛だと思っていた痛みは、関節痛だったのだ。



そういえば、昨年のオープンキャンパスの時は、una-pinaちゃんがイカにあたっていた。
ムサタマトーク乱入の旗振り役だったのに、無念にも参加できなかったんだった。



そういえば、私は幼い頃、終業式の日に熱を出す子だったと母が言っていた。
確かに通信簿を母が取りに行ってくれた記憶は、一度のものではない。





おきなまろは、オープンキャンパス初日を迎えた13日(土)、高熱を出し、仕事を休んだ。


自分の部署が担当している、それも自分が担当している行事の、当日に休むなど、
あってはならないことである。



自分のうなり声で目が覚めたのは朝4時。
気付くと腹が内側からねじられているように痛み、吐き気がして、冷や汗がだらだら。
それからが地獄。 地獄絵図は省略。 熱を計ると38度1分。5年以上高熱を出していなかったので、戸惑う。
夜が明け、急いで竹林兄さんにメールで連絡。
昨年、una-pina嬢がお腹をこわしていたとき、「ごめん電話出れない、メールにして」という文面が来た、
その時の状況が手に取るようにわかる。


思えば前日の設営の時、朝から全身が痛くて、すべての作業がだるかった。
段取りは把握しているはずなのに、アルバイトたちへの指示出しにも頭がきちんとまわらない。
普段持てる重さのものが持てず、なにをしてもすぐに疲れ、慣れた筈の作業がすこぶるおっくうだった。
すべてを筋肉痛のせいにしていたが、この時から体調に異変をきたしていたのは間違いないだろう。

普段やたら丈夫なだけに、いざ本格的に体調を崩すとダメージは色々とハンパない。
冷や汗と涙を流しながら、オープンキャンパス担当者の自分が当日熱を出すという失態に、
ただただ情けなくて申し訳なくて、なのにやっぱり目先の腹の痛みが一番つらいのがさらに情けなく、
病院に行った方がいいはずなのに家から出ることが困難な状況で、もう諦めるしかなくて、
このつらさから逃れたくて、誰か私を殺してくださいと、弱々しく叫びながら泣いた。

何度目かの、睡眠に満たない睡眠から目覚めた時、夕方4時、全身の関節痛がひいているのを感じた。
自分の、執念のようなものを感じた。なぜなら気付くと熱だけは7度弱まで下がっているという驚異的回復力。
イモ虫のように床を這いながら翌日着る服を用意し、持って行く荷物をまとめていた。
夜には、携帯をにぎりしめ、ELKくんに翌日の任務の段取りをメール連絡するという…
死にそうな状況なのに、どうしてもオープンキャンパス会場を見ずにいられないのだ。


翌朝、目だけはシャキッと開き、入学センターに電話。
まだまだ下る腹を押さえつつ着替えをすませ化粧をする。りんごをむいてタッパにいれ保冷剤をセット。
おかゆのレトルトパウチとともに手提げに放り込み、財布に万札をつっこんで、タクシーを呼ぶ。
日曜診療の病院へ行き、はやりのインフルじゃないことを確かめる。
タクシーを呼び、処方されたばかりの薬を服用。「武蔵野美術大学までお願いします。」


ムサビに着き、守衛室に挨拶し、タイムカードを素通りして客のごとく入場してから、
ひたすらいろんな人に、すみませんでした、ご迷惑をおかけしていますと頭を下げた。みんな優しかった。
その後自分がどういうルートで学内を巡ったのか、全く記憶にない。おぼつかない足取りだったのだろうな。
ただ、道すがら会った人の顔、話した内容だけは全部覚えている。
オープンキャンパスの2日間で会いたいと思ってた人たちに、すべて会えた。嬉しくてるんるんだ。
裏事情でさんざん手間をかけた研究室の担当教授と助手に挨拶に行けたのも、胸のつかえがおりた気分だ。

私を訪ねて来てくれた研究室時代の元同僚、来場ついでに私を探してくれたひだまりさん、、、
今日行かなければ会えなかった人たちが、私と会えたことを喜んでくれて、幸せだった。


この日最初の食事(りんごとおかゆ)を食べたら、だんだん体力が回復してきて、ごく僅かながら地味に仕事をした。
にわか雨にぬれたアルバイトの学生たちが、最後の荷物を運びこんできて、
仕分けて倉庫に入れる姿を、しゃがみ込みながら見ていたら、なんだか涙があふれてきた。
あまりにも頼もしくて、自分が使い物にならない時になって初めてそれをまざまざと実感して、
やっぱりムサビの学生の力はすごいと思った。うちの学生、最高だよ。

どうしてこんなにみんなまじめにきちんと働くんだろう。
どうしてこんなにみんな色んな事をきちんと考えて生きているんだろう。
どうしてこんなにみんな優しいんだろう。
私にいっぱい、いっぱい嬉しいことを言ってくれるんだろう。
今日も、昼を過ぎた頃から、おつかれさまです、生きてますか?体調どうですか?またよろしくです、って、
メールが次々に来るの。もう、泣いちゃうよ私。こんなしょうもない私に、なんて心が広いんだろう。

だから大学で働くのがやめられないんだな私。
意識せずにがんばってきたことが、思ってもみない形で、とてつもなく美しい形で返ってくる。
イベントは、それを毎回確認するための、私には欠かせない人生の糧。




昨日、完治していないのに学校へ行ってふらふらしたせいで、もちろん今日も症状は治まっていない。
まともな食事をとれないので、体力の消耗した体が、まっすぐ歩く事を拒否している。
一日の大半を、寝て過ごした。この更新がおわったらまたすぐ寝る予定だ。


久しぶりに、こんなにひどく体調を崩した。熱を出して寝込んでも、2日で全快するのがいつもの私。
思い返せば、ここ2ヶ月半、たしかに疲労の蓄積する日々を過ごしていたかもしれない。

住んでいるゲストハウスで、人生観の変わるほどの事件が起きたのが3月末。
その事件に対応していかねばならないストレス満載の日々は1ヶ月続き、入学センターに入職したばかりで
まだ仕事の手際が悪いのもあり、家に帰りたくないのもあり、残業ばかりしていた4月。
この10年、関東から出ておらず、長距離電車を避けていた私が、いきなり2週間の間に新潟と松本へ出張に行った5月。
月に一度のかかりつけクリニックでの診療で、今月は新幹線と長距離特急に乗っちゃいましたと言ったら、
なんという画期的な!!大丈夫ですか!?と仰天していた医師。ひょんと行ってしまったようでいて、麻痺していただけで、
普通の人にとっては普通のことでも、私にとっては荷重がかなりのものだったのかもしれない。
また、入学センターはみんな知ってる人ばかりで、勤務地もムサビだから、慣れてるつもりでいたけれど、
4月から新しい環境になったことは確かなわけで、自分で気付かなかっただけで実は緊張の日々だったのかもしれない。

デザインの仕事こそ入れないでいたものの、体が丈夫なのをいいことに、何も気にせず、コントロールもセーブもせず、
ただ何事もなるようにしてきた結果、オープンキャンパスが現場始動にこぎつけたところで安心して、気が抜けたのだろう。
これは容易には回復しないだろうな。
反省する時間はたっぷりあったから、これでもかってぐらい反省して、痛い目をみた。
でももちろん、この2ヶ月半で得たものもまた大量にあったわけで、その得たものと反省とを今後の自分の動きに
生かしていくべきである。それでないと、たくさんの人に迷惑をかけたのになんだ!ということになってしまうから。


さいごに、今回私が生き地獄から早めに這い上がることができた物資を紹介しよう。
一人暮らしをはじめた人に、ストックしておくべきものの参考にしてもらえたらと思う。


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・スポーツドリンク500mlペットボトル1本 (とにかく一番重要なのは水分補給)
・水500mlペットボトル2本 (スポーツドリンクだけ飲んでると濃いから、水と交互に飲むべし)
・体温計
・ひえピタ (私は偏頭痛もちなので、普段から時々使うのである)
・おかゆレトルト (できれば2パックはほしいところ)
・果物の入ったゼリー (これも2つくらいほしいところ。私は桃入りが好き)
・栄養ドリンク (量が少なくて内容が濃いもの。体調が落ちてる時は量飲むのきつい。吐き気がなくなったら飲む)
・イヴとかバファリン等の解熱鎮痛剤 (頭痛や関節痛が楽になる。吐き気がなくなったら飲む。熱も少し下がる)
・土日診療もしている内科のチラシ (私は昨年、郵便受けに入ってたやつを何気なくとっておいた)
・ある程度の現金 (体調悪い時は惜しまずタクシーを使うべし)
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


特に揃えておいたわけではないが、偶然これらが家にあったおかげで、私は死なずに済んだといってもいいだろう。
すべてをひとまとめにして、すぐ出せるところにしまっておくとよい。
災害時用の非常持ち出し袋より、活躍する可能性は格段に高いはずである。
いざ使用して、物資がきれるころには、かろうじて買い物に行ける程度には回復してるはずだ。

以上、おきなまろの一人暮らしにおける風邪ひき対策講座でした。お役に立てたら光栄です。


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at 12:50 AM | Comments [3] | Trackbacks [0]

›June 03, 2009

脈絡なく近況ホウコク



賞味期限が2週間すぎたプリンを食べました。
おきなまろは今日も元気です。

そんなわけで近況を羅列。




■元気ですといいながら元気ではない。

なんかね、だるいよね。ほんと、集中力がね、仕事もね、うーん。
いや、仕事楽しいよ。それは間違いない。でもね、うーん。
眠いし。
暑いし。暑いし、暑いし。
おきなまろ的にもう耐えられない暑さになってきている。死期は近い。



■夏の出張が2カ所内定。

静岡と、札幌の進学相談会へ出向くようである。
いやはや、私はほんとに補助業務だけだと思っていたのだが、出張もメインメンバーだったなんて。
どんだけ〜



■定額給付金で炊飯器を買った。

いや、正確に言えば、定額給付金プラス自費で。
だって、いいやつがほしかったから。暮らしに役立てないとと思うしね。
うちは実家はずっとガス釜で、火力が強かったから、
そこらの炊飯ジャーでは満足できないふうに育ってしまったのね。
一応今住んでるところに共有の炊飯器はあるのだけれど、
釜は薄いし、1台しかないから誰かと重なるから実に面倒。タイマーもできないし。
やっぱり、IHで超音波で火力をあげて、分厚い炭釜じゃないと!  ありがとう細川茂樹!
そういうわけで、行きつけの電器屋さんとひたすらおしゃべりしながらかなりお買い得でゲット。



■家のみでのんだくれる。

住んでるゲストハウスは広いリビングがあるので、住人数人と一緒にのんだくれた。
家でのんでるわけで、とても気楽なわけで、ついつい酒がすすむ。
乾杯はビールで、例のごとく1杯でフラッフラになった私。
しかし、韓国人の子がもってきた、韓国の焼酎が、これ、ものすごくのみやすくて、
で、かなりの度数をロックでずっと飲んでても、全然酔わないの。みんなそうなの。
この焼酎、めっけもんだな。どこで手に入るか聞いておこう。



■教務補助とのんだくれる。

まあ、いくら入学センターに勤めているとはいっても、
基本的にはヤクザもんですから、教務補助たちと夜通し語ってストレス解消ってもんですよ。
私の仕事におけるアイデンティティはすごく微妙な位置にあるなあと思う。でもこのままいくつもり。
基本的に、教務補助の仲間たちと一緒にいるのが一番ラクだし楽しいしお互い共感することがかなりあるし、
それでいて一番知的刺激があるからモチベーションも高まるし、すべてにおいてベクトルが上向くという相乗効果。
退職してみて改めて実感する教務補助のすごさ。リスペクトだね。(初めて使ってみた言葉)



■従兄弟が結婚するという連絡が来た。

従兄弟連中の中で第一号なので、めでたいルンルン〜ってなもんで結婚式なに着て行こうかなとうかれてたら、
「ちょっとおきなまろ、従兄弟の中であなたが一番年齢上なんだから、結婚式では親戚から集中攻撃を受けるわよ。
 裏の主役はおきなまろっていう状況になりかねないわよ。嫌ならそれまでに自分も決めておくのね。
 もう今年がリミットよ。もういいトシだってことを自覚しないとうんぬんかんぬん…」と母が言ったのには驚いた。
実に驚いたね。今まで私の生き方に一切何にも言ったことがなかった母が、初めて言及していきなりリミット宣言かいっ!
余計なお世話よと言っておこう。私はその時まで独身でいて、振り袖を着て行こうじゃないの。私が着るとすごいわよ。
いつも以上に存在感倍増よ。それでさらに普段はコントロールしているオーラをおしげもなくまき散らし、
花嫁すらも食うほどの存在感をかもし出してやるんだわ。ざまあみなさい。
私は従兄弟が幸せならそれでよい。



■視界が緑色。

最近はもっぱら、というか、おきなまろの今までの仕事がもっぱら、オープンキャンパスのことでありましてね。
で、今年のオープンキャンパスは、DMやポスターやWebなどを見てもわかるように、
テーマカラーが赤なのである。 いいね赤。 おきなまろ的にはめっちゃテンション上がる色だね。
でもね、仕事だとけっこう大変なことがあって。
たとえば学内サインの文字を校正したりしていると、ずっと赤い画面を見続けたりするわけ。
そうすると、ふと目をあげたとき、周囲が緑ーーー!  補色残像攻撃をまともにくらうわけね。
イラストレータでの作業の時は、アウトライン表示にすればいいから避けられるけれど、
出力したものの校正の場合は逃げられないのね。
あとは、Tシャツね。大量に納品されたものを、仕分けしたりしていると、ほんとに視界が赤or緑。
初夏にジングルベルってか。

今日は販売用のTシャツを100枚、たたんで袋に入れる作業をしていたのだが、
ほんとに真っ赤っかなので、しかたないから照明を暗くして鮮やかに見えないようにして作業をしていた。
うーん、。レッズのグッズとか作ってる人は、いつもこの攻撃を受けているのだろうか。
皆さんぜひ、オープンキャンパスにご来場いただいて、学内中のポップな赤い配色を眺め、
緑色攻撃を受けてみてください。お待ちしています☆


もうすぐとうとうオープンキャンパスじゃん。
来ちゃうね。

がんばります。

それが終わって1週間後には、新郎新婦両方の友人って感じの立場で結婚式に出席する。
素敵! 超たのしみ!
なので、オープンキャンパスで燃え尽きていられない。

ねがわくば、暑くもなく、雨でもありませんように…


okina_maro@hotmail.com

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›May 25, 2009

松本出張



昨日は、竹林兄さんとともに、長野県松本市への出張。
9時ちょうどのあずさ7号で旅立ってきた。
こないだ新潟行ったばかりなのにまた! というのも、今回の松本行きを志願した理由はひとつ。
板東先生(基礎デ教授)の講義を久々に聴きたかったから。 それだけ☆


いや、それだけでもないか。
今回行ったのは予備校だが、普通の入試相談会とは全く形が違う。
その予備校はとても興味深い企画をおこなっている。入試などの大学情報は各自で調べろと、
それよりも、今大学で教鞭をとっている人に、学生時代をどのように過ごし、現在も
教職以外にどのような活動をしているのか、というレクチャーをしてもらい、
生徒たちに、将来像や目標をリアルに持たせ、モチベーションを高めるというもの。
ムサビほか、いろいろな美大の教員を招き、年に数回行なっているそう。
予備校の外にも告知し、生徒以外でも聴講可能。
もちろん入試の説明もするけれど、必要最小限。
(それでも入試マイスターの兄さん一緒でよかった。私なんて入試方式の細かい事わかりましぇんだから。)

いやはや、今回の形は本当に効果的というか、いいことだなと思う。
ともすれば予備校生は、「入試」でがんじがらめになってしまいがちだが、
その入試に臨む姿勢や思い、そしてその先までつながる道を、この形式で見つけることができるだろう。


板東先生はとてもはりきっていて、特上カルビ10人前くらいのボリュームのレクチャーを行ない、
私もギンギンに聴いていたのでかなりのオトク感。
生徒たちの食いつきも相当なもので、質問タイムも、終わってからも、先生を質問攻めにしていた。
私と竹林兄さんが、会場の片付けをひととおり終えて講師室へ戻ると、
板東先生と、そこの予備校の先生が話をしているのを、生徒たちが椅子を持ち込んで聴いていた!
さながらトークショーのようなこの光景は、胃が丈夫な若者たちの持久力と先生方の情熱で、夜7時半位まで続いた。
カルビをさらに10人前追加したような感じ。
私はトークショーを横目に、この形を今後応用できないかなと考えていた。
さっきまで講義をしていた美大の先生と、いつも教えてくれてる良く知っている先生が、珍しい話をしているのを聴く、
これ、そうとう興味をひくし、心に響くものがあると思う。何でもコミュニケーション研究しちゃうのが私の癖だな。


そんなこんなで、なかなか心地よい、それでいてかなりの疲労感で仕事を終えましたとさ。
先生と兄さんは8時ちょうどのあずさ(最終)で帰路についたが、私は自費で、松本に宿をとっていた。
なんでかって?
城ですよ、城!!  松本ぢょー!!!!!
せっかく松本に行って、これ見ないで帰れないでしょー!
もちろん、レクチャーが午後からだったので昼前に急いで兄さんと一緒に松本城を外からは見に行ったし、
key_tさんオススメの旧開智学校も見て来たけれどね、
やっぱさあ、国の重文指定の天守閣にのぼらないと、帰れないっしょーーーーー!!!


つうわけで、おきなまろ1泊。
今日は日曜だから絶対混むと思って、予め調べておいた入城開始時間の8:30(早っ!)に合わせて向かった。
なんせ、松本駅前のホテルから松本城までは歩いても15分弱で、鷹の台からムサビよりも近いんだもの。

いや〜、
松本城すごい。いいっす。まじやばいよ。感動だよ。
やっぱ城いいねー。
実際にこれを人が建てたということ、そこで社会の営みがあったということ、建物を通じて昔の人と今の私がつながる、
こういう瞬間の感覚がとても好きだ。
だから、ガラスケースに入っている火縄銃の展示とかはチラ見しつつスルーし、私は天井の梁やら柱のはつり跡やらばかり見ていた。
他の観光客と違う目線や動きをしていた私は、かなり怪しかったんだろうなと思う。でもしょうがないじゃん。
混んでいるのがどうしても嫌だった理由は、天守閣までのぼるハンパない急勾配の階段をがんがんのぼりたかったから。
だって、実際にここが現役の城だった時は、「おやかたさまー!」とか言って駆けのぼる家臣、とかいう絵面があったわけでしょう?
それやりたいじゃない。ねえ。
いくつかの階段は、かけのぼってみた。降りる時は、あまりにも急で段差が大きいので無理だったが。
松本城、自分流で満喫。
リンゴシャーベットをたべつつ、スーパーあずさで駅弁をもりもり食べつつ、帰ってきた。


学校のお金で観光すんなって? そんな人聞きの悪い! 交通費以外は自費だからねっ!
しかしふふふ。つかれちゃった。
もともと風邪ひくかひかないかの微妙なとこだったからね、予防しないと。

え?明日また仕事?





フォトギャラリー




※今回、日帰りのためアフロを持ってこなかった兄さん。アフロを付け加えておきました。(ドリフ風)




kaichi.jpg


旧開智学校外観。 中も見たが、この施設でぜひ小学校生活を送りたいものだと思った。とてもいい。




kaichi2.jpg


撮影するアフロ。




soba.jpg


昼食。そばつゆの辛み大根の辛さに悶絶し泣くアフロ(辛いの苦手)。手前の山菜は私。べらぼうに美味。




shiro.jpg


松本城外観。




shiro2.jpg


撮影するアフロ。




tensyu.jpg


天守閣からの景色。




azusa.jpg


特急スーパーあずさ。いやあ、あずさいいよ。座席の座り心地などの車内環境の充実に加え、
アットホームな車内販売の兄ちゃんとか、あとは5月の山の景色が続くのとかが最高だったです。



しかしねえ。いくら乗り鉄気味だといっても、私はかつてパニック障害にかかったせいで電車が苦手で、
出張の多いところで働くなんてありえないと思っていたのだけど、なんかドーンと体当たりしちゃってるね。
医者には、わざわざ苦手なところにいきなり飛び込む癖があるね、と言われている。
6年前くらいには、美容室が苦手で伸ばしてた髪を、しょっちょういかなければならなくなるショートに突然してみたり、
歯医者なんかぜったいダメむり!だったのに、何を間違えたが歯科医院でバイトをして、気付けば克服していた。
閉所がだめでエレベータを避けていたが、7階の研究室に3年間勤めたら慣れた。
人混みは今でもだめだけど、レッズの試合の混み具合は大丈夫になった(それがMAXじゃないかという説もあるが)。
結局、行動療法を、順序立てないで自分で勝手にやってるということかな。
今後も長距離出張があるだろうし、一人で行かなきゃいけない場合ことにもなってくるだろうけど、
きっとものすごくまだ不安だろうと思うけど、じきに慣れると信じていようと思う。

新潟出張で、実に8年ぶりに関東から出たのです。おどろきだよね。
今まで旅行も一切行かなかった。 これからは徐々に世界が広がって行きそうな気がする。


okina_maro@hotmail.com

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›May 12, 2009

相談会写真



私も進学相談会の写真をupしようと思う。


kaijou.jpg

ムサビのブースの中から会場全体を撮影。
広い体育館に、こんなかんじで色んな大学や専門学校のブースが並ぶのである。
手前はムサビの無料資料コーナーと池田文庫。にわかに賑わいをみせている時に激写。

……



って、

この写真しかまともなのがない!?
他はほんとに資料用の写真しか撮ってない!?
どんだけいっぱいいっぱいだったんだ私…
職務をまっとうしろよ私…




というわけで、

新潟にお住まいの読者の方が訪ねて来て下さった際、
差し入れでいただいたおまんじゅうの写真を、のっけよう!

やっぱりおいしいものがいちばんね。


edamame.jpg


ありがとうございました!!!

Posted by okina at 11:14 PM | Comments [0] | Trackbacks [0]

›May 11, 2009

新潟より生還



初めての進学相談会キャラバン参加が、新潟会場でよかったと思う。
色んな意味で、本当によかったと思う。
決して大成功とはいえないもので、詳しくはここには書けないけれど、
ついついお祭りモードが発動して浮き足立つ癖がある私にとって、今回の会場で勉強になることは多かった。
お祭りモードになっちゃった方が疲れないし楽しいのだけれど、見落とすものはいっぱいある。
今まで見えなかったものが、いっぱい見えた。いろんなことを知った。
今後、自分がどのようなことを考えて臨んでいけばいいのか、ポイントを明確に知ることができた。


他にも色んな収穫があった。
首都圏以外の美術大学へ実際に行って見ることができたのは、貴重な経験だったと思う。(長岡造形大は、異世界だった)
新幹線の中で多摩美のYさんと神社仏閣の話で盛り上がったのも楽しかった。(最終的に多摩美の話に帰結するのはすごいなあ)
夕食時には女子美のSさんとまさかの浦和レッズの話で盛り上がったのも嬉しかった。(考えてみればおもいっきりアウェーの地で…)
店を出て歩いてる時に多摩美のEさんが、私の仕事に対する考え方に共感してくれたのが感激だった。(お互い酒入りまくりだったが)
皆様、入学センター1ヶ月の赤ん坊のお世話をしてくださってありがとうございます。

今回は竹林兄さんと、ずっと行動を共にしていたわけだが、特にいつも以上に何かを話したりすることはなかった。
だが、出張先でもいつものように私に何を言うわけでもないということが、すごく信頼されている気がして、嬉しかった。
仕事ってもんは、人に信頼されていると実感することと、人を信頼できるということで、やる気が出るという、すごく単純なものだと思う。
だが、そこがすっとうまくいくということは、なかなかないものだと思う。
自分はそれこそまだまだ甘っちょろいものだけれど、今は「信頼」が最大の強みでありモチベーションの源だ。
入学センターに勤めることを決めたのも、実はそれだったりする。(日記に書こうとおもいつつ勿体ぶってるなあ。早く書かなきゃ。)

いつも竹林兄さんを振り回してばっかりだけど、実はちゃんと感謝しています。
今後ともよろしくお願いしますね。
え?  もう勘弁?
そんな照れなくても。


今日は、代休をとらせてもらっている。
出張から帰って来た翌日である昨日は、夏かと思うような日差しの中、浦和レッズvs川崎フロンターレを埼スタにて観戦。
こちらは本物のおまつりモードで、真っ赤な世界へるんるんとまっしぐら。
結果は2-3の負けだったけど、観戦に行った価値は充分にある試合内容。 暑さに耐えた甲斐がある。
しかし、出張もサッカーも、そんなに疲れることはないと思っていたが、なんかバテバテだ…
今日休みをもらっておいて本当によかった…

こうして世間より遅めの GWを過ごしたおきなまろは、明日への活力を得てまた仕事へと向うのでしたとさ。

おっと、今晩は教務補助の時の研究室の歓送迎会だ。
のみすぎ注意。明日は仕事。


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at 02:59 PM | Comments [2] | Trackbacks [0]

›May 09, 2009

スタートダッシュ



おはようございます。


出張おきなまろ、進学相談会 in 新潟。
無事に新潟に居る。ああよかった。


というのも、のっけから新幹線に乗り遅れそうになるという失態をしでかしたため。

高校時代は通学路だったため、慣れきった実家から大宮への道のり。これがあだをなした。
高校卒業してから、どれだけの時間が経っているか自覚しろというできごとばかり。


一応調べた電車の運行状況、川越線に異常はなく、よくネックになる強風もない。
安心しきって悠々行ける時間に家を出る。30分程度の余裕はみたつもり。
ところが!
宇都宮線で事故があり、川越線にまで影響!?
都市圏の相互運転って各線がひとつの事故で一気にやられる。
りんかい線への乗り入れって、昔なかったよね? はい、○年前のお話ですから。


川越駅でうろうろする。そわそわする。早く発車しないかな…
やっと発車しても、止まる駅でことごとく交換待ち。しかも下り電車は遅れまくり。
単線で、大宮・川越間の折り返し運転してるんだから当然といえば当然だけど…

てゆーか、さらに、私にだまって駅がひとつ増えてるし! 所要時間が増す。


結局、車掌さんに聞いたら到着予想時刻は、新幹線発車時間の3分前!?

大宮駅の川越線ホームはね、もんんんのすごく地下深くにあって、
新幹線ホームはね、地上2階にあるんだよ!

ということで、やっと高校時代の経験を生かす時がやってきました。
こんな生かし方したくなかったけど、エスカレーターのある階段前に止まる両に移動し、
竹林兄さんにメールし、新幹線の切符を握り締め、用意ドンの体勢をとり、ドアが開くや否やダッシュ。
新幹線改札の場所も、乗り換えルートもホームの場所も全部頭に入っている。
ホームに到着し、止まってる「とき」の前で立ち止まり、じっくり切符と見比べ、乗車。
あ、意外と間に合った。川越線の車掌さんは「乗り換えには早くて3分かかる」といってたが、1分。
ふう。


教訓: 、、


いいや、もう身にしみてわかりました。 反省。


そういうわけで、その後の移動も、長岡造形大学視察も、新潟会場の設営も、夕食も、
どれもこれも何の緊張もせずにこなしています。
最初に猛ダッシュしたせいで、ドンと来いになってるし。
危ない。

今日は一日、気をひきしめてがんばらねば。
相談会で、おきなまろと握手!!!!!




ちなみにおきなまろ、一度駅のホームの階段から落ちてひどい捻挫をしたことがあるので、
普段は駅では走らない主義です。
間に合わない電車は簡単に諦める主義です。
高速走行は今後もう二度とすまい…

Posted by okina at 08:41 AM | Comments [0] | Trackbacks [0]

›April 23, 2009

小説::手羽殺人事件 4号館



こんにちは。
売られたケンカ買います。無茶振りも料理します。ボロが出そうになったら逃げます。おきなまろです。
手羽さんから回って来たオムニバス連載、「手羽殺人事件」
せっかく頼まれたので、睡眠時間2時間で頭が回らない勢いで書いてみようと思う。
ムサビは3号館が欠番なので、おきなまろ担当は4号館。
実際に昨日が水曜日だったので、昨日の仕事ぶりを応用してみます。ではどうぞ。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ミステリーブログ小説
手羽殺人事件「猫は見ていた -魔の80周年-」 第3話

前回まではこちら
第1話
第2話

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


竹林「おきなまろさんって昨日は非番だったよね?」


おきなまろ「ええ」


竹「昨日は何をしてたの?」


おきなまろは、ふと思った。
手羽さんがあんなことになって、さすがの私も動揺を隠せないという時だ、
竹林兄さんの問いかけにも生返事をしたが、考えてみれば自分が水曜日、非番なわけがないではないか。
それに昨日は、なんだかんだと働き回って、ずっと忙しくしていた日じゃないか。




お「仕事していましたけど?」


竹「へ? 来てたの? だってずっとおきなまろさんデスクにいなかったでしょ? 怪しいよね。すごく怪しいよね。」


お「兄さん、私がどういう仕事をしているのか把握していないなんて、上司としてどうなんですか?
  仮に私が犯人だったとしたら、監督不行き届きで兄さんも一緒に罪に問われるだからね。覚悟しなさい!
  それに私を疑うなんて信じられない、もうっ あんまりよ! 人間としてもどうなのっ! あやまれっ! ううっ!!」


竹「いや、あの、それはその、…すみません(ぺこり)。。。」


minx「あのさ、今さら確認だけど、竹林くんが上司なんだよね?」


竹「うん職位としてはね。でも実際の力関係は… ご覧のとおりで…」 (※リアルに言われる。偉そうにしてるつもりないのに)


mi「まあ細かい事情はさておき、つまりおきなまろさんはアリバイを証明できないということだね。やったの?」


お「まさか!私が手羽さんを殺す動機なんてな… ない… ない?… ないじゃないですか! アリバイがちゃんとあります!」


mi「ほう、僕も仕事にかかりきりでおきなまろさんの動向はまったく知らないからね。聞いてみようじゃない。」




お「まず、朝から打ち合わせで、業者さんとデザイントークで盛り上がってましたよ。ほら、いただいた名刺!」


竹「ああ、俺にわかんない話してたんでしょどうせ。そのへんは任せてるからよろしく。」


お「だからって入職1ヶ月も経ってない人間に業者との取引を好き勝手にやらせるなんて、ある意味大物ですよね、兄さんは。」


mi「OK、じゃあ名刺がアリバイだ。で、そのあと昼までは何を?」


お「あちこちの研究室でさぼってを回っていました。書類を届けるため。」


竹「いいことだよ、足で出向いて仕事をすることは。」


mi「おきなまろさんは単に外で遊びたいだけでしょ。でもまあ研究室がアリバイ証明してくれるね。じゃあ、お昼はどこで?」


お「4号館に新しくできたパン屋さん『エミュウ』のオープンカフェで。ずっと語らってた人がいますから〜♪」


竹「エミュウのパンはほんとにおいしいよね。うんうん。それでエネルギー補給して、午後にいざ犯行?」


お「なっ! 午後は、修学旅行で東京に来てる中学生が、大学見学に来たのでその対応をしていましたっ! 構内を案内したり!」


竹「なるほど。中学生をいじめたりしてたわけだね。そりゃ強烈な思い出になる。アリバイはバッチリだ。」


お「ちょっ、ちょっとどういうことですかっ! 優しいお姉さんキャラですよ私は。」


mi「そこの真相はどうでもいいや。で、そのあとは?」


お「また打ち合わせです。4号館にある研究室へ出向いて、また別の業者さんと話をしていました。成果ありですよ。」


mi「ふうん。まあ、その成果は6月のオープンキャンパスで出るわけだよね。楽しみにしてるよふふふふふふふ。」


お「ちょっとminxさんまで! アリバイの話でしょ! ほら、証拠の名刺!
  その後は、教務補助やってた時の研究室の後任から、仕事の相談を受けたりしてたから、彼らが私の無実を証明してくれます。」




竹「ほら、minxくん、アリバイだらけだ。だからおきなまろさんはやってないっていったでしょー」


お「はあ!? さんざん疑っておいて…  まあでも、信じてくださるのならそれで…」


mi「いいや、ひとつひっかかることがある!


竹「なに?」


mi「エミュウのオープンカフェのくだりの時だけ、おきなまろさん妙にニヤけていたよね、変じゃない?」


竹「なんだ!おい!不謹慎な!その時一緒に居たのは男か!?!?」


お「やだな兄さん、父親みたいな発言しちゃって(笑) 心配しなくても、りんらんさんですよ、彼女と話すの楽しいから。」




竹&mi 「りんらんさん!?!?!?!?」




お「え?何? 大声出しちゃって二人とも。 4号館に居るのはりんらんさんでしょ? 会いたい時は4号館でしょ?」


竹「ちょっと、おきなまろさん…  あのさ… もちろん冗談だよね?」


お「何がですか? おっしゃる意味がわからないんですけど。」


mi「りんらんさんは、3月で教務補助を退任したでしょ。」


お「え!? そうでしたっけ? でも一緒にお昼食べて、エミュウで、、、えっ?えっ?」


竹「… おきなまろさん、りんらんさん恋しさにあまりにも思い詰めて、とうとう幻覚まで…」


お「なんですって? 幻? 幻なの? 私は幻のりんらんさんと話して一緒にランチしていたというの!? うそでしょう!?」


mi「残念だけど、昼休みの1時間、おきなまろさんのアリバイを証明できる人はいないということになるね。」


お「ちょっ、ちょっと! うそ、私がエミュウに居たところを目撃してる人はいる筈です! 捜して下さい!」


mi「中学生の対応のために早お昼だったんだから、エミュウはまだ客がいない時間だよ。難しいね。」


お「そんなーーーーーー りんらんさああああん!!!!!居たもん!!居たもぉぉぉん!!!!」


竹「乱心したか。明日は使い物にならないな。」


mi「入学センターも静かになっていいってもんだね。さ、次行こうか。」




いつしかおきなまろの頭からは、手羽さん事件がすっかり抜け、乱心変態街道をまっしぐらに進んでいた。



つづく


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



この小説の中の会話は、すべてフィクションだと思っていただいた方が無難です。



okina_maro@hotmail.com


Posted by okina at 11:31 PM | Comments [4] | Trackbacks [1]

›April 02, 2009

今日はとりあえずな日記



補欠繰り上げもおわり、入学センターも今日は少しおちついた一日でした。


とか言ってみたり?

なんかスタッフっぽいー!
キャラじゃないー!

やめよう。


今日はせっかく早起きできて悠々と家を出たのに、
向かい風に負けまくって、結局たいして早く着かなかったし!

仕事もさ、やっぱり新人だよね、スティックのりの場所すら知らず、むだな動きばかりで、
もう効率が悪いのなんのって、しょっぱなから残業してんじゃないよ、無能! ってなもんで。


入学センターって、けっこう広いところに電話がいくつもあるんだけど、
電話が鳴っても、どの電話が鳴ってるのか、まったくわかんないの!
後ろから呼び出し音が鳴ったんだと思ったら、斜向いの席で竹林兄さんが出てて「ええっ?」って。
毎回どこで鳴ってるかわからなくて、でも広報課も同じ部屋だからどっちだかわからないものを
へたに「入学センターです」って出たらまずいじゃん? でも他の人は聞き分けられてるみたいで、
もう私はだめなんだと思って、午後くらいから、耳をすますのを諦めたよ。
皆様おきなまろは電話に出れません。
ごめんなさい。

夕方そのことをつぶやいたら、兄さんも最初はわからなかったんだって。
最初はみんな3ヶ月くらいわからないんだって。
元講義室だっただけに、すごく音が反響する部屋なんだって。
すごいね、それでも3ヶ月すればわかるようになるんだ。
ただ私にその能力が身に付く7月頭には、もう最初の大仕事であるオープンキャンパスが終わってるけど。
やばいねえーあはははははは〜


電話の音は、さっさと朝のうちに諦めちゃえばよかった。出てもいないのに電話疲れです。
今まだ事件の余波の残る家には、元気な時は帰りたいけど、疲れてると帰りたくない。
タイムカードを押したあと、机に戻って、のんびりPCのスクリーンセーバーを浦和レッズ仕様にしてから、
ヨーカドーの値下げが一番ピークな時間に帰り、狙ったえものを半額でゲットして、
ものすごい勢いで料理して、晩ご飯。
今日はちょっと飲んでしまいました。

明日はゆったり仕事をしてやるんだ。


okina_maro@hotmail.com


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