February 03, 2010

続々・おきなまろおたふくになるの巻 〜復活へ



納豆のパッケージによくあるような顔になってから1週間。
ほっぺの腫れは、ほぼひいたといってもよいだろう。よいだろうとも。長い道のりだった。
ひたすら時が早く経つのを願い過ごした1週間、しかし振り返ると、日付が抜け落ちたかのような1週間であった。


痛みがひどかったり熱があったりして物理的にキツかった時は、立ち向かう気合いがあった。
3日程度で治ると思っていた。今まで高熱を出しても、2・3日で回復してきた人生であった。
しかし、甘かった。おたふくをなめていた。
熱が下がっても腫れはなかなかひかず、痛みも続く。
徐々にひいてきて、さーてせっかくの休みだから普段できないような何か生産的なことでもするか、と思っても、
体力の回復がままならず、気力も続かず、結局は隠遁生活で、シャバの空気を吸う事も無く、人とも会わずの1週間。
症状の回復と反比例して、精神的にどんどん落ちてゆくという事態。


その上、動けるようになってきたからそろそろ出勤できるかと思い、医師に相談したところ、
「腫れがひくまでは感染力があるから、無理しちゃダメ」 と言われ、
復帰の時期を相談するためムサビの保健室に電話したところやはり、
「腫れがひくまでが目安。おたふくは学生の罹患率も低いので…」 との指示。
大学っていう場所だけに、伝染性の疾患には慎重になるわけで、学生を守るためにも当然なのだけど、
まだ休まなきゃいけないのかと思うと、もう、クラクラしてしまったわけである。


ネがアウトドアなおきなまろ、徒歩2分のスーパ―と病院以外は外出せず自室にこもるなどという生活が、耐えられない。
ほんとに、こんなに人と顔を合わせないなんて初めて… 腫れた私の顔を肉眼で見た人は医者だけという…
あまりにもツラくなって落ち込んで、2日前の夜はこらえきれず1人で泣いた。学生からのメールに救われた。


昨日から少し体が軽くなったので、キッチンでゆっくりと煮物を作り、偶然買ってあった粘土で微妙に塑造などをやった。
やっと生産的な作業。少し気持ちも軽くなった。

今朝は、もうずいぶん腫れもひいた気がした。けど、毎日見続けていると、正直もうどこが正常な輪郭だったかわからない。
下を向くと顎の肉が少々モッタリする感覚があるが、きのうまであった痛みが消えたじゃないか!?
腫れではなく、腫れた時のびた肉がたるんでるんだろう? そうにちがいない! 腫れはひいたのだ! ひいたのだ!
なーんて鏡の前で無意味に自己暗示をかけていた時、母親から連絡が来た。
「どう? 顔しぼんだ? ずっと家にいて滅入ってるでしょう。近くまで行くから出てこない?」
グッドタイミング! 私の顔が元の輪郭に戻っているか判断してもらおう!

1週間ぶりに化粧をして、自転車を自粛して電車に1駅乗り、待ち合わせ場所に着く。
「あらーひいたじゃない! 膨らみきった写メを見た時はどうしたもんかと思ったけど! 大丈夫ばれないばれない☆」
「いや、母ちゃんよ、ばれないとかじゃなくて、戻ってるかどうか…」
「大丈夫よー。おきなまろのことよく見てる人でも違和感ないはずよ。治った治った。長かったねえ、大変だったねえ。」
「ありがとう… ううっ 痛かったよう…」
「さー 気晴らしにご飯いこう! 快気祝いにおごるよー!」

ああ、いくつになっても、親ってありがたい存在だなあ。
そんなわけで、久々に外の空気をじっくり吸って、買いたかった物を買い込んで、しかし早々に家路についた。
なまりきった体は、ちょっと歩くと息がきれ、家についたら足が疲れてワナワナするという、とんでもないモヤシぶりだが、
いいリハビリになったんじゃないかと思う。


みなさん、新型インフルエンザで世間は騒いでおりますが、くれぐれも、おたふくなどにも要注意。
インフルは熱が下がったら2日で復帰できますが、おたふくはそうはいきません。厄介なもんです。
大人は重症化するって本当だということを身をもって実感してしまいました。入院する人も少なくありませんし。
やー、子供の頃にさっさとかかっとくのが一番なんですねえ…


てなわけで、おきなまろ、明日から仕事に戻ります。
ゆっくりゆっくり、仕事に戻ります。
さあ入試です。


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at February 3, 2010 09:13 PM
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