November 24, 2007

若葉と紅葉の間


ふと、思い出した。
若葉マークがとれたなと。
11月22日。
結婚記念日の人が山ほどいる、いい夫婦の日。私は初心者じゃなくなった。
思い出す。べらぼうに遠い免許センター。世界一難しい埼玉県の試験問題。
二度行くまいと必死で満点を目指した。もう1年経つのか。


この1年、そんなに頻繁に運転はしていない。
あまり必要なことがないから。
というか、世の中あまりに気軽に車に乗りすぎではないか?
危ない車が溢れてる狭い市街地。それが嫌で私はあまり車で出かけない。


これから教習所へ行くっていう人で、AT限定とMTを迷って、
結局MTは必要ないからAT限定にする人が多いなと思う。
確かに今はAT車が主流だから、趣味が車じゃない限りは困らないし、
MT車の教習にかける労力や1・2万円を削減したいというのはわかる。
でも、私はいつも、MTでの教習を勧めている。
一番大きな理由が、

「1トンもの金属の塊を高速で動かしている自覚を強く持つため」

である。
MT車を一度でも運転すれば、車を自分で動かしているダイレクト感が体感できる。
慣性を利用した惰性走行の感覚。坂道発進で後ろに下がる感覚。
また、ギアチェンジをすることで、速度とエンジンの回転が意識でき、
ただ漫然とアクセルを踏んでいるだけでなく、メリハリのきいた運転ができる。
AT車のクリープ現象が、いかに不自然で危ないシロモノであるかもわかる。

MTの教習を受けた方が、運転がうまくなるんじゃないか、
少なくとも、安全に対する意識が高くなるんじゃないかというのが、私の考え。


もちろん、経済的・時間的・精神的に余裕のない人に、無理に勧める気はない。
AT限定免許でも、充分に現代の車社会では生活してゆける。
でも、もしちょっとでもMTがかっこいいなと思ったりとか、
免許証に「AT車に限る」の文字を入れないのが男気だと信じていたりとか、
なんとなくどっちでもいいけど挑戦してみるのもいいなと思ったりとか、
車をよく理解して安全運転につとめる使命感に燃えていたりしたら、
MTで教習を受けてみてはどうだろう。
難しいってのを心配するみたいだけど、昔はみんなMTだったわけで。
そこらへんのおばちゃんたちもみんなMTでとったわけで。
だいたい、どんくさい私でもちゃんとできたわけで。
挑戦する価値は十二分にある。


時間がある学生のうちに免許をとっておこうという人が多いだろう。
この機会に、安全運転の意識と技術をきっちり身につけよう。
間違っても、狭い路地を我が物顔で高速走行したり、
テキトーに駐車して道を阻むような、迷惑運転者にはならないでほしい。
平和で秩序ある、安全なカーライフを送ってほしい。
私も、一生若葉マークのつもりで運転しようと思う。


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at November 24, 2007 01:31 AM
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