October 09, 2007

婉曲表現を読み解く


電車に乗っていて聞こえてきた、女子高生の会話。

「ねえ、うちのクラスの○○君って何気にイケメンぽくない?」
「あー、ぽいぽいー!」


おもしろ言語センサーが電波をキャッチです!
その○○君を、とても見たい! どういう人ですか!?
だいたい、何気にイケメンぽいという状態はどの程度のイケメンなのだろう。
とりあえず、その表現から考えられるイケメンレベルを順に並べてみる。

〔1〕超イケメン
〔2〕普通にイケメン
〔3〕何気にイケメン
〔4〕イケメンぽい
〔5〕何気にイケメンぽい
〔6〕イケメンぽいようでイケメンじゃない
〔7〕イケメンじゃない

まあこれくらいか。
そう考えると○○君は、7段階中の、レベル5だ。
わりと大したことないじゃないか。


ここでリサーチ&検証大好きの基礎デ病を発症したおきなまろ。
どうせなら、そのクラスの男子全員をこのレベルにあてはめて
分類して、イケメンスケールを作っていただけないかな。
で、同時に芸能人でいうと誰みたいのも作っていただけないかな。
それを第3者がみて感覚の差がどの程度生じるか、調査したい。
実際に人物を知っているのと知らないのとでは、イケメン度も
変わってくるのではないかと思うから。

私が高校の時のクラスは、3年間クラス変えがなく、皆とても仲がよかった。
そのクラスで考えると、ほぼ全員がレベル5以上に入る気がするよ。
低く見積もっても、レベル7はいないような気がしてくるよ。
これは私の個人的な主観が大きく影響している証拠ですな。
うーん。おもしろい研究だ。
対象が多感な高校生でなければ実行したい実験だ。


しかし、ここまで語っておいてあれだけど、
その女子高生は、おそらく単純に「○○君がかっこいい」ということを
言っているんだと思う。
照れや重さを排除するべく、冒頭のような表現をしているのだろう。
曖昧な言葉を使うことで、より相手の女子高生に真意が伝わるという、
高度なコミュニケーションが自然におこなわれているのだ。
おくゆかしい日本語表現は、いつの時代も美しい。


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at October 9, 2007 10:05 PM
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