February 25, 2006

入試を振り返る〔その2〕幸せの味

入試業務中、食事はリッチに出るのだけれど、
どうしてもお弁当系に偏るから、麺類やフレッシュ野菜が食べたくなる。
麺はしょうがないと諦められるが、野菜を諦められなくなってきた頃、
一品、とくべつな料理が出た。

「モチーフ漬け」

広報の手羽氏が作っていたMAU野菜炒めと材料はほぼ似ていて、
キャベツ、パプリカ赤・黄、ニンジン(油絵)、米ナス・レモン(日本画)でできている。(筈)
これがまた、べらぼうにウマイ!
生野菜の食感を適度に残して歯ごたえを楽しめるし、
塩味も控えめで量を多く食べることができる。
お弁当の他に、ボウルにドーン、紙皿にドーンと回ってくるモチーフ漬け。
幸せだった。人気だった。みんなむさぼり食っていた。
あまりに美味しいから、作った人に「どうやって作ったんですか?」と聞いたら、
「えっ?あっ、ただ切って漬けただけ……」
と申し訳なさそうに答えてくれた。

なんの小細工もなく、この味ができあがっていた。
美味しさの正体は、「愛」であろう。
苦難の道を辿った野菜たちに、もう一花咲かせ、
その野菜を必要としている人間たちに届けたい、というその心だ。
手羽氏の料理にもう一味加えるべきものがあるならば、それは愛である。

okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at February 25, 2006 08:21 PM
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