›2010年02月25日

恋の冷めるとき

ここ2、3週間、薄皮を剥ぐように美術への興味がうすれて来たことが自分の中で分かる。ここ何年かの熱狂は何だったのか。夢を見ていたか。


卒業制作スクーリングで、卒論のテーマにしたものは嫌いになってしまうよ、と酒井先生や金子先生は言っていたけど、僕の場合、嫌いにはならなかったが熱は冷めたようだ。テーマに距離を取って分析などをしていると、こういうことになる。


1990年代半ば、ふと和辻哲郎『古寺巡礼』を手に取ってから美術への関心が始まった。これを卒論テーマにすることで、自分なりの模索はやっとケリがついたことになる。


とはいえ仕事柄、「映像芸術」には今後も付き合っていくことになる。はたと気がついたが、通信の科目で映像関係は全く履修しなかったなあ...


最近はいつも「何か面白いことないかな〜」などと考えている。えっ、恋に落ちるなら女性にしろって?音量子はいつも恋に落ちているよ。

Posted by phonon at 22:39 | Comments [4] | Trackbacks [0]

›2010年02月23日

大崎、って知ってる?

今日は映像関係のお客さんのお話を伺いに、大崎へ。


駅から道を歩いていると、親父が天下った会社の看板が見えた。


なんとなくすいよせられるようにそちらの方へ歩いたが、その会社を見つけることができなかった。


天下りにはずいぶんと批判があって、親父は79歳までその会社に勤めた。大崎駅で2回倒れて(階段で倒れて救急車に運ばれた)、それで勤めをあきらめたようだ。退職の日は実家からタクシーで付き添って、会社の近くの山手通り沿いで降ろしたら、若者のように元気いっぱいに会社に向かっていったことを思い出す。


汚い目黒川沿いを歩いて、そろそろここの桜も咲くのだなと思った。

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›2010年02月22日

いくらかかったか?

芸術文化学科造形研究コースへ3年編入し、4年間で学費はいくらかかったのか。きちんとメモをつけていたわけではないので、概算。


[学費]

学費 120万円
参考書 4万円
調査など 2万5千円
用具・素材 5千円
写真・コピー 4千円
郵便・宅配 2千円

参考書はなるべく図書館で借りる、あるいは図書館で見つけた資料でレポートを書けば費用はかからない。


[スクーリング]

授業料 13万円
交通費 4万3千円
入場料など 5千円

当方横浜在住だが、計算してみると交通費がばかにならない。


[科目試験]

交通費 1万5千円

交通費ってばかにならないなー。


[卒業制作]

書籍 15万円
その他資料 4千円
コピー・製本 4千円


以上、直接かかった費用は162万7千円。大学に在学していれば、美術館へ行く、美術鑑賞旅行、学生同士の飲み会、画集など書籍購入、さらに画廊を逍遙して絵を買ってしまう... などと出費が増えるから、それをあわせるとこんなものでは済まない。

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›2010年02月20日

ひまでーす

課題をしていないとひまだな。通信に入学する前は何をしていたか。


土曜日は掃除洗濯、日曜日は乗馬クラブに行って、帰って来て日が暮れて来たらビールを飲んでいたな...


それはそれで満ち足りた週末であったが、通信生活を経てみると物足りなくなって来る。通信卒業後、別の学科に入り直したり、社会人でも通える大学院に進む人の気持ちが分かる。


とはいえ、僕自身はまた通信に籍を置くとか、大学院に進むとかそういうことは考えていない。充実してはいたが、時間と金のかかり方がちょっとこりごりと思っている。長く籍を置きすぎた、とも思っている。


さて、これから何をしようかな。

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›2010年02月19日

入学おめでとうございます!

朝起きてテレビをつけたらカーリングをやっていた。これが見たかったんじゃよー。熱中して、会社に遅刻してしまった。ドンマイ、ドンマイ。


オリンピック選手を見ていて、全力を出し切ればいいとか楽しめればいいとか、そういうことを言っている選手はまずメダルを取れないな。
何が何でもメダルを取って日本に帰るんだ、という気持ちのある選手がメダルに近づけるものと思う。


話はムサビコムに移って、皆やさしい子達ばかりなのかaggressiveさがないように思う。一流デザイナーやクリエーターになるのであれば、原なんとかや中島なんとかなんかを打ち倒し乗り越えていかなければならないと思うが、そのような気持ちを持っているのかな。


えっ、音量子はどうなのかって? わしはいつでもテクノロジーで革命を起こそうと思って仕事をしておるよ。

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›2010年02月17日

卒業おめでとうございます!

朝起きてテレビをつけたらスノーボードをやっていた。わし、スピードスケートが見たいんじゃけど...


チャネルを変えたら、TBSでやっていた。


有力選手が出場する競技の放映権を獲得しても「はずしてしまう」放送局があるように思う。その筆頭はテレ朝だ。日テレやフジはおいしいところをさらって行くことが多いように思う。


スピードスケートを見ながら、昨日武蔵野美術大学から送られてきた郵便物を見た。卒業生名簿を作るための調査票だな... わし、まだ卒業が決まってないのじゃけど。


広範に配られる名簿に連絡先が載ると、セールス勧誘宗教詐欺などあやしいのがごまんとやって来るから、とりあえずこの調査票はシカトしておこう。

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›2010年02月14日

鎌倉への旅

ペンギンさんは課題が終わると海外旅行へ出掛けられるようだが、音量子はそれほど遠くない鎌倉へ。


今日はもやい工芸へ。民芸運動に関係のある店で、神奈川新聞で知り気になっていたところ。


行ってみると店は小さいな。比較の問題だが。この系統の店に行くと、陶芸はそれほど高くはないが、テキスタイルおよび木工は高い。目が飛び出るほど高い。なぜか。


その後、古本屋に何軒か寄って時計を見る。2時半か... 音量子はここでも昼間からやっている飲み屋を知っている。

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›2010年02月13日

音量子、卒業延期か!?

工芸Iの再レポートを郵送した。先週提出したパッケージデザインも添削が遅いので、結果が出るのは来月末か。


もし取りこぼしたらどうしようか、などと考えていたら、どうしよっかな〜症候群(by tank)にかかってしまった。


卒業延期にして、心残りであったいくつかのスクーリング科目を受けるか。そのとき教室で、


色の白い目のぱっちりしたおねえさん「4年生なのですか。今年は卒業制作ですね」

音量子っぽん「いや、卒論は昨年度提出しました。でも、単位が足りなくて卒業延期になったのですよ。まあ、こうしてのんびりスクーリングに出席するのもいいものです。わはは」


などと、ほざいてみるか。

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›2010年02月12日

おれも、チョコがほしい...

今夜、横浜駅の地下街を歩いていたら臨時出店のお菓子屋さんが大盛況だ。


最近は足が遠のいてしまったけど、バーやスナックでちょっと気のきいた女の子はハンカチをくれる。


話しは全転換して、音量子のバンクーバーオリンピック予想。


*** 日本選手はメダルラッシュだ ***


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›2010年02月09日

ムサビ通信、良かったところ悪かったところ

通信教育課程は自宅での制作と大学での授業で成り立っているが、入学前はそれを知らなかった。レポートを書いて送ればいいと思っていて、わざわざ大学に行かなければならないと思っていなかった。


スクーリングを楽しみにしている人は多くて、学生気分が味わえて面白いものだが、音量子個人の意見としては時間的な負担が大きかった。地方在住の方々は時間的・経済的負担はさらに大きいだろう。


年間を通しての授業であれば、少しくらい遅刻しても休んでも問題ないが、3〜6日のスクーリングであれば休むことも遅刻することもできず、精神的な負担も少なくない。


とはいうものの、負担があればそれだけ達成感も大きいわけで、1科目を除いて楽しいものだった。


その1科目というのはコンピューター系の科目で、通信課題でも言えそうなことのようだけど、そのレベルの低さは追々書く。

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›2010年02月08日

あなた、変わったわ。

タイトルに特に意味はない。大人には大人の事情がある。


武蔵野美術大学出版局に連絡したら、「図書目録 2010」を送ってくれた。既に読んだ教科書、熟読再読再三読したものや、ざっと流しただけのものもある。


この中から音量子っぽんのベストスリーを挙げると、


・『造形学概論』 金子伸二著
音量子の造形学研究はこの本に始まり、この本に終わりました。

・『日本造形史 用と美の意匠』 水尾比呂志著
碩学による日本美術史、著者の美意識を超えられる人はいるのだろうか。

・『文章の新教室』 佐久間保明著
日常でも、仕事でも文章を書く機会はいくらもある。これからも手元においておきたい本。



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›2010年02月07日

おれは自由だ

最後の課題を提出した。これでおれは自由だ、再提出がなければ。


出版時に一度読んで以来の『ムサビ日記』を開いてみた。音量子が持っている本は、ムサビコム関係者のサインが入った豪華本だ。


巻末の「Members and Index」を見ると懐かしい名前が並ぶ。ほとんどの人とはお会いしたが、中にはそのような機会がなかった人もいる。


この時は、僕を含めて通信教育課程から3人が書いていたんだな...
本になるなどつゆほども思っていなかった。マスコミに取り上げられることもなかったから、大学関係者から見れば本当にアングラなWebサイトだったろう。



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›2010年02月06日

哲学、そのほか

通信の教科書で、手をつけていなかった最後の『哲学の冒険』を読み始めた。これが面白い。


哲学の入門書では、読者の人生においてこの学問が寄与できることを説くが、この本もその視点は変わらない。しかし哲学とは何か、物事を考えるとはどういうことか、ということについて読者を挑発する。


学問は世の中の益になることを目指すことは大切だが、学問は学問として真理を見出すことに価値がある。実際、真理なんていつ活用できるかなんて分からないし、実学でなければならないということであれば、美学・美術史学なんて成立しないだろう。


ちょっと話は逸れるが、卒業制作・修了展の若い学生の論文タイトルを見て、企業とか教育とか世の中に寄り添っているテーマが多いことに驚いた。時代は変わったのか、あるいは武蔵野美術大学が特殊なのか。


通信で言えば、前衛芸術運動やシュルレアリスム、世間的にはごく無名の作家論、などのテーマが並んでいる。世の中にとっても学生のその後の人生にとっても何ら寄与しないテーマだが、純粋に興味や関心でテーマを選び、物事を考えている。



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›2010年02月03日

日の出が早くなってきました

もう2月だな。ムサビ通信とお別れする日も近くなってきた。


通信のホームページを見ると、「卒業制作作品紹介」のページが出来ていた。2008年度の作品が紹介されているが、「バックナンバーは準備中です」との表示があるから、これからさらに前の年度の作品も紹介されるのだろう。


論文の紹介は梗概のみ、というのがちょっと物足りない。『卒業制作作品集』ではないのだからページに限りがあるわけでなく、差し支えなければ全文、もしくは前書き後書き参考文献くらいは載せてほしいものよ、と思う。


作品によっては動画でないと紹介できないものもあるだろうから、そういうときこそWebの能力を発揮させてもらいたいものだと思う。

Posted by phonon at 21:28 | Comments [0] | Trackbacks [0]

›2010年02月01日

学習進捗状況 09年度2月


横浜は雪です。


卒業所要単位(残り)
造形文化科目 0
造形専門科目 6
造形総合科目 4
造形文化+造形総合科目 0


[造形総合科目]

- 工芸I -
面接授業 合
通信課題 添削中

- パッケージデザイン -
第1課題 合


[造形専門科目]

- 造形学研究 -
第1課題 合
第2課題 合
第3課題 合

- 卒業制作 -
研究計画書 合
面接授業(第1回) 合
中間報告書 合
全体草稿 合
完成原稿 提出済

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