›2006年10月24日

音量子ブログ番外編 - その3

店の前に玉砂利が敷いてあって飛び石を伝って格子戸を引いて入るような店で飲んむようにしていて、つまみもお酒もつつましく頼めば勘定もそれほどいかないし、ざわざわしていないのがそういう店の取り柄と思うけれど、案外に騒がしいことは風神亭と変わらないわけで、学生はいないけれど、はじけたおじさんおばさんがいて、一千何百万円のベンツだとかルイビトンの六万円のサンダルについて話し合っている。


そういう店に行ってちょっと気になるのは、三十歳前後のサラリーマンだろうか、バーかどこかの店の女性を連れて来て、懐石料理のコースの最初から最後までしもねたで盛り上がっている。
この傾向は横浜関内だけではないようで、京都花見小路でもそうだし、東京の中野(ローカルですまん)でもそのようだ。


安く飲んで楽しい店はいっぱいあるし、バーの女性と恋に落ちるにはそれなりの心持ちがいるし、ひとりで飲んでいると回りからあやしがれないように気をつけてと、音量子の夜は今日も更けて行くのだ。

Posted by phonon at 23:34 | Comments [0] | Trackbacks [0]

›2006年10月20日

音量子ブログ番外編 - その2

今日、会社の構内を歩いていると、若い社員が「心療内科に行ったけど、混んでて混んでて...」と立ち話をしているのを聞いて、最近の若手は気軽に精神科に行くのだなと思ったし、混みまくっている精神科の待合室というものちょっとおそろしい気がしたし、勤め先がストレスのある職場であることもあらためて認識した。


事業計画にしても技術開発にしても野心的なものが求められるし、またそうでなければ予算が下りない。失敗しても踏みつけられても、雑草のごとくよみがえるようでなければとてもやっていけない職場と思う。
そういった状況であれば社員同士仲良く助け合って行けば良いようなものの、知り合いの拳法部の若手女性社員はお局さんに徹底的にいじめぬかれて、入社1年もたたない内に精神を病んで1年半休職した、ということを最近になって聞いた。


精神を病めば病院に行く必要が絶対にあるけれど、弊社の内情を良く知っている生命保険会社のセールスマンは契約する直前になって、「音量子さん、心療内科に行ったことはないでしょうね?」と聞いた。もし通っていると、保険に入るのは難しいとのことだ。


とは言うものの、ある程度慣れてしまえばなかなか面白い会社であるし、刺激的なこともチャレンジングなこともいくらでもあるので、やめるつもりは全くない。

Posted by phonon at 22:21 | Comments [0] | Trackbacks [0]

›2006年10月11日

音量子ブログ - 番外編

昨日今日と研修に行って来て、管理職向けのビジネス研修ということであれば若い女性などいるべくもないわけで、禿げたおじさんたちと泊まりがけで人事などについて話し合って来た。


こういう研修だと新卒採用の面接の話なども出て来て、美術大学を出た人たちがふつうの企業につとめる気持ちがあるのかどうか知らないけれど、人事の人が言うことには学生はいろいろ頭で考えてきて、つまり、あることないこと話すと言う意味だけれど、そんなことは当方おとなだから見透かしていて、そんなことを言う人事担当者も嘘八百を並び立てて会社にもぐり込んだのではないかと、そんなことも邪推した。


そういうやり取りの中で出て来た話が、倒産した有名百貨店の採用面接で、当時の人事部長が質問するには「雪が融けたら何になりますか」というもので、「水になります」と答えた学生は落とし、「春になります」と答えた学生は採用したとのことだ。


当然のことながら、「雪が融けて春になります。」と小賢しく答えることと、有用な人材との間には全く関連がない。

Posted by phonon at 21:13 | Comments [0] | Trackbacks [0]