›2008年04月29日

眉に剃り込み

今日ひさしぶりに乗馬クラブに行ってちょっと不愉快なことがあって、家に帰って来たら全日本柔道を見逃したことに気がついて、ますます不機嫌になったマイケル☆音量子です。


井上もあそこまできれいに内股を返されたらもうだめですね。自分の家で新妻とくんずほずれつしていた方がいいと思います。


ばてていたのか決勝は物足りないような気がしましたが、石井は強いですね。自分もスキンヘッドにして眉に剃りを入れてみようかと、頭の隅でちらと考えました。


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›2008年04月27日

太る方法、を教えてください。

皆さん、マイケル☆音量子です。昨晩、久しぶりにヘルスメーターに載ったら体重が1キロ減っていました。がーん。痩せると体力が落ちて元気がなくなるので、いつも注意して少し多めに食事を摂るのですが、そんな努力にもかかわらず痩せてしまいました。


いっぱい食べればいいじゃーん、というのはナシ。おなかをこわしてさらに痩せてしまいます。


最近は運動不足で筋肉が落ちていることもあって体が細くなって行く一方。宮沢りえみたくにはなりたくありません。太る方法を教えてください。よろしく、よろしく。


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›2008年04月25日

まずいまずい枝豆でした

夜、会社の社員食堂をつかって部の宴会があって、会費が4000円だった。こんなところで3000円以上払うことになると思っていなかったから、意外だった。はらぺこデブが幹事だったのが原因らしい。しかも自分の払いが少なくなるように、女性の会費は3000円にしてある。人の2倍食うくせに。


こういう場ではまずまずい枝豆をつまみながらビールを飲む。それなりにビールを飲んで少々お腹が減って来たなと思った時には料理はなくなっている。むなしい、と思う。


田舎の事業所(厚木)だから土地は広くあっていろんなテナントが入っている。イタリアントマトとモスバーガーがある建物が事業所の真ん中にあって、なんとなく横目で見ているうちにモスバーガーは撤退した。高齢化が進む日本社会にあって、ハンバーガーの先行きは暗いと思う。
スターバックスが入っている建物は自分のオフィスから遠いので無駄遣いをせずに済んでいる。あまりきれいじゃないが元気があって気分のいいおねえさんがレジにいる。


宴会に話を戻せば、新人の一発芸があったのには驚いた。古い、と思った。今は昭和か。
後で聞いてみれば今週新人はこんなつまらないことに頭を悩ませていたようで、20世紀的な式次第しか思いつかないのは、あの厚木生まれの厚木育ちのはらぺこデブだった、と聞く。


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›2008年04月24日

ベンチプレス世界マスターズで世界新/嵯峨野の音量子さん

京都新聞 2050年4月24日


京の安全は世界チャンピオンが守ります-。京都市嵯峨野で防犯パトロールに取り組む市民安全指導員の音量子さん(80)がチベットで開かれた世界マスターズベンチプレス選手権大会で世界新記録を樹立して優勝した。一八七・五キロを持ち上げて世界記録を十二キロも更新、大会の最優秀アスリートにも選ばれた。


ベンチプレスは仰向けに寝てバーベルを上げるハードな競技。大会は十九日から二十二日まで行われ、音量子さんは六十歳以上の七十五キロ級に日本代表として出場し、金メダルに輝いた。


音量子さんは京都嵯峨野にある閑静な庵で隠居生活を送っているが、街の防犯活動にも取り組んでいる。ベンチプレスのおかげで力が落ちず、痴漢を後ろから抱え上げて投げ飛ばしたことも。電機メーカーを退職した六十歳のころから本格的に練習を始め、二〇四〇年の世界マスターズ選手権大会で初優勝、世界記録を樹立。街の活動に取り組みながら練習を重ね、これまで同じ世界大会を三度制してきた。


二十三日、京都市役所に市長を訪ね、優勝を報告。毎日市内を”青パト”でパトロールしている音量子さんは「今後も記録更新を目指すとともに、市民の安全を守るために力を尽くしたい」と話していた。


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›2008年04月21日

「文学」第1課題


- 井上靖『しろばんば』による文学的経験 -


読書の嫌いだった小学校4、5年の頃、教師から読書感想文の宿題を出されて、学校の図書室でなんとなく借りたのが井上靖の『しろばんば』だった。その本は前編を小学生向けに易しく直したもので、漢字も少なくし振り仮名も振って挿絵もいくつか入っていたと思う。
借りてきた直後に胃腸の調子を悪くして、2週間ほど寝込むことになった。その時に病床で手持ち無沙汰だったのでなんとなくこの本を手に取った。


物語は大正初年の頃のことで、伊豆の天城山麓の村で主人公洪作が祖母ぬいと暮らし、前編は小学校2、3年生の出来事を中心に美しい叔母さき子が亡くなるまで、後編は中学の受験準備を話の軸に5年生の2学期から6年生の3学期の間、祖母ぬいが亡くなり天城山麓の村を離れるまでとなっている。
中学校に上がって新潮文庫版をもとめて(カバー装画は小磯良平だったと記憶する)、それから大学生くらいまでこの本を何度も読み返した。物語の舞台となった伊豆湯ヶ島へも何回か訪れた。なぜこの小説にそれほど惹かれたのか。
主人公洪作と祖母ぬいは血が繋がっていない。主人公の曾祖父が妾の後半生を案じて自家の籍に入れて分家させ、主人公の母を妾ぬいの戸籍上の娘とした。主人公の父親が軍医で転勤がちであった上、妹が生まれて繁忙の時にぬいに一時的に預けられたのがそのままになってしまったと、作中で経緯が語られる。


私は幼少の頃、実家の祖父から目に入れても痛くないほど可愛がられた。寵愛ぶりは今でも親族の語りぐさとなっているが、祖父と私は血が繋がっていない。その経緯は、『しろばんば』の数倍複雑でくだくだしくなるので書かない。
井上靖は後年随筆で、祖母は自分を可愛がることで自身の保身を図り、自分は祖母に甘えることで愛情を際限なく引き出すという「取引のにおいのある関係」と書いているが、私の祖父は戦前の名家の出で取引のある関係では全くなかった、という相違点はあるものの、この作品に対するとき血のつながらない祖母と孫の関係は私の心を鷲掴みにする。


祖父が亡くなったのは私が5歳の秋のことで、88歳であったから老耄とした立ち居振る舞いが記憶に強い。父は役所の仕事が忙しく、母も家事で忙しくて相手にされなかったから、もっぱら祖父にまとわりつき祖父の懐で育った。
今、『しろばんば』をあらためて読み返してみると、後編で祖母ぬいが耄碌したことに主人公洪作が気づいて行くところに、心を動かされる。これは、祖父の思い出もあれば、私の両親が年老いて来たということがある。また、自身の年齢を考えてみるとこれから自分も老いていくわけで、肉体の変化や心の変化が物語を通して想像されるということになる。


後編の2章で、寒い北風の吹いている日に祖母ぬいが洪作のために羽織を学校に届ける場面がある。主人公が教室の窓から外を見ていると、「まるで雑巾でもまるめたようなものが、風にあおられて、少しずつこちらに転がって来るように見えた」のが祖母のぬいで、「洪作は、いつおぬい婆さんはこのように小さくなってしまったのかと思った」。この日から洪作はぬいの老いをはっきりと感じ取るようになる。
さらに4章で、近所の友達からお土産があるから取りにいらっしゃいと言われたことに対して、洪作はわざわざ友達の家に取りに行くことをためらっていると、ぬいが代わりに取りに行くと言い出す。洪作は反対したがその夜、いつの間にかぬいがいなくなっていて、家を出て追いかけてお土産を取りに行く行かないでもめた後、洪作はぬいに対して「欲ふかばばあ!」と怒鳴ってしまう。「おぬい婆さんは腰が曲がるに従って、欲の皮が突っ張って来た」のだが、家に帰ってから、ぬいは「今夜は、洪ちゃに叱られた!」と言って幼い女の子のようにはにかむ。


この小説を初めて読んだ時、時代が大正と昭和でずいぶんと離れているとは言え、自分と等身大の少年の物語に心を惹かれたが、それから長い時間がたって読み返すと、それよりぬいの老いというところに心を動かされる。また、自分自身を振り返ってみると血の繋がらない祖父はどのような気持ちで僕や家族と暮らしていたのだろうか、というところに考えが及んだ。
年に2回、祖父のお墓参りをする。墓地のそばで煙草をふかしていると、いつか自分も老いさらばえて、世の中で1人さびしく生きているのだろう、ということに思い至る。そうして、死んだら祖父のもとに帰って行くのだろうと思う。そんな切実な気持ちを思い起こさせるのが、井上靖『しろばんば』による文学的経験である。



井上靖『しろばんば』新潮文庫、平成19年 85刷
井上靖『幼き日のこと・青春放浪』新潮文庫、平成17年 37刷


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›2008年04月20日

『今日の芸術』

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)
岡本 太郎

光文社 1999-03
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この本のことはムサビコムの誰かが書くと思っていたけれど、予想に反してだれも取り上げないのだなあ。最近の学生は手に取ったりしないのだろうか。手羽理事長(2040年就任予定)の世代なら知っているだろうか、などと偉そうなことは書けないので僕がこの本を知ったのはムサビ通信に入学して以後のこと。


「芸術はきれいであってはならない...」という名言はこの本から出ていて、そんな言葉もいつの間にか常識のようになって、ゴミのようなものを美術館に展示する人たちは既にアバンギャルドではなくなっているということが分からないのかな?


横尾忠則の序文を読むともともとは光文社のカッパブックスとして出たもののようで、新鮮で刺激的で分かりやすいこの本は光文社式編集者プロデュース本の面目躍如と言ったところ。


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›2008年04月19日

楽勝です。

ゴールデンウィークが近づいて何をしようかなどと考えたりしていて、GW終盤というのか明けと言った方がよいのか、その時期に吉祥寺で「媒体組成研究」のスクーリングがある。ネットで他人のブログを調べてみるとなかなか楽勝な面接授業であるようだ、などと書くと怒られてしまうな。


正直に書くと、造形研究コースのスクーリングは楽勝なものが多い、と思う。制作することが少ないから。
編集研究は、三日間講義を聴いて最後に小論文のテストがあるのが面倒かな、というくらい。資料情報処理は講義と見学が半分、残りが制作で人数が少ない上に先生と助手の人が親切だったから、なんとなく楽に乗り切れてしまったような印象がある。ミュゼオロジーIも講義と見学が半分、残りがプレゼン制作で、ぬるいおばんに発表役を押し付けられて100人以上の前で美術の話をしたのはつらかったなー。


造形文化科目に話をうつせば、英語IIIは普通の会話の授業で英語に馴れている人には天国だけど馴れていない人には地獄だと思う。文章表現Iは基本的に講義で最終日に書かされるレポートがたるいと言えばたるい。ちなみに僕が出席したときは国語辞書持参チェックは行われなかった(本当にそんなことするのか)。
コンピュータリテラシーIIIは教員と助手の態度が悪い、と思う。


以上。


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›2008年04月18日

研究対象くらい自分でいじり倒してみなよ

今年は部署に新人が二人入ってきて、指導役のチューターが考え出したのか、部の全員にインタビューをするよう新人に命じた、ということで昨夕僕のところにも話を聞きに来た。


自分のことばっかり話をしても面白くないので新人の学生時代について聞いてみると、グラフィックソフトを研究していたということで、これは便利なやつがはいってきたものだ、今年度は「コンピュータグラフィックス」を履修登録しているから分からないことがあったら聞いてみようと思ったけど、よくよく話を聞いてみると内部の計算ロジックは知っているものの(といっても所詮大学院レベル、大したことはない)グラフィックソフトを使って作品を作ったりなどということはしていなかったようだ。


自分がエンドユーザーになっていろいろ操作してみることで新しい知見を得たりアイデアが生まれるわけだから、そんな隔靴掻痒な研究って意味あんの? などということを僕はやさしいから当人には言わない。


昨晩、旧知のIさんSさんと飲んでいて新人インタビューの話をしたら、部下にやらせようとしているとのこと。ということは、うちのチューターが考え出したということではないのだな。最近の新人教育の流行りだろうか。ニアさんも今頃そんなことをやらされているのかな。


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›2008年04月16日

2050年のムサビコム

えっ、武蔵野美術大学120周年記念委員会の人がお越しじゃと。どうやって京都嵯峨野のわしの庵を見つけたのじゃろうか...


なになに、えーっ、えーっ、耳が遠いのでもうちょっと大きな声で言って下さらんかの。『ムサビ日記』の成立事情じゃと。そんな半世紀も昔の話なんか覚えておらないのじゃが...


そういえば当事者のハムコばあさんは日本酒の飲みすぎで、手羽じいさんは朝ブログを書こうとしてそのまま脳溢血で倒れて、二人ともに先年みまかってしまわれたのじゃなあ...


詳しい話を聞きたいのであれば、おきなまろさんかりんらんさんに聞いてもらうのがいいんじゃが。校正で手羽じいさんにこき使われておったから。なに... 二人とも大作家になっていて時間を取ってもらえない。しようがないのお...


そうじゃよ、カバー装画はひだまりばあさんが描いたんじゃよ。ハムコばあさんに5回もやり直しを命ぜられてかわいそうじゃったのお。


初版は何部刷ったかって? x千部じゃよ。制作の呑猫さんが紙の原価計算までして、いかに安く作るか智恵を絞ったとのことじゃった。


印税はいくらかって? 残念ながら買いきりの原稿料じゃ。わしは横浜の高い鮨屋に行って一回で使い切ってしまったよ。そのくらいの値段じゃ。


もしかしたら、続くかもしれない。


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›2008年04月14日

ジャニカメラ

仕事柄、とあるテレビドラマのロケ現場にお邪魔したとき、主演のジャニ系タレントが撮影の合間にバッグからカメラを取り出してにやにや眺めていた。そばでよく見ると、僕が持っているドイツのレンジファインダーカメラの後継機種で、がきのくせに生意気なと思ったけれど、相手の収入はたぶん僕より一桁上で、こちらが円高ユーロ安の時に苦労して手に入れたカメラも、ジャニは円安ユーロ高の環境で何台でも手に入れることができるはずだ。


カメラバッグはそれを専用に持ち運びするマネージャーさんが一人いて、たしかにカメラバッグを持ち運びする以外、何も出来そうもない人だった。


話は少し変わって、『ムサビ日記』のカバー装画を描いたひだまりさんは写真が好きでオフ会の時にカメラを見せてもらったけれど、フジかなんかの古いコンパクトデジカメで、そんな時にも持っているくらいだから常に身近に置いて写真を撮っているのだろうし、写真の善し悪しは機材では決まらないなとあらためて思った。


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›2008年04月13日

マニュアルの方が使いやすいよ

今日は出かけようと思っていたものの、気温が下がってじめじめしてまったく元気ナシ。車のエンジンをかける気にもなれなかった。部屋で写真の本をぱらぱらと見る。


そこで分かったのは、写真は個性だとか感情だとか思想だとか言う前に、構図、その場の雰囲気、人の表情の豊かさ、色や形の美しさ面白さなどを捉えることが重要であるのだな、などといまさら気づいてどうする。
さらにその前に技術が必要であるということで、当たり前と言えば当たり前なものの、写真を撮っている時には案外意識の外に飛び去っている。


中学の頃は写真に熱中して、とりあえずフィルム現像から暗室での焼き付け、現像まで一通りやった。今持っているカメラはマニュアルで、中学の時から使っている日本の一眼レフと、もう一つは大人になって買ったドイツのレンジファインダーカメラ、いまどきそんなもの使っているのと言われても、デジカメのマニュアルは分厚くてスイッチの使い方がよく分からず液晶にいろんなものが表示されてそっちのほうが使いにくくないかい、と思っている。


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›2008年04月12日

ものをどう見せるか

メディア論第2課題が通って2単位取得、造形研究コースにもミュゼオロジー系の科目がいくつかあってこれで終了、講評では先生から過分のお褒めの言葉を頂いたが、当方美術館がどうのこうのということにはあまり興味がない。


とはいえ、ものを展示する、あるいはどう見せるかといったことはメーカーに勤めているので関心があるし、美術大学の通信制にわざわざ籍を置いているくらいだから美術品の展示方法には興味がある。もっと広い意味でものの展示、ものの見せ方という課題であれば熱意が持てたように思う。


またこの第2課題はフィールドワークを伴うけれど、これも自分にはしゃらくさい、家でじっくり考える課題が好きなのだ。でも、これから媒体組成研究、造形民俗学、工芸Iと外に出て調べなければならない科目が目白押しであるな。
家でじっくり考える造形学研究と卒業制作は来年度のお楽しみに取ってある。


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›2008年04月06日

ゆきゆきて...

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映画『靖国』を観に行こうとは思わないし、内容に興味はないものの、新聞報道を見るかぎり一部の国会議員の反応は冷静さを欠いたもののように思うし、また世の中のある種の動きに対しては日弁連から良識あるコメントが出たようだ。


さて、『ゆきゆきて、神軍』は公開当初から制作過程に対して批判があって、奥崎発言の信憑性も歴史的に検証されるべきものと思うものの、原一男監督の映画は過激なイメージを積み重ねることによって、外見は平凡な中年男を筋金入りのアナーキストととして観客に印象づける。


映画の内容を思い返してみて、素直に反戦映画としてとらえればよいのか、覗き見的なルポルタージュとして見ればよいのか、テーマはテーマとして奥崎の制御のきかない暴力をどう考えればよいのか、ふしぎなふしぎな映画のように思う。


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›2008年04月05日

音量子、白川の恋

京都祇園に鳥割烹料理屋があって、玄関はいつも水が打ってあって飛び石を伝って店に入って行くようなところだけど、その店の白川沿いの壁をぶち抜いてカウンターの焼鳥屋ができたのは何年前だったか、京都を訪れるたびに一度は立ち寄る。


若い板前と女性で店を切り盛りしていて、店の奥で焼き物を担当しているのが女性の方で、めずらしいなと思いつつなかなかいい女だなと思ってカウンターの端からちらちら見ていた。
とりわさを頼むと、店では作らないで若い板前が下駄をからころ鳴らして割烹の方まで取りに行く。


そんな店の話を近くのバーでしていて、当方江戸っ子で気が短いから、カウンターの店と割烹の壁に間仕切りでも造って、そこから料理をやり取りすればいいのにと言ったら、店の女の子たちから「音量子さん、そうやって手間かけてやらはるところがええんやないですかァ」と笑われた。


で、これが何で恋の話になるのか。つづく。


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›2008年04月02日

『国宝 薬師寺展』

何か生活がものたりないなあと思っていたら、京都奈良にもう一年近く訪れていないことに気がついた。このまますっ飛んでいけるわけでもないので、6月の初旬、梅雨に入るか入らないかくらいの時期にホテルを予約した。


とはいえ昨今は便利になったもので、東京でも京都奈良の優れた美術品に出会うことが出来る。ここ何年かの記憶のうちでも、『醍醐寺展』『西本願寺展』『大徳寺聚光院の襖絵』『南禅寺展』『唐招提寺展』『最澄と天台の国宝』『仏像 一木にこめられた祈り』『京都五山 禅の文化展』が東京国立博物館で開かれた。なかには滋賀の仏教美術品が入っているのではないかい、という細かいことは言ってくださるな。


先日、『国宝 薬師寺展』に行った。このような展覧会で見る仏像は寺に鎮座しているときと違って、近くで見ることができる、360度ぐるっと回って見ることができる、照明が工夫されていて見やすい、坊さんがものを売りつけに来ない、などの利点がある。今回、煤けた東院堂の厨子におわします聖観音を間近で見た。台座に置かれてあるから背面まで見ることができる。こんな機会は最初で最後であろうな。


展示の仕方は工夫が凝らされていて特に照明には非常に気を遣っていることが素人目にも分かったけれど、日光月光は薬師如来と一緒にいてこそ美しいし、聖観音を厨子の中に鎮座して斜め下から見せるのも薬師寺の坊さんが何代にもわたって試行錯誤した結果であろうと考えるし、実際に出向いてじっくりと見るものの方がより喜びが大きくなるようだ。


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›2008年04月01日

学習進捗状況 08年度 4月

年度もあらたまり、心機一転したいもの。


卒業所要単位数(残り)
造形文化科目 0
造形総合科目 4
造形専門科目 16
造形文化+総合科目 4


[造形文化科目]

西洋美術史II
第1課題 合
第2課題 合

文学
第1課題 合
第2課題 合


[造形総合科目]


[造形専門科目]

メディア論
第1課題 合


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