2006年04月16日

小西甚一『古文研究法』

Amazonのページを見ていたら、おすすめに古文の学習参考書が表示された(なぜだろう?Amazonはときどきおかしな振る舞いをする)。
小西甚一『古文研究法』(洛陽社)で、非常に懐かしく思うと同時に、ずいぶんと古い本だから版を重ねていることに不思議な思いがした。学習参考書に用はないのだけれど、古文漢文はあらためて勉強して訳なしで読めるようになれればと思っていたので、これも何かの機会だろうと思って注文した。併せて漢文の学参も注文した。


届いて手に取ってみると、驚くことに奥付に検印がある。今時こんな本が残っていたのか。小西翁が一枚一枚検印を押している姿が想像された。
印刷も今では珍しい活版印刷で、特有のにじみがある。同時に買った馬場武次郎『句形整理 基礎から分かる漢文』(日栄社)も活版印刷だった。学参業界ではしぶとく凸版が生き残っているようである。酒井教授が知ったら喜ぶのではないか。


ページを触るとざらざらして、にじみがある上に活字の組み具合が粗いので読みにくい。昔はこんな本で勉強をしたり小説を読んでいたりしたのかと新めて思う。

Posted by phonon at 2006年04月16日 18:44
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