2009年09月21日

『造形学概論』について

草稿提出後、文字数を付け足すねたはないかと思って金子先生著の『造形学概論』を読んでいた。でも、草稿が不合格になったので、ねた探しの熱意は失って何となくぱらぱらと眺めていた。


芸術文化学科には「造形研究コース」と「文化支援コース」があるが、『造形学概論』が好きになれるかなれないかによって、「造形研究コース」から「文化支援コース」に移ったり、またその反対もあるようだ。


初心に帰って読んでみたが、あらためて気になるのは「造形学」あるいは「造形」という言葉で、なにやら煮え切らない、何を言いたいのか分からない言葉だな。


武蔵野美術大学が学部に「造形学」という名を冠しているが、やはり狭い美術サークルの中で通用する言葉で、一般の人にはぴんと来ないだろう(とはいえ、美術関係者でも実は良く分かっていないのではないか)。


それを敷衍すれば、「視覚伝達デザイン」とか「デザイン情報」とかはちんぷんかんぷんではないか。未だに僕も良く分からない。


世の中すぐに分かって価値のあることと、ちょっと秘密めかして分からなくっぽくすることにも価値が出て来ることもあるから、いちがいに悪いとも言えないのだろう。


などと考えつつ、草稿の添削がまだ戻ってこないなあ。「造形学」が何を意味するかより、100倍気になるんだけれどもなあ。


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2009年09月21日 14:46
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