2005年11月15日

中野

中野は僕の生まれ育ったまちだけど、先日久しぶりに中野駅に行くと、駅前でサラ金のティッシュ配りの女性に大声でどなりつける男、駅のホームで昼間から酒盛りをしているおじちゃんおばちゃん、キヨスクのおばちゃんにからみついているおっさん、そんなものを続けて見て、こんな街に両親を住まわせておくことが心配になって来た。だって、スラム街のようなものだものな。
ちょっと暗い気持ちになって中央線に乗ると、しばらくもしないうちに、話し声が大きいだのといって、額が禿げ上がった三十後半の男と六十代の恰幅の良い紳士の間で喧嘩が始まった...


額が禿げ上がった方が吐き捨てるように行った言葉が、「この落伍者!」。こういう時の捨て台詞は、20世紀までは「馬鹿やろう!」あるいは「バッキャロー!」が相場だったのだけれど、21世紀になってから変わったようだ。


ちなみに僕は、朝の小田急線のフォームで大学生らしき男から「社会不適格者!」と言われたことがある。意味なくからんで来て、いい大人に社会不適格者もないものだと思ったけれど、近頃は自分の思うようにならないこと、自分の気に入らないことは社会から排除するような言いようをするようになったのだな、と思った。

Posted by phonon at 2005年11月15日 18:02
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