2008年09月02日

坊主まる儲け

同僚のU君は滋賀のお寺の出で、おじいさんが亡くなられて急遽お父さんが会社を辞めて寺を継いだという話で、そのお父さんも体が弱いから早々に後をついで欲しいと言われたとこぼしていたけれど、そんなことを聞いてから間もないうちにU君は町田にマンションを買った。どんなことがあっても坊さんにはならない、という意思表示だろう。


ちんけな町田のマンションに住むよりは滋賀の寺に住んだほうがお子さんも伸び伸び育つように思うけれど、U君の年では僧侶の資格を得る修行もつらいだろうし、寺に若いおねえさんがたくさんいれば本人のやる気も違ってくるのだろうけれど、くりくり坊主と一緒に托鉢に出なければならないだろうから、まあ格子無き牢獄に入るようなものなのかな。


物事を緻密に考えるU君のことだから、難解な仏教哲学を真剣に学んだら発狂してしまうんではないかとも思う。お経の読み方と葬式の挙げ方をとりあえず頭に叩き込んで寺に入れば、それなりにおいしい生活が待っているのではないかいと言っても、頑として寺に戻るつもりはないようなのだった。


U君が寺に戻ってくれたら、その紹介で近江の仏教美術を見て回ろうなどという下心がないわけでもないので、お寺の生活がいかに素晴らしいものか引き続き吹き込んでみようと思う。


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2008年09月02日 05:36
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