2007年12月10日

デザインについて発注者の立場から

美術を学び始めて奇妙に思ったことは、「ファイン系は自由に想像力を発揮することができるが、デザイン系は制限される」という言辞がまかり通っていることだ。


デザインの発注者の立場から言えば、デザイナーが存分に想像力を飛翔させて我々の思いつかない色・形・構成を考えてくるから大金を払うので、そんな時は心から驚き楽しくなる。僕らが想像のつくようなものを持ってくるのであれば、当然金は払わない。


発注者からはどのようなデザインにしたいかある程度意向は伝えるが、そのようなことで発想や想像力が制限される人はいわゆる一流と言われる人の中にはいないように思う。


少し美術史を勉強すれば、どのような時代でも発注者や絵を飾る人といった当事者、あるいは社会・文化・経済・技術といったものから作品に対してある程度の制限がかかる、ということは分かると思うんだけどな。

otoryoshi@gmail.com


Posted by phonon at 2007年12月10日 17:19
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.musabi.com/blog/mt-tb-musabi.cgi/9440

コメント
コメントしてください




保存しますか?