2006年08月03日

きん也のばかん

僕の子供の頃は珠算塾という今から見るとアナクロニックなものが流行っていて、その塾の壁には消しても消しても「きん也のばか」「きん也の大バカ」「きん也のバカバカバカ」という落書きが絶えなかった。
きん也はどんな馬鹿だったかというと、まず見た目がバカだった。行動や言動については…、まあ救いようのない馬鹿だったと記憶する。


子供の頃の知能の発達というのは個人差があるようで、きん也は小学校の頃は他の子供に比べて少々遅かったのだろう。きん也が中学校に上がってそれ程もしないうちに、きん也がばかという話は聞かれなくなった。


小学校の頃、○×ちゃんという高校生くらいの子が近所にいて時々遊んでもらった。○×ちゃんは昼間から道端に座り込んで、1時間も2時間も動かなかった。僕らがちょっかいをかけると、眠たそうな顔をして相手をしてくれた。
その頃は、知的障害児を教育する施設が少なかったから、○×ちゃんも昼間からつれづれなるままの生活をしていたのだろうと思う。もうずいぶんと長い時間がたってしまったけれど、いまでも元気にしておられるだろうか。

Posted by phonon at 2006年08月03日 22:09
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.musabi.com/blog/mt-tb-musabi.cgi/5702

コメント
コメントしてください




保存しますか?