2006年06月01日

盗用はいけない

技術開発の議論をしていると侃々諤々の応酬になって、議事録でも採っていればよいもののそんな時に限ってみな熱くなって、採用されたアイデアがそのうち誰のものか分からなくなってしまって、特許出願のときにハテ?誰が最初に言ったんだっけということになり、それは俺のアイデアだろという人が二、三人出て来て結局だれも譲らない、ということが時としてある。


オリジナルなアイデアを個人に帰すという慣習は、酒井教授によれば西欧近代文明の所産ということだけれど(『印刷文化論』武蔵野美術大学出版局)、企業に勤める者にとっては自尊心だけでなく死活問題にもなるわけで、同業他社に「まねした電機」というニックネームを奉られている会社があるけれど、自分の勤め先がそのように世間から思われたらやっぱり恥ずかしい。


和田氏とスギ氏(今日NHKのニュースを見たらスーギ氏になっていた)の絵を見れば、小学生でもどちらかが盗作したことは明らかで、近代以降のアバンギャルドでしか評価されない芸術という領域にあって、今まで贋作というのは物語のテーマにもなっていたなと気づいたけれど、盗作というのはあまりにも恥ずかしくて話のねたにもならなかったのだろうなと思う。

Posted by phonon at 2006年06月01日 22:05
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