2008年10月08日

音量子の書評(2)

考えるヒント (文春文庫)考えるヒント (文春文庫)
小林 秀雄

文藝春秋 2004-08
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中学高校時代、名文といって国語教師から読めと言われたものに、朝日の天声人語と小林秀雄の評論があった。その頃にしても、今かなりの大人になってみて考えてみても、悪文の代表であると思う。


まず、論理がない。字面や言葉選びはこざかしいものがある。人に訴えかけるものがない。ぬる燗のような感性はあるが、内容がない。心に残るものが全くない。


この大人とそれを取り巻く知識人は、仲良し倶楽部であったのであろうな。小さく狭いサークルの中で、なんとなくその時代を楽しく生きていたかったのであろう。


現代美術についても同じようなことが言えると思う。


otoryoshi@gmal.com

Posted by phonon at 2008年10月08日 17:24
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コメント

小林秀雄を、このように切り捨てる方を未だかつて知りません。といっても、私の知るところなど、たかが知れてますが(笑)。

天邪鬼な私は、この名著を読む気にさえなれませんでしたが、音量子さんの書評を読んで、読んでみたくなりました。

Posted by キョウコ at 2008年10月08日 18:49

>中学高校時代、名文といって
>国語教師から読めと言われたものに

日教組のせいでしょう... :-(

Posted by Anonymous at 2008年10月08日 22:07

だって、つまんないんだもん。

Posted by 音量子 at 2008年10月09日 05:05
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