2007年05月11日

ボルネオ語

新しい部署に配属になって打合せに出てみたけれど、皆が何を言っているのかさっぱり分からない。部署を異動するたびにこんな経験をしているけれど、そんなことを言うと「勉強すればいいじゃん」と言われそうだけれど、研究者が十年も二十年も取り組んでいることをちょっと勉強したくらいで分かるようになるわけはないので、打合せに出るたびにボルネオ語(という言語があるのかどうか知らないけれど)を聞いているような気分になる。


とはいえ、そのような場合でもいい大人は居眠りをしてはいけないので、聞いていることが何も分からなくても回りの十倍くらい分かっているような振りをしなければならない。そういうことは僕はうまい。いくつもの部署を渡り歩いてきた経験がものをいうんだと思う。


でも、そんな打合せに何回も出ていると、不思議と概要くらいは分かるようになるもので、今までの知識経験と、打合せで聴く言葉の断片がどこかでつながってくるのだろう、と思う。門前の小僧とはよく言ったものだと思う。物事はやはり少しづつでも積み重ねることが重要で、美術についてもそういうふうにありたいものだと思う。

Posted by phonon at 2007年05月11日 21:06
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