2006年08月27日

しずる感

旅行のときにデジカメを持って行くかフィルムカメラを持って行くか。個人的な旅行の時にはフィルムカメラを持って行く。


仕事の関係で、CM撮影監督のお話を伺う機会があって、またその監督のフィルモグラフィーを見せてもいただいて、岡本太郎の「芸術は爆発だ」(日立マクセル)のCMを撮った業界では著名な方で、80年代まではフィルムで撮っていたものが、90年代になりデジタルのものになると映像が平板になり、エフェクトがかかって面白くもあるけれど、なにかぺらぺらな印象を受けた。


その監督が指摘されたのが「しずる感」ということで、英語の"sizzle"、肉のじゅーじゅーと焼ける音でこれをいかに映像として表現できるか、ということだった。
デジタル機器で画素数を多くし階調を上げればじゅーじゅーという感じを出すことができるのだろうか。それとも新たな信号処理ロジックを考案する必要があるのだろうか。


というようなことに悩まなくなったら、個人的な旅行にもデジカメを持って行くようになると思う。

Posted by phonon at 2006年08月27日 08:19
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