新着ムサビ日記

最後のカットポイント

これまでの230のカット
解像度は変則的でフレームレートは気ままなもの
あいだに1年間のブランクカットのある6年弱のタイムライン
画角が狭すぎるカット
アウトフォーカスなカット
露出の安定しないカット
これらのカットに何か価値があったのか分からない

しかし止まることのないフリーランのタイムコードがそれらへ記録されたことに意味がある

その瞬間にしか撮れないショットは多くある
カットのイン・アウトポイントもその時にしか打てない

その瞬間・その時に価値があるのは
それらのカットを振り返ってみることによって
その人のタイムラインをその時に戻すことができるからだ

戻したとしても元のタイムラインを変えることは出来ないが
これから撮るショットをより良く出来るかもしれない
より良いシーンへ導くことも出来るかもしれない
タイムラインを行き来することで、かもしれないことを見つけられるのだ


作り続けることが出来るのは、可能性というものを信じているからだろうと思います。
ムサビ日記に書く機会をつくっていただいた手羽さん、そして読者の方々、これまでありがとうございました。

エンドロールは流れませんが、
ひとまずこれにて終了です。

それではまた。

跡景 展示記録映像

修了制作作品の展示記録が出来上がりました。
ご覧いただけたら幸いです。

比較的精細な映像なのでフルスクリーンにすると楽しめるかと思います。
(1.31 追記) その際 [HD]と書かれたところをクリックしてONにしてください。精細になります。

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美意識を置いて

物々交換所の卒展後の状態に関して追記します。


物々交換所について

物々交換所そのものは僕はすばらしい活動だと思っています。
普段は僕も掘り出し物はないかなと思ってよく覗いてます。
残念ながら僕に運がなく、そういった物にまだ巡り会えていませんが…。


制作後に出るゴミについて

僕自身が今回の展示で巨大なスクリーンを2つ制作したのでゴミの量は結構なもの。
またスクリーンで使用した資材で再利用できるものは垂木ぐらいだったので、
主要な材は廃棄せざるを得ませんでした。
正直、エコな展示だったかと言われると言葉に詰まりますが、
廃棄時になるべく細かく分類するようには心がけました。

例を挙げれば垂木でもソリが激しいものとそうでないものを分けて、ソリのあまりないものは長さごとに分けたり。
次に使用する人が運びやすいように養生テープで同じ長さのものを数本ずつまとめるとか。
とりあえず、再利用しやすいようにできる限りのことはやろうと。


先のエントリーで書いたとおり、展示後って作品の大部分がゴミになってしまうんです。
特に映像での展示なんて投映機材以外の物理的な物体のほとんどがゴミになります。

だから解体後そのままだとただのゴミになってしまうものでも、
少し加工して再度資材になるものにしたり、分解・分類したりするだけで
それらのゴミが誰かの資材に生まれ変わりやすくなるんじゃないかなと。


先のエントリーの写真について
あの写真の下にも記したように撮影したのは22日の21:00。
ムサビ関係者ならお分かりの通り、この翌日から入試業務で学内は3週間ほど入構禁止になります。

撮影したこの時間帯は多くの学生が大学を後にしています。
だからもうあの写真に写っていた物たちは誰からも引き取られず本当にゴミとなってしまっている状態。

僕自身やその場に居た手伝いの後輩たちと一緒に片付けることも頭をよぎったのですが、
暗い中、撤収後の疲れた身体で行うのは危険なので、せめてブログに記そうと。
展示期間だけが卒業制作展ではないのを考えないと。


最も残念なことは、前日まで大学施設をアートやデザインの作品展示会場に変えていた人たちの中にこういった状態にする人がいることです。


ここに置くのならどういった状態がベストか、展示していたあなたたちなら考えられるでしょうと。
できるだけ拾っていってもらえるような演出を考えましょうよ。
あの状態は美しくはないでしょう。


宝の山のように見える人が居ることも重々承知しています。
その視点を持てる人を増やすには、ゴミの山に見させない力が要ります。
これは使えそう、欲しいと思わせる工夫です。


物々交換所は必ずしも代わりの物を置いていく・拾っていくことは必須ではないそうですが、
せめて自分の美意識と交換してくれ
というのが僕の言いたいところです。

見届けよう

昨日、修了制作の搬出作業が無事終了。
怪我もなく作業を進められました。
これで修了制作展のすべてが完了しました。
作業にご協力頂いた方々、本当にありがとうございました。

作業後、ムサビから離れるときにとても残念なことがあって、そのことについて少し書かせて頂きます。
開催期間が終わったあとのムサビの卒業制作展はこういうことが一部にあるのです。

ムサビ生やムサビにいらっしゃたことのある方はご存じの方も多いかと思いますが、
7号館のピロティ部分に無人の物々交換所があります。

設置の経緯は詳しく知らないのですが、
数年前に学生がアート活動のような意味合いで設置したもの、という話を知り合いから聞きました。
普段は本や衣服、ちょっとした雑貨などが置かれ学生が気になったものを取っていくようなものです。
いつもはメタルラックとハンガー台に収まる程度の物量。

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しゅうりょう・

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修了展は無事、開催期間を乗り切ることが出来ました。
12号館1階のエレベータホール奥にあるビデオアトリエ(スタジオ)という少し分かり難い場所で展示していたのにもかかわらず、多くの方にご覧いただけてとても嬉しく思います。

手羽さんにも手羽ちゃん卒展大賞・準グランプリに選んでいただけて光栄です。

ご覧いただいた皆様、制作・設営にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。


また数時間後から搬出作業が始まります。
卒制展での映像スクリーンとしては最大級の大きさらしいので気を引き締めて解体作業に入ります。

OC'12

大変お久しぶりです。

ものすごくざっくりと卒制以後の近況を書くと、
2月はあるコンテストで賞を頂いて、
3月はムサビとスウェーデン王立芸術大学との合同ワークショップ@ストックホルムに参加して、
4月からは今年度のオープンキャンパスに向けて制作をしています。


それでオープンキャンパスがすぐそこなので、お知らせです。

所属するゼミでは毎年オープンキャンパスでゼミ生の映像作品を展示しています。
場所は1号館の103教室です。
映画やアニメーション、ミュージックビデオ、モーショングラフィックスでもない映像って無いのかな、って思っている方はぜひ足を運んで頂ければ…!
あと「映像の展示」って何?上映じゃないの?って人もぜひ。


昨年までこの講義室で9つのスクリーンを用いた作品を上映形式で提示していましたが、今年度は大学院(修士課程)のゼミ生が各個人の作品を展示することになりました。
ムサビの映像の大学院生が一体どんな作品を制作しているのかちょっと気になる方もぜひ。


今回は学部生の作品はありませんが、映像学科3年生の授業で同様の趣旨の映像制作が課題となったものがあります。
イメージフェノメナンI・IIというものなのですが、学部1、2年生でその授業に興味のある人、今授業を受けているけどもうちょっと理解を深めたい人はぜひ作品を見て欲しいなと。
作者が(全員ではありませんが)会場に常駐していますので、作品についても、映像学科・大学院映像コースについても、適当な雑談でも話しかけてもらえれば。


ムサビのオープンキャンパス全体で言えることなのですが、
高校生、来年度の受験生には、美術が持つ表現の可能性の幅を体感してくれたらうれしいですね。
在学生は他のゼミ、コース、専攻、学科、大学院がやっていることを1つでもいいので知ることで、自分が今居る場所で出来ることを確認できると最高ですね。


そんなこんなで、知見が広がる感覚を味わうのがオープンキャンパスなのかなと思います。
実際にそのあと広がっていくかは、その味を忘れないように、それから何かをやることなのかもしれません。

たたずまい

最初から最後までじっと見る作品もいいけれど、
作品を目の端にとどめながら、
作品とは直接関係の無い、
とりとめのない話をしたりすることのできる作品もいいよね、
ときどき作品を見たりもして。

一昨日、作品の展示設営があらかた終わった学部同期の友人との会話。
もっとも贅沢な卒制展の過ごし方。