December 14, 2007

大学というところ

手羽さんの日記に書いてある
「大学というのはぬるい湯」。

本当にそうだと思います。

大学は心地よくて心地よくて仕方ないところです。
それは、、、
似たようなやつらが集う事で生まれるぬるさなのです!
どどーーん。

一般的には「変わっているね」と言われて20年くらいの人達が集まり
集まってしまえば「案外みんな普通だね」と思い、
しかし、いざ「一般的な普通」に出くわした時に感じる居心地の悪さ!

そこで、やっぱりみんなどこか「変態」だったことに気付く。

それはいいのです。
それはいいんだけど、
多くの人がその「一般的変態」に自己満足しているような気がするのです。

「ちょっと変わっている私。」

そんなもん、どーだっていいのです。

中学高校の友達と会っても、なんだか物足りない。
いまいち話が合わない。
大学には話の合う人や思いもよらないような事を考えている人がいて
とてもおもしろいです。


大学の中でも作品に対する温度差はありますが、
それでもやっぱり好きな人たちが集まっているところです。
何かの共通点があって集まっている。
とても特殊な環境だと思います。

高校卒業後、大学に行こうと思った人。
さらにその中から美術大学に行こうと思った人。
さらに試験を通過してきた人。
そうなれば似た者どうしが集まってくるのです。

じゃあどうして似た者同士が集まるとぬるま湯になるのか!、と言いますと
似た者どうしだからこそ、気の合う友達になる。

すると、
「○○ちゃんの作品、かわいいね」
「ありがとう。△△ちゃんのもかわいいね。」
ってな具合でシビアさが無くなるのです。

「わたし、今回こんな感じになっちゃったんだけど、、、
 提出大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、みんなそんなもんだよ〜」

(注:この会話は事実に基づいたフィクションです)


私自身、恥ずかしながらついこういう会話をしてしまう事があります。
友達の彼氏の写真を見せられて微妙な人だった場合に言う
「優しそうな人だね〜!」と同じように、美大生の中の社交辞令なのです。
やめた方がいいのに、ついやってしまう。
言ってしまった後に、作品に対してシビアになれていない証拠だなと反省するのです。。。

大学はとても楽しい人々に出会えるところですが、
その守ってくれる囲いのようなものの外を見据えていないと
ぬるま湯からは出られないような気がします。


4年になるまで気付かなかった事を後悔しているのです。。。
大学の外の空気をもっと吸っておくんだったー。と。
コンペにも積極的に出すべきでした。
課題もきっちりやり、他もきっちりやっている人はいるのです。

「ムサビ」はゴールじゃない。

Posted by bobonbon at December 14, 2007 11:41 PM
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.musabi.com/blog/mt-tb-musabi.cgi/9482

コメント
コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)