November 03, 2007

家の思い出

土日の新聞に挟まっている広告は、家と車のものが多い。
昔、私は家の広告が大好きな子供でした。
外観は割とどうでも良くて、重要なのは間取り図でした。
なんでかって言うと、
そこの中を想像しながら置きたい家具を書き足し、
生活の動線を考えるのが大好きだったからです。


「ここは〜、凡々の部屋〜
ここは〜、テレビがあって〜、、、」
だとか
「帰ってきたら、ここで手を洗って、冷蔵庫に寄って、階段のぼって、、、」
なんて言いながら間取り図の中に
自分や家族の絵を描き、家具や動線を描き足していくのです。

実際はとても小さい家に住んでいたのですが、
その家に不満があったとかではなく想像する事自体がとても楽しかったのです。

描いてみるとよくわかるのですが、面白い事にいい間取りの家というのは意外と少ないもので、
「この家は洗濯機と洗面所のつき方が使いにくい」
「玄関から入ってすぐに階段なんてさみしい」
などなど子供ながらに家に文句をつけていました。


今考えると、なんて経済的かつ3次元の想像力を育む遊びだったんだろう、と思います。


卒業制作の展示計画書の提出も火曜日に迫りました。
卒業が迫ったり、大人としてのこれからとかを考えていると、
最近なぜかふと、子供のころの記憶や感覚を鮮明に思い出します。
あれ?三丁目の夕日現象?


今日電車の中で、
おばあさんが「三丁目の夕日見た?」と
昨日テレビでやっていたのかそんな話をしていました。
「おとうさんとあんなだったわね〜って言いながら見てたのよ」

「懐かしい」という感覚はその人を作ってきたものだから
「新しい」という感覚以上の強さを持っている気がします。
どっちのがいい!とか、そういう話しではなく。

Posted by bobonbon at November 3, 2007 11:44 PM
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