教育実習の思い出11

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翌週。

おじいちゃん先生の代わりに授業を担当することになりました。
美術は各クラス週に1回しかありません。担当クラスだけで実習をやっても、2週間の教育実習期間では回数が少なすぎるんですね。なので他の先生のクラスで教えることもあるんです。

演目は「デザインについて」と先週末言い渡されました。今週行われる研究授業(他教員や教育実習生を招いて公開する授業)も同じテーマでやることになってたので、予行練習の意味合いもあります。
そして先週末、もうひとつ言われてたことがあります。
その授業日の夜に美術担当による実習生歓迎会を開いていただけるそうです。おじいちゃん先生が出張に行ってて、伸び伸びになってたんです。ありがたやありがたや。

ところで・・・。
ムサビで4年間勉強してるといっても、専門は彫刻。
「デザインとは?」というテーマをちゃんと考えたことが正直ありませんでした。

考えてみると、大学の教職単位に関する授業って「教育原理」や「教育心理」といった概念的なものや「美術教育の歴史」は教わるのですが、「美術をどう教えるか?」といった内容のものってあんまりないんですよね(今はあるかもしれないし、私が聞いてなかっただけかもしれないけど)
教職を取っているファイン系学生がやらなくちゃいけない実技「共通デザイン」も、「デザイン系の授業を経験してみよう」的なものであって、「デザインとは?」を考えるような内容でもありません。




まずは「デザインってなんなんだろう?」と自分が考えるところからスタート。
図書館で本を借りたり、ヨコちゃんと話し合ったり。彫刻出身の自分達にとって、いつか見つめあわないといけないテーマでもあるので、かなり真剣に話し合いました。ま、彫刻学科2人が「デザインについて」を考えたところで、「友達はこんな感じのことやってた」ぐらいの知識しか出てこなかったんですけどね。当時はインターネットもなかったし(笑)

それでも自分達なりに考えて考えて、そして簡単なキーワードを発見することに成功。
「これなら中学1年でもわかるだろう」。そう確信して、黒板に貼り付けるマグネット教材や指導案を作成。

見てろよ。年寄りにはできない授業ってやつを、最新の「デザイン」ってやつを教えちゃる!



続く。

投稿者:ichiro : 2006年09月05日 08:01

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