教育実習の思い出5-授業見学-

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当然ですが、いきなり授業は行わず、まずは先生の授業見学から入ります。

1年生は「線を使って色を塗り分ける」という授業をやってました。
ムサビ入試問題風に書くならば、「画面に『●cm×●cm』の矩形を書き、その中に直線●本、曲線●本、丸●個の指定された数の形を配置して平面構成しなさい」です(笑)
その塗りわけの際に「寒色・暖色」もからめて学ばせる・・というのがこの授業のポイントのようです。
このクラスは既に「寒色・暖色」の説明は先週終わってて、今日は実際に絵を描くところから。

これがすごいんですよ。独創的。とても思いつかないようなラインをみんな描くんですね。
一人ずば抜けてる子がいて、みんな幾何学的な模様を描いて色を塗っているのに対し、その子は「海と空と月」、つまり風景を表現してたんです。ちゃんと指定された形と数を使って。塗り分けもちゃんとできている。画面のバランスもいい。「こういう子が作家になったら自分の立場が危うくなる。若い芽は早くつまないと」と思ったくらいです。ほんとに(笑)
子供の柔軟な発想に本当に感動しました。


そして午後は3年生の授業を見学。
ショックでした。
みんな目が死んでるんです。絵もつまらない。何かノルマをこなしてるような感じ。1年生の時に描いたようなあの感動的な絵はどこに?この3年の間に何があったのだろうか?

うっすら疑問を感じながらも、翌日の初授業のことで頭がいっぱいで、その日はそれ以上のことは考えませんでした。

初授業は他のクラスの1年生。最終発表もそのクラスで行うことが決定。
テーマは「デザイン」にしました。そのクラスは「寒色・暖色」の説明がまだだったので、そこから入って、最終的にデザインを学ばせることに。
いろいろやりたいことはあるけど、まずはセオリーどおりにやるべか。


つづく。

投稿者:ichiro : 2006年07月12日 04:56

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