教育実習の思い出4 −実習の準備-

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教育実習を経験したことがない方は「中学生や高校生相手に授業やればいいんだし、若い人と遊んだりもできるから、教育実習って楽しいだけじゃないの?」と思うことでしょう。
忘れちゃ困ります。
教育実習は塾や予備校の講師バイトではありません。自分の単位がかかった資格を取るための授業の一環なのです。

ムサビコムOBの小春さんも日記で何度か書かれてましたが、次の日の授業の準備をしなくちゃいけない。これが道具を用意するだけならいいのですが、授業計画書を作らないといけないんです。名称忘れました。実習指導案だっけ?
とにかく教育実習に行った人は「うわーーもう書きたくない」と涙するアレです(笑)

「次の日の授業はどういうポリシーのもとで行い、何を説明し、50分間をどのようなタイムテーブル(分刻み)で説明するか?そして何を注意して説明するか」という計画書を毎日1授業に対して1つ作らないといけないんです。知らなかったでしょ?

その時に覚えたのが「机間巡視」(キカンジュンシ)という言葉。他に使い道の全くない言葉(笑)
美術の時間に例えば「じゃ、色を塗ってみよう」と指示が出て生徒さんが作業に入ります。で、先生がを通りながら、「ここはこうした方がいいんじゃないの?」とアドバイスをする。よくあるシーンですよね。これが机間巡視なんです。(今は「机間指導」っていうのかな?)
「ああ、こういうものにも名称があるんだなあ」とかなり強烈なインパクトだったので、忘れようにも忘れられない言葉の一つです。

他にも「板書計画」(バンショケイカク)ってのがありました。黒板に何をどのように書くかを計画したもの。
「えええ。先生ってそんなことまで事前に計画してるの?・・」と思ったものです。


先生にならなきゃ全く意味がないものだと思ってましたが、高校説明会では教育実習の時に学んだ知識が役に立つことが多いです。詳しくは後日書きます。
あ、あんまり細かく書くと他美大広報さんにも塩を送ることになるなあ・・・。触りだけ後日書きます(笑)




話を戻して。

その授業計画書を元に、当日使う小道具を作ります。黒板にマグネットで貼り付ける説明ボードとか。見本が必要だと思ったら、見本を作ったり探したり。毎日かなり遅くまでかかりました。田舎の同級生と飲むつもりだったけど全部キャンセル(笑)
私達「美術」は授業数が少ないからまだいいほうかもしれません。睡眠時間4時間ぐらいでなんとかやれてましたが、国語や数学の教育実習生は毎日徹夜状態だそうです。

そしてその日の感想(担当教員との交換日誌みたいなもの)も書かなくちゃいけません。
多分ここが一番手を抜ける部分なんでしょうけど、昔から「何か書け」と言われると2,3行では終わらせられない性格でして、手羽にとっては一番時間がかかった作業だったかも・・・。

投稿者:ichiro : 2006年07月06日 03:37

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