2012年01月のアーカイブ

道端に咲く赤い花という名の少女の話

「ミラル」という映画を観ました。
道端に咲く赤い花のことできっと誰もがみたことがある、というキャプション
で始まります。
パレスチナ生まれのジャーナリスト、ルーラ・ジブリールの自伝的物語。
1948年イスラエルがパレスチナに侵攻し、エルサレムには戦災孤児が溢れるようになり、ヒンドゥ・ホセイニは私財を投げ打って孤児院を建てる。ヒンドゥは愛と教育こそ暴力に打ち勝つものという思想のもと、子どもたちに接するのだけど多感な少女期のミラルはイスラエルから受ける不条理な暴力に耐えられず、自らの意志で行動していくが、というストーリー。

紛争が背景ですが悲惨なシーンも最小限、シュナーベル監督らしい詩情がある画面が堪能できます。
ラストはミラルがヒンドゥの思いを受け継ぎ、暴力ではなく言論の力で社会を変えるべく
ジャーナリストをめざし、イタリアへと留学するというもの。
紛争の中でミラルが受ける心の傷は17歳では耐えきれないものもあったろうけれど
恩師ヒンドゥや家族から注がれる愛や慈しみが彼女を支えたのですね。

従兄(パレスチナ人)のガールフレンドのリサはイスラエル人で
最初は反発していたのだけど次第に打ち解けて家へ遊びに行ったりする。
でもリサの父親はミラルがパレスチナ人だということで露骨にイヤな顔をする。
「パレスチナ人はみなテロリストだと思ってるのよ」とリサは言う。

昨年、アフガニスタンの元国会議員マラライ・ジョヤが来日して講演を聴くことができたのだけど
「教育は大切。自分を尊重できるように。他人にも自分にも人権はあるのだと自覚できるように」
と強く言われていました。
アフガンは紛争の影響もあって原理主義者による女性への弾圧が強い
パレスチナは性差別はあまりないように見受けられたけれど
とにかくイスラエルからの迫害がひどい。
監督はユダヤ系の人だけどその辺はきちんと描かれていました。

省いたけれどミラルのお母さんと、伯母さん(お父さんの姉)の人生は
また壮絶です。映画としては面白いので機会があればぜひどうぞ。
ミラルを演じたのは「スラムドッグ$ミリオネア」に出てた
フリーダ・ピントです。

イランが核開発をしている(根拠がまた怪しそう)とEUやアメリカによる制裁措置が
取られてしまった。
ホルムズ海峡に米英仏軍が集結したりと緊張が高まっています。

戦争にならないよう祈っています。
EUやアメリカは宗教上の理由もあってアラブやペルシャ
に偏見が強いけれど日本はそうではない。
ダルビッシュ選手のおとうさんもイランの元サッカー選手です。

○○人だから〜!というレイシズムは禁物。

大切なこと

実は「水戸黄門」と「サザエさん」に子どもの頃から違和感がありました。

黄門御一行が印籠をかざしただけで悪人が一斉に平伏して万事解決という筋書きに
権力者が一刀両断にしてくれるって楽かもしれないけど他力本願だし、
こんなのはイヤだなと。

こういうのが好きな人たちがヒーローを求めちゃうのね。
あのおじいちゃん新党とかの名前つけたような方とか。
民主主義は面倒で時間がかかる、多くの人がひとりひとり自分の頭で考えて
行動して初めて動くものなんだと思うのだけど
どうもパッパッカパーン!と(見かけは)解決してくれる(ような)強い人にお任せしちゃいたい!
という悪しき風習をつくっちゃってきたような気がする。


サザエさんの方も女性が社会参加する場面がほぼなくて
カツオ君の担任の先生も子ども心にもちょっとお断りしたいタイプの先生だし、
男性陣が日常的に家事をする場面もほぼ皆無。
男女の役割がステレオタイプで平和が保たれているというような所が
何かなーという感じ。
自分が将来つくる家庭はこんなのはイヤだなと。

だからこの二つが好きだった自分の親にも距離感を感じていました。
現実的には脱サラした父が自営業始めたけれど
母も働かねば暮らしが成り立たなかったのでここのこの両親は
サザエさんちのように優雅ではありませんでした。

で、自分も掛け持ちでおカネにあんまりならないことをやってますが
おカネには代えられないモノがこの世では一番大切なのだろうと
感じる齢になりました。

今週初め、あるローカル局の情報番組のスタジオに飾るフラワーアレンジを担当しました

CAYH458C プティ・フルール スタジオ2012 1・16.jpg
 

こちらはちょこっとつくった習作です
松の葉で小さいクランツをつくってみました。

CALFEIEH 習作2012 0118.jpg

遅いんでした

もう過ぎてしまったけれど
お正月のカードゲームと言えばかるたか百人一首か。
ここのこ家ではずばり花札
実はお正月じゃなくてもやるんですけど。「こいこい」というやつね。

箱にナポレオンの描いてある大統領というやつ。Dが「花札ならコレ」というもんで。
黒い札と赤い札のを交互に使ってたのだけどいかんせんくたびれてきた。

そこへ昨年12月の中頃、ジブリの「千と千尋の神隠し」キャラクターが絵柄になった花札が発売という情報があり、これは手に入れたいと思いつつ
知ってから忘れてて1週間ほど遅れて予約問い合わせたら見事品切れ。
入荷は4月、と言われてしまった。とほほ。
お正月には間に合わなかったけど待ってます。

実はアニメ「サマーウォーズ」上映の時も特製花札プレゼントとかあったのよね。あの時もほしいと思いつつ入手できなかった。
まあやっぱりこんなモンですねえ。

でも今年は少し改めたいです。思ったら即実行!と。
チャンスの神には前髪しかないんだそうです。

at 23:59 | Category : 日常 | Comments (0) | Trackbacks (0)

人生のレッスン、とか

移動中にラジオのFM放送を聴いていたら松任谷由実の番組が始まっていた。
日曜の午後だったのが金曜の午前に変わってたのね。
人生の岐路は「受験でした」って言ってました。
彼女の実家は老舗の呉服屋さんなので染色のために日本画の勉強してたのね。
で、多摩美大に入るのだけど音楽の方により惹かれてその道を進んだのだそうです。
10代の頃から音楽もすごかったけどね。


あのまま芸大を目指して絵を描き続けてたら今の自分はいないだろうと今も思うのだそうです。
うーん。Yumingくらい才能があったら迷わないかも。

「起きるものごとにムダはない。幸にするも不幸にするも自分の考え方ひとつ」
「いつもプライオリティは変わるものだからその時に心動くものに忠実であれ」
それが今日の話の肝だったんですけどね。
これは誰にも当てはまることだと思う。

番組の最後に流れた曲は「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」
まだ春はちょっと先だけど春の香りと幸せを感じる歌。

一年の計は

元旦にあり、というけど
大晦日(正確には1月1日)午前3時まで起きていたら
1月1日の午前中は使いモノにならないほどダメな始まり。
トシですなー

あけましておめでとうございます。
みなさま、よいお年をお迎えでしょうか?

2012CAMXM70Q輪飾り.jpg

玄関の輪飾り。

こちらはパラレルというスタイルの習作です。もっちーが花を齧りに来るので狭い場所へ設置されてしまった。
写真もボケてるなー
CA1BB4WSパラレル2012.jpg

実はChristmas用に作ったブーケスタイルのアレンジですがメインを白とあまやかな色のばらにして
お正月にも。
CAFSYE2Qアレンジブーケスタイル201201.jpg

小さなアレンジ

CAWZP65Jお正月201201.jpg

今年からちょっと仕事がふえるかもしれません。
勉強しないと。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。