学生の言い分

FOR MUSABI


美しくないのは重々承知だけど、おさまりがきかないので書いてみようと思う。

僕は今、学科のとある授業の内容にたいへん腹を立てている。


なんか2年生になってから「あれ?授業ってこんなもんなの?」と思うようなことが多々ある。

・授業のコンセプトが無い
(テーマ設定だけあって、なんでもあり。どこまでやっても良し。評価基準不明)

・講評がただの感想
(例:「自分は好きです」「おもしろいね」等)

・教授が授業中盤に帰宅する

・そもそも授業の名前と関係のないようなテーマ設定をする。
もしくは関係があってもそれを明言しない。
(その指導方法が教授の主義に基づいているかというとそうでもないように感じられる)


これ以上はかなり具体的な説明になるので書かないけど、まだある。

授業内容に文句を言うことは、はっきり言って美しくないだろう。
自分なりにその課題内容などを飲み込んで、更に発展させていく
というのが理想的な学生のあり方 とは思うし、1年時にはそうするようつとめてきた。
物足りないと思ったものは自分なりに補完して、納得のいく答えがでればここに書いて来た。

でもおかしいなあ と思うようになった。
そうやって学生が授業内容に口出しするのがタブー視されるような、
総じて受け身と思われてしまう空気は逆にとても危険じゃないのか。


本当に学べているのか?と不安になる。
学習と言っていいのか?と疑問に思う。

そんなの当たり前のことじゃないか。
答えの無い学問の勉強をしているんだ。


本来「教わる」ということは、こんなに中身の無いものだったんだろうか。
僕たちはまだ「実験する」前に「教わる」ことを許されているはずだ。
それなのに教授が持論や熱意をぶつけてくれない意味がわからない。

僕たちの熱意が足りないってことなんだろうか?
未熟なのはわかってる。でも出来る限りをいつもやっている。
周りの人たちまでもが不真面目とは言わせない。

学問として成立していないだろ。大学に来ている意味はなんだよ。
「自分以外の誰かと制作する」のも、「テーマを見つけて制作する」のも、
授業料という大金をはらわないとできないこととは言いがたい。
教授という存在に不信感がつのっている。

なんだかむなしい。


ということを授業アンケートに書いてきたので、
今の1年生や未来の後輩がくるまでに改善されることを願ってる。
言っておくけどこういう授業はそんなに無いし、僕の目線なので、
こんな風に思ってる学生はもしかしたら少ないのかもしれない。
みんな 寛容だ。

僕は「大学のしてくれること」に期待しすぎてるのかもしれないな・・・。

でも、がっかりすることだってあるんだ。
教授に「先生」を求めることが悪いことだなんて思わない。
だってそういう教授だっているから。
そういう教授は必ず慕われているから。
日本において「大学」というものがどういう存在かとかじゃなくて
「教え」「教わる」関係においてこういう空虚なことがあるという事実が
僕にはむなしく思える。

受験生に心から「この学科の授業はおもしろい」と言えるような
そんな勉強の仕方をしていきたい。


書きたいだけ書いちゃったので批判を期待してる。


オトギ

投稿者:fantasy : 2012年07月03日 20:19

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昨日のオトギさんの渾身のエントリー、考えさせられた。 栄えある大学黙認、「非」公... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2012年07月04日 22:58

コメント: 学生の言い分

今時の学生さんは真面目だし、教授も批評が怖いから
下手な事はできないのかと思ってました。
そんな講義もあるのですね。

教わりたいと思うオトギさんのような学生のために
ちゃんと信頼に答えた授業をしてもらいたいものですね。


昔々の話ですが一般教養の授業なんかは酷かったなぁ。
単位を取るためだけの講義と思ってる学生と
美大生相手だから何も期待してない教授。

どっちもどっちだったような・・・。

投稿者 ザラメ : 2012年07月03日 23:42

そんなことはないのですよーーー
学生は意外と 複数の課題をかかえているので、
ちょっと不満があっても
「そればかりに構ってられない」
「それよりも面白い事を見つけてやろう」
という雰囲気のほうが強いです。
もっと改善できるはずなのになあ・・・。高望みではないはず。

学問が成立するためには、双方の誠意と思いやりが不可欠ですよね。
僕も期待に応えられるような作品を、いつも目指しています。

投稿者 オトギ : 2012年07月04日 21:29

オトギさん、はじめましてペロリです。

えっと私は昨年受けた授業で、素直におかしいだろ、と思った事があったので
メモ用紙6枚分に自分の意見を書いてアンケートと一緒に提出しました。
そのあと教授とも気まずくなるかと思ったけれど、
教授から声をかけてくれて、参考にしますとも言ってくださいました。

意見を出す際にその授業を受講している、できるだけ沢山のクラスメートにも話を聞いて、自分だけが思っていることなのか、それとも他の人も感じているのかということ、批判だけだと誰にでもできるので、どうしたらこの問題を解決できるかなど、生徒間でも話し合い、それについても書きました。

本当におかしい、このままではダメだと思うなら、
こちら側から働きかけるのもアリだと思います。

問題は美しいか美しくないかではなく、このままでもいいかそれともよくないかなので、自分の考えだけに縛られずに他者の意見も交えつつ客観的に捉えて行動に移したほうがいいと思います。

それから。
周りは思っていてもいざ行動に移すとなると一歩引いちゃう人がほとんどです。
あとあと面倒になるのが嫌だからかなんなのか。
とにかく誰かがやってくれることを期待しながら文句は言いたい放題です。
誰もやらないなら仕方ない。
誰かがやらなきゃ変わらない。
そんな時は、私は動くようにしています。

(なんかまとまれなかった、スイマセン;;)

投稿者 ペロリ : 2012年07月05日 00:02

ペロリさん、アドバイス有り難く拝見しました。
まだ感情的になっていて、きちんと具体的な改善策が考えられていなかったな、
と反省しました。

あれから僕も考えて、少し周りを見渡してみようと思い
信頼できる友人たちに少しずつ話を聞いてみたりしたのですが
どうもこの授業をとっている人の不満は
・教授のキャラクター性を蔑視しているひと
・授業のありかたを批難しているひと
の2パターンにわかれているように感じました。
圧倒的に前者が多いようで、そのためまるで悪口のような幼い意見ばかりが横行しています。

(そういったもののほうが会話に簡単に挟める、ということもあるように思うのですが
それでもみんな、自分が感じている不満をアウトプットする丁寧さに欠けていると思います)

それでは授業自体の改善は望めないので もう少し落ち着いて話を聞いていって
大人数は無理でも 少しずつ自分たちの感情を整理して、ペロリさんのように何か形にして 学科をよりよいものにできたら・・・と考えています。

今はとてもそこまで手が回らないので
もしかしたら遅くなってしまうかもしれません。
それでも、何もせずにいるよりずっとましなので
しばらくこの問題を自分の中に置いておこうと考えています。

ありがとうございます。ペロリさんの行動ありきの言葉にはいつも勇気づけられています。

投稿者 オトギ : 2012年07月06日 23:31

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