ムサビ日記 - 山田Ｂ子 ー

〜つづき〜

久々にインターネットを繋いで見つけたのが「NET TAM」というサイトです。

美術系の人なら知ってる方も多いのではないかと思うのですが、

ざっくり説明すると東芝がやってるアート系求人サイトです。（というか詳しく説明しようとしてもきっとこの一言しかいえない。）

まず最初に「世の中にはこんなに芸術活動している人がいるんだ。。」と目からウロコ２枚。

なんていうか、もっと狭い世界だと勝手に思っていた自分にもびっくりしました。

それも媒体もいっぱいあって、芸術へのアプローチが日本だけでこんなに。。と、もう迷子の小学生状態です。目からウロコ６枚。

まぁそれで一つのギャラリーと出会いまして。出会いというよりも、バイトと折り合いがつくシフトを募集していたっつーだけなんだけど、それだと話がドラマティックじゃなくなるので割愛。

去年の７月に面接に行って、８月からギャラリーでボランティアスタッフとして働き始めました。

ちなみに、面接が決まってから

「やべ、わたし美術館は行った事あるけどギャラリーに行った事。。ない！！！！」

と重大な事実に気付きまして。

どういう雰囲気なのかもよく分からないし、ギャラリーのHPみてもなんかシンプルすぎてよくわからない。

なので面接にスーツで行きました。道に迷って遅刻したし、気合いの入れ方を完璧に間違えてます。

無事に受かったけど、激しく浮いていた。色々と。よく覚えてない。

ギャラリーで働きだしてから、様々なアーティスト（自称も含め）と出会い、多くのギャラリーパーティーを横目でみて、DM配りに都内のギャラリーを巡ったり、

今まで自分の人生になかったモノをたくさん目にするようになってきました。

そしてまさかの、ボランティアスタッフで企画展とかもやっちゃったりしちゃったりらじばんだり。

１年生の時の共通絵画と共通彫塑でいかに自分が作品つくるのが苦手かと認識したのに、

ほんっとーにまさか企画展やるとは！！！！！と常に自分にびっくり状態。

それでも楽しいと思えたし、今は知識もスキルもないけど、いつかこんなのやってみたい、こういうギャラリーがあればもっと楽しい・・・っていう

漠然とした夢も浮かんだり浮かばなかったりらじばんだり。（しつこい？）

やりたいことが出てくると、次のステップ「勉強したい！」って気持ちが自然に芽生えました。

そして私は、出しっ放しで電源入りっぱなしになっていたMacBookを手に取った！！！

つづく！！！（しつこい。）

というかわたくしは休学をしていました。去年。

と言うと９９．９％「どこ（の国）行ってたの？」と言われます。

残念ながら、留学はしてません。ていうか休学費用＋留学費用なんて大金・・・

家中探しても、棚の上を探しても、お金もぼたもちもありません。（受け狙いすぎてごめんなさい。）

じゃー何していたのか！つーかなんで休学したのか！という数多く寄せられる声。




ぶっちゃけた話。アルバイトを突き詰めてました。多分、あともう一歩で中途採用受けさせられそうに。。

いや不況なこの時代にありがたいお話ですわ、ほんと。

去年の今頃。

様々な展覧会に行ったり勉強し。

やれアートだ芸術だ美術だと色々なものをみてきて、

世界がでかすぎてワケが分からなくなってしまったのでした。（簡単に言うと。）

それで「もーやだーオシャレなものもカタカナも抽象的なものもみたくねー！」

と叫び、裸足で走り去り。着いた先は数字と結果重視の世界でした。

常に求められている結果を出し続け、マニュアルを遵守し、

何十人のバイト統率して（っていっても自分もバイトだけど）

本社の研修いってエリアの会議出て・・・って感じ。

自分のモチベーション的にも、立場的にも社員と変わらず。

それで褒められるし給料上がるし新しい仕事は任せられるしなんかこれ、goodじゃん！

なーんて思う。たまにある休みでバイト仲間と飲んでは「こうあるべきだ！」なんて

お互い仕事の想いを熱く語ったりして。（こう文字にするとちょっと演出がかってるが事実だもん。）

しかし、当たり前だけど福利厚生も休日も給料も本当の社員の方がずーっと良くて。

どうしようかなー将来。って感じ。でも仕事はいつも目の前にあるので追われるのみ。

８月頃。はっとした。気がつかなかったけど、もう夏休みじゃん・・・

それで時間の経過と自分の変化の無さを改めて実感。

このままじゃダメだ。わたしは「退学」ではなく「休学」を選んだんだ。

そのためには、美術と向き合わなければ。きちんとした結論を出さなくては。

そうしてわたしは久しぶりに部屋の隅でほこりを被っていたMac Bookに手を伸ばした。

つづく！！！（つっこまないで！）