受験のころ

手羽さんからお題が出たので。
紆余曲折を経て浪人してます。
その説明は思った以上にややこしいので省きます。
初対面の人にはめんどくさいから『一浪です』と言っています。笑


Q1.いつ頃から美大を目指しましたか?
本格的に始めたのは高2の冬からです。
目指していたのは中学くらいからかな?
絵を描くのが好きで、それ以外に何も考えていなかったんじゃないかと思います。

この時期から勉強を始めて美大に受かっている友達が多いので、入るならこの時期がいいのかな?と思います。
それ以前にも夏期講習にちょこちょこ参加していました。
また、中学からタマ美卒の教師の選択授業でデッサンをわりとみっちりやっていました。



Q2.どうやって勉強しましたか?
予備校に通いました。
予備校では高1、2年は『基礎科』が設置されているのでそこに入りました。
私はデッサンが大嫌いだった。
一日同じものを描かされ続けていると陰鬱な気持ちになりました。

それに加えて、講評では講師たちがよくわからない、話にまとまりのない、長話をしている。(主観です)
そして、平たく言えば『このモチーフの萌えについて』を熱く語っていました。
信仰宗教みたいな気持ちになりました。

まあ、当時は私もいろいろと余裕がなかったからそんな風に思ったんでしょうけど。

美大に入りたいから絵を描きたいんじゃない。
絵が好きだから描きたかったのに。

なんてことを考えてました。



Q3.どうやって大学、学科を決めましたか?
大学は、ぶっちゃけ『ネームバリュー』と『大学紹介冊子の質』です。
こんなこと言うと怒られちゃうかな?
でも、冊子がわかりやすいというのはかなり大きかった気がします。
就職実績や、学科のカリキュラムなどを曖昧にしている大学が多い中、堅実な印象を受けました。

ただ、それは昨年度までの形式の冊子です。
今年度からの大学紹介冊子は友達からいろいろと苦情の声があるので、来年度から改善して行ってほしいのが正直な気持ちです。



あと、私は予備校に行っていたから、芸大トップ、ムサタマ次点、その他は美大じゃない!
っていう思考を植え付けられていたのかもしれません。
特に予備校のデザイン科に入っている人は、ムサ視デ、タマグラブランド信仰から抜け出すのが大変なんじゃないかな。

予備校も、学生の将来を考えてくれてるんだろうけど、
別の腹では 有名校の合格実績をかせぎたいから!っていうのも絶対あると思います。

『入らなかったらダメ!』ってかたくなになっちゃう人と
『入ったんだからオケ!』みたいな人、両方いると思います。


まあ、たしかに平面デザインやるならどっちかに入っとかないとかなり厳しいけど・・・
有名なデザイナーの中には専門学校からたたき上げで成功してる人もいるわけで。



入ることが目的なのか?

デザイナーになることが目的なのか?



それを見失わないようにしなければいけないと思います。



Q4.この時期、何をやってましたか?
予備校の映像科で、夏期講習に行っていました。

あれ?ゲイブンはどうしたの?
って言われるかもしれませんが笑
しょうがないの。このころは飼育係の暗黒期なの!笑

映像科の、小論文対策はおおいに役立っています。
ゲイブンの小論文も、こちらの対策のおかげでおおまかなやり方がわかった気がします。

ただやっぱりあまのじゃくだから、
『映像科に受からせるための勉強』
にうんざりしちゃいました。
映像科の『感覚テスト』っていう受験科目が
とにかく自分の嫌いな感じに描いたら評価がグンっとあがったのです。
これには辟易しました。
好きなことやりたいなあという鬱憤がたまっていたのかも、しれません。

なので、ゲイブンの小論文試験では、好き放題やりました。
私の受験の時、多くの学科が例年とは違った路線の試験をやった、『変わり年』だったのもよかったんだと思います。
成功例がないだけに、自由に書けました。

『これで受からなかったら知らん!』
フンッ!!!!!

鼻息荒くそう思ったのを覚えています。
この文章力!この発想!
これで私をとらなかったらこの学科はアホだ!!

そういう確固たる意思のもと提出しました笑
この受験の前に、桑沢と造形に合格を決めていたので、ある程度の精神的余裕もあったからかな。






フウ。
なんだかあらためて振り返ってみると疲れてた感がビシバシ経歴から感じられますね〜
夏期講習に必死で挑んでいる方を悩ますような文章・・・

前述でムサタマ信仰は予備校の植え付けだよ!と言い張ってはみたものの、
やっぱりムサタマが芸術界の中で非常に重要な存在だということは事実だと思います。

受験に疲れてくると、専門学校や、短大や、指定校推薦のある美大で、合格を決めてしまおうかな、と思ってしまうかもしれません。
専門学校では、『ムサタマのネームバリューなんて、就職の時は関係ない。結局は実力とコネだ!』と言ってきます。
専門学校も、学生が欲しいのでそう言うのです笑

そういうとき、

『ここでほんとうに勉強したいから入るのか?』
『受験を終わらせたいから入るのか?』
を自分に問いかけてみてください。

答えが前者だったら入る価値があるかもしれません。
後者だったのなら、きっと今日は疲れているんでしょう。
湯船にアロマオイルでもたらしてリラックスしてください。

投稿者:sgakari : 2010年07月26日 13:06

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