ムサビ日記 - 絡みづらい人 -

で、なんでこんな話になったかって言うと

18日の土曜日は視デの印刷概論の授業で印刷博物館に行ったのです。

博物館では常設展と1950年代日本のグラフィック展とグラフィックトライアル２００８という展示がやっていました。

どれも面白かったです！

まずグラフィックトライアル２００８。

4人のアートディレクターがオフセット印刷における表現の可能性を探る！
といった物なのでしたが、非常に興味深かったです。
私は大学に入ってからというもの、愛しのMacちゃんとアドビのソフトとプリンターがあればもう何でも作れるぜ！ヘヘッ！なんて得意げに思っていたのですが、実際はそれがどれだけ狭い表現しかできないかとこの展示を見て感じました。パソコンを使い、ソフトにある機能を使って作品を作ることって、そればっかに溺れてしまってはパソコンに作品を作らされてしまっている事になるのではないかと感じました。
表現の幅はパソコンに限らずいくらでもあるんだからもっと色んな物にふれてみようかなと思いました。

そこで次に常設展。
そんな気持ちになってウキウキしていた最中見つけたのは版画の様々な版種による作品制作のプロセスが紹介された映像。
いやーーーーーーーすごい。
版画すごい。あんなの自分には作れる気がしない！印刷物の版も昔は誰かの手によって作られたりした訳だと考えるとほんとすんげーの言葉しかでません。
いやー改めて四輪駆動さんの日記をみてみると、おもしろ汁でまくりです。すごいです。さすが4wdです。
今まで木版画くらいしか詳しい作業工程は知らなかったけど銅版とかリトグラフとかについても知ることができました。そろそろ視デのシルクスクリーンの授業があるみたいなのでウキウキです。

んで最後に1950年代日本のグラフィック展。
亀倉雄策や横尾忠則や原弘のポスターなど、今でもかっちょええーーーなポスターから、時代や技術的な背景を思わせるビミョーーなポスターまで様々なポスターがありました。
来場していた一般客らしきマダムの方々が、

「なつかしいわねぇーーー！！これ！！」

と当時を振り返りながらポスターをみていたのが印象的でした。
20年しか生きていない私にとってはそのポスターが広告として利用されていた事を肌では感じ取れないのですが、その言葉を聞いて、そっか…当たり前の事だけどこのポスター達にも現役時代はあったんだよな…。と思いました。

1950年亀倉雄策はすごかったよなー的な事を言われているけど、50年後くらいにもし2000年代のポスター展なんてやっていたら
そんな、
時代を変えた！みたいな存在は誰になっているんだろうなー。

ではまたー