入試の話::受験者数編

入試の話は学生さんも書いてます。今年は
日本画学科・ANNWNさん
油絵学科・ねこあじさん
油絵学科・版画専攻・四輪駆動さん
視覚伝達デザイン学科・絡みづらい人さん
工芸工業デザイン学科・ヤスタカさん
工芸工業デザイン学科・xokoさん
基礎デザイン学科・utoさん
映像学科・メイさん
芸術文化学科・みちくさとりこさん
芸術文化学科・濱さん
てなところ。
(他の方で書いてる方がいたら言ってくださいな。見落としです)
できれば、「受験」とか「入試」てな名前のカテゴリでまとめてもらえると嬉しいなー。

さて今日の入試話は何を書こう。
やっぱり受験者数のことに触れないわけにはいかないですね。
2008年度造形学部入試志願者数。
今年から一般方式とセンター方式が実施されます。
従来どおりの<一般方式>は

学   科
募集
志願者
倍率
日本画学科
32
288
9.0
油絵学科油絵専攻
96
864
9.0
油絵学科版画専攻
16
171
10.7
彫刻学科
25
95
3.8
視覚伝達デザイン学科
82
1500
18.3
工芸工業デザイン学科
113
747
6.6
空間演出デザイン学科
95
598
6.3
建築学科
64
203
 3.2
基礎デザイン学科
60
813
13.6
映像学科
60
358
6.0
芸術文化学科
50
238
4.8
デザイン情報学科
82
704
8.6
*上記数字は大学が発表してるデータをテキストにしたものです。間違ってるかもしれないので、正しい情報については大学公式サイトをごらんください。

受験者数は全体的に減っていますが、一般方式枠の定員が減っているので倍率的にはちょっと上がったか去年並ってところです。
ただ、彫刻と建築がちょっと落ちてますね。
「うわっ。彫刻は塑造なんて始めるからだよ・・・このご時世、ほとんどの大学が試験科目数を減らしたり、選択科目を増やしたりして、『うちの大学は入りやすいですよー』とアピールする傾向にあるのに、必須科目数を増やしてるだもんなあ・・・」と最初は思ったりもしましたが、他大学さんも彫刻や立体アート系の学科はかなり数字を落としてます。ムサビ彫刻の減り具合はまだ少ない方で、科目数を増やしたことはあんまり影響なかったかもしれません。
全体的な彫刻不人気ですな。こんなに面白い学科なのに。

逆に基礎デザイン学科は受験者数自体大きく増えてるし、空間演出デザイン学科も今年は増えてます。
基礎デはほんまもんですね。。

問題は<センター方式>。
あまり見せたくないのだけど・・・。

学   科
募集
志願者
倍率
日本画学科
4
171
42.8
油絵学科油絵専攻
12
486
40.5
油絵学科版画専攻
2
278
39.0
彫刻学科
4
463
15.8
視覚伝達デザイン学科
20
1029
51.5
工芸工業デザイン学科
20
518
25.9
空間演出デザイン学科
25
435
17.4
建築学科
16
199
12.4
基礎デザイン学科
13
540
41.5
映像学科
10
226
22.6
芸術文化学科
15
294
19.6
デザイン情報学科
15
429
28.6
*くどいようですが、上記数字は大学が発表してるデータをテキストにしたものです。間違ってるかもしれないので正しい情報については大学公式サイトをごらんください。

この数字を見て、「よっしゃ!頑張ろう!」と思う人はいませんよ・・・。
「視デ51倍ってなんじゃそりゃ・・・・」ですよ。

でもね。
一般方式とセンター方式を併願してる人が多いんです
「何割が一般とセンターを併願してるか」とか細かい数字は入試後に公開されると思うのでここでは書きませんが、手羽の予想よりもはるかに多くの方が併願してました。
あ、芸文はセンター単願者の割合が他学科よりも高いです。受験生の皆さんならなぜかはわかりますよね?

例えば、視デを一般方式とセンター方式、両方受験して両方合格しました、と。
ムサビの場合は、どちらの方式で合格にするのかは本人に任せています。
で、一般方式で合格を選んだ場合は当然センター方式での合格を蹴ることになります。
つまり実際の倍率はもっと低くなるんです。

ある大学さんに聞いた話だと。
センター枠は一般方式よりも倍率がすごく高くなることが多い。
だから実際には一般方式とセンター方式両方受かって、「どちらで合格したことにしたいですか?」と選択をせまった場合、倍率の高いセンター方式を合格にする人が多いんだとか。
人間の心理ってやつですね。

単純に「志願者数を定員で割るとこうなりましたよー」な数字が倍率であって、実質の倍率ではないってこと。
この「併願」というのが受験でのポイントになるわけです。

併願についてはまた改めて書きますね。
投稿者:ichiro : 2008年02月11日 04:07

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