ムサビペディア::デッサン

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■デッサン【(フランス)dessin】

[名]素描(そびょう)。下絵。(Yahoo!辞書より

美大受験生なら必ず一度は経験するデッサン。「全てはデッサンで始まりデッサンで終わる」とよく予備校の先生に言われたものです(笑)


受験生の頃、「デッサンとはイーゼルで描くもの」だと思ってました。木炭デッサンの場合は100%イーゼルを使うんですが、鉛筆デッサンだと「卓上(机上)デッサン」というパターンもあることを大学に入ってから知りました・・。

通常の考え方だとモチーフを囲って描く場合はイーゼルパターンだし、1人1個配布パターンだと卓上・・・いや、1人1個配布でイーゼルパターンもありえますね。これがなんともいえない。


ちなみにムサビの入試では「デッサン」と「鉛筆デッサン」があります。
何が違うのか知らずに入試業務をやってるムサビ職員もいるぐらいなんですが、油絵・版画が実施してる「デッサン」は木炭でも鉛筆でもどっちでも選択できるので「デッサン」、それ以外は鉛筆オンリーなので「鉛筆デッサン」なんです。知ってました?



裏ペディア::

(1)
ムサビ入試の場合、デッサンがイーゼルか卓上かっていうのは特に決まっていません。年によって変わる可能性があるんです。

ここ最近の傾向を書き出してみます。
●ファイン系(日本画・油絵・版画・彫刻)の場合はずっとイーゼルパターンです。多分今年もそうだと思います。卓上でやることはないでしょう。(変わったらごめんなさい)
●視デは数年前までイーゼルパターンでしたが最近は卓上パターンが続いてます。
●工デは昔からイーゼルパターンでやってます。
●空デもずっとイーゼルパターンです。
●建築は以前イーゼルを使ってましたがここ数年は卓上パターンが続いてます。
●映像の鉛筆デッサンはまだ歴史が浅いですが、これまでは全て卓上です。

あくまでも「これまではこうだった」なので今年はどうなるか全くわかりません。参考程度に。


(2)
イーゼルパターンの場合は、カルトンが絶対に必要です。(卓上の場合は最悪なくても描けなくはない。画面が凸凹になっちゃいますが)
受験生でカルトンを持ってない人はいないと思うけど、試験会場に持ってくるのを忘れる方が多いんですよ。はい、ここポイントです。カルトンは携行用具の一つです。大学で貸し出しも行っていません。
バックや道具箱の中身は「鉛筆入れたかな?」「ケシゴムは?」「食パンは買ったか?」と注意深く確認するんですが、「手で持っていくもの」っていうのが意外と忘れちゃうんですよ。
カルトンでなくてもパネルでもベニアでも紙より大きな板であればいいんですが、やはり使い慣れた道具で描きたいもの。自宅から荷物をホテルに送るときは、カルトンをちゃんと送ったか確認しましょうね。

はい。そういう私がカルトンを実家から送るのを忘れてしまった人間です・・・。試験前日に気がついて立川の世界堂でカルトンを買いました・・・。


(3)
イーゼルでデッサンするのと机上でデッサンするのでは大違いです。絵を描く時の重心のかけ方とか、画面との距離とか。私の感覚からすると、座ってキーボードを弾くのと立って弾くのとでは全然弾き方が違うのと似てると思ってるのだけど、これってキーボードを立って弾いたことがある人しかわからない例えですね・・・。かなりうまいところ突いてると思うんだけど。ま、慣れの問題なんでしょうけど。
だからほんとは受験生に事前にイーゼルパターンか卓上パターンか教えてあげた方がいいと思うんですけどね。個人的には。

投稿者:ichiro : 2007年02月09日 05:07

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