君がまだ山のふもとにいても

FOR STUDENT


母校に挨拶に行って、後輩の少し痩せた顔を見た。


もう受験も大詰めか。

毎日不安で眠れない とか
2年前の自分を見るようでなぜか せつない気持ちになった。

とてつもなく高い山をのぼっているような気がしやしないか

制限時間内にのぼらなくちゃいけなくて

君は頂上を見上げるのに精いっぱいで

水を飲むのも惜しいんだろう。

でもね、それじゃ

いつか足がとまってしまう

歩いてきた道を、ときには振り返らなくちゃ
歩いてきた分、自分の足をいたわらなくちゃ

気づいて欲しいな
足を踏み出す前よりずっと、いい顔をするようになった。


オトギ

投稿者:fantasy : 2012年08月30日 21:41

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