かわいた雲

FOR WORLD


なにかが哀しくて、ふいに足がとまる。
こんな、降り出す前の雨雲みたいな明瞭(はっきり)としない気持ちを
どう言葉にしたらいいのかわからなくてためらう。

なにかが、かなしい。

知らず知らずのうちに、心だけ痩せていくような気がする。
知らん顔で通り過ぎて歩いていったまま、
急に道ばたの石につまずいただけで足が折れそうな
そんな予感で落ち着かない。


でもそんな予言めいたことを言ったところで、どうにもなりゃしないだろう。

自分がとんでもないろくでなしだったと思いきや
最低限のことはだいたい終わっていて
落ち込むにはあんまりにも条件が不揃いだから、
ためいきすらつかずに机に向き合ったりする。


それでも気づけば
せわしなさとはなんの関係もなく、魔が差すように一瞬
退屈でどうしようもなく、かなしかったりする。


オトギ

投稿者:fantasy : 2012年06月22日 22:43

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