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岡本太郎賞

さっき気づいたんだけど平成ジャンプって書くと、
え、ジャンプって週刊じゃなくなったの!?みたいな感じになる・・・・・よね?
そんな訳で最近Hey!Say!JUMPのガムのCM見ると可愛いなぁ〜って思ってしまう、
すっかりおばさん気味な四輪駆動です。
 
今日は岡本太郎美術館に岡本太郎現代芸術賞を見に行ってきました。
 
 
『お前らが講評しなければ俺の講評は誰がやるんだ!』
『お前らの卒業制作を見たんだから、俺の卒業制作も見てくれ!!』
  
謝恩会の時に嘆いていた永澤先生の作品を見るため、(言われなくても見に行く予定だったのですが
 
去年も太郎賞の展示を見に行っていて
女子美の芸文みたいな科(名前忘れた)にいった高校の同級生と見に行きました。
 
ちなみにせっかくもらった招待券を持っていくの忘れて入館料普通に払いました。(とほほ〜
 
 
さて、私は岡本太郎美術館に行くのは初めてだったのですが、
友人は何度か来てるので常設展はスルー。
 
岡本太郎は嫌いじゃ無いけど、いい意味でも悪い意味でも昭和テイストだよね。
私太郎さんは作品よりも、太郎さんの生き様っていうか、言葉が好きです。
壁を破る言葉っていう本がオススメ。(最近はヴィレバンでも売ってたり
 
  
そんでもって太郎賞展の感想。
太郎賞っていうから結構アカデミックな作品が多いのかと勝手な偏見を抱いていたら、
結構現代アートっぽいのがたくさん入選していて面白かったです。
賞の名前も『岡本太郎現代芸術賞』だったから、そういうのウェルカムなかんじなのだろう。
 
去年の五美展で見た、箱舟の上にジオラマみたいなのが乗ってる作品や、
一昨年か去年のムサビの卒展で、扇風機に『あぁ〜〜』ってやるやつのダイナミック盤がありました。
 
毎年院2の卒展って『まだこの人こんなことやってたのか!』って嬉しくなるけど
それとまったく同じ感覚に陥りました。これからも頑張ってほしいです。
 
 
あと私が一番好きだったのは特別賞をとっていた長谷川学さんの『風の前の塵』って作品。
 
壁に何丁かの銃と、弾丸、中央にでっかいボス弾丸(?)がそびえたっているのですが
なんとペーパークラフトで、不思議な重量感は鉛筆で表現されている。
そのギャップがキュンッって思わず赤い実が弾けそう(小学校の頃の国語の教科書参照
 
人を殺せる銃だけど、その薄っぺらさみたいなのを間接的に押し付けがましくなく表現してて
(たぶん、鉛筆の色が自然と入りやすくしてるんだと思う)
あと、私には銃は無いが鉛筆がある!っていう風にもとらえることができて、
よく考えられた作品だと思いました。
 
しかもパンフ見たらこの人多摩版卒の人だぁ〜
永澤先生も版画だし版画熱いね!!
なんだかますます応援したくなるのはすっかり私も版画OGなのでしょうか・・・
版画界でこういうインスタやる人少ないからどんどんやってほしい! 
 
 
あとおっきな木の板に、丸いもので凄い衝撃を与えたような作品があるんだけど
横にあった映像を見て、よく見たらその無作為に入ってるヒビだと思っていたものに、
悲母観音が描かれていたことに気付き今流行のアハ体験。
 
ぶっ壊せ ただし作ることによって』っていう作者の言葉が作品に現れてるようで面白かった。
 
でも横の映像自体は面白いんだけど、作品と並ぶとちょっとアンバランスに感じたのと
描かれてるモチーフが非母観音とおそらくミケランジェロの絵だったのかな?
なんかそこがなんか残念でした。
 
 
あ、もちろん永澤先生も相変わらずで、あの人に褒められたくてシリーズは素敵でした。
前にも言ったけど私、このシリーズの作品が好きなんです。(照
 
誰だって誰かに褒めてもらいたくて作品をつくるのがどこかにあって、
それを普通はあんまり出さないけど、先生の場合はそれがコンセプト。
『僕、褒められて伸びるんです!!』って言い切ってるところが
もぅのび太くんを生あたたかい目で見守るドラえもんのような気分になります(なんか例え違う
 
だから今回もおぉ〜!良い仕事してますね!!って感じです。
特別賞おめでとうございます!!
 
でも私はぶっちゃけシルクの作品の方が好きです。
シルクをやってるってのもあるけど、写真製版の方が見やすくて色もレトロな感じが好きなんだ。
 
あと、この作品は『ながさわ たかひろ』って人物を知ってるからこそ楽しめる作品だと思うのですが
永澤先生っていう人物を知らない人にとってはどう映るのかなぁ〜?ってのが気になりました。
それは版表現も一緒で、刷りもめっちゃうまいんだけど版画を知らない人にはどう映るのかな?とも思いました。
それが巷で噂の池田良二の呪縛ってやつなんだろうな・・・・・(呪縛から逃れられない人がチラホラいるらしい
 
 
あとここで今美大日記で話題で前から書きたいな〜って思ってた『大学ブランド』の話なのですが、
やっぱりこういう展示で一番最初に作者の大学名見ちゃうんですよね。
ほんと、良い服持っててそれどこのブランド?みたいな感覚で見ちゃう。
 
 
私が大学を気にしちゃう理由は(ファインアートの話ですが
たとえば太郎賞でもイラストかアートかみたいなきわどい作品があったんですけど
美大卒だと『あ、この人はあえてイラストっぽく描いてるんだな』とか
美大卒じゃないと『『あ、この人はたまたま表現が当たっただけで、本来はイラストを描きたいんだな
とか思っちゃう。 
 
だから私の中ではブランドってよりかはこの作品は分かっててあえてやってるのか、たまたまなのか
・・・みたいな判断材料にすることが多いなぁ〜
もし村上隆の芸大在籍時に描いたクソうまい日本画作品を見ていなかったら、
きっとアンディ・ウォーホルが築いたポップアートの歴史なんて知らない
ちょっと商売上手なイラストレーターがたまたま言葉を引用して・・・って思うだけだしさ。
 
 
やっぱり芸大出てる人はそりゃあ私の何倍も絵を描いてて何十倍も見てるだろうし、
やっぱり作品に説得力が増すよね。
でもぶっちゃけ予備校行かなきゃ受からないくらいの美大なら
私の中ではだいたい説得力あるからあんまり関係ないかも。
 
だから、これからも『たまたま』って思われない作品を作りつづければ大学ブランドなんて関係無い。
学歴を書くスペースが無いぐらいの略歴を持てば良いんじゃないかな・・・・
 
 
・・・・っていってもやっぱり、みんなが話してるのはそのどっかで順位付けしちゃうところがひっかかるんですよね。笑
私は受験の難しさとか、友達の話(周りがモチベーション低い)とかでやっぱ上に見るか下に見るかしちゃうなぁ〜
でも予備校行かなきゃ受からない学校なら私の中で本当に同じぐらいです。
 
 
でも本当に申し訳ないけど、高校で指定校推薦が短大も含めて6人分あって
いいものをもってる同級生が、大学を次々と辞めたり、真面目に学校行ってなかったり
短大を卒業したあとムサビに来たりしてるJ美にはちょっと・・・・って正直なったりする。(友人もネタにしてるけど
とか言いつつ単に妹が通ってるってところがでかいだけかも。(妹だけにはマジで負けたくないかんね!
 
でもそれはモチベーションの高い人とかと出会うことによって偏見はいくらでも変わるはず。
実際美大日記のライターの人たちのおかげでイメージ変わったりするしね!(でもogawaiさんムサビに編入しちゃうけど・・・
だからどんどん良い作品を作ってほしいな!
 
特に版画なんて狭い世界だから大学なんて関係無く応援しちゃうし!
ホント、自分にあった場所でいい物をいっぱい作ってほしい。それだけのことです。
 
 
 
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でもムサビ最高な場所よ!芸大より設備いいし素敵なところよ!!
って言ってるムサビの先生達が何だかんだで芸大卒の事実とかみると
ブランドとか関係ないよ!って言ってる人ほど全然説得力無いなぁ〜と思ったのは確か。笑
 

投稿者:4wd : 2010年03月26日 02:19

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コメント: 岡本太郎賞

いや〜素晴らしいね。いいこと言うわ〜
オレも、ちゃんと講評してもらいたいな。宜しくおねがいします!
で、「前にも言ったけど」のところ、ここ、チョットチョット!だね、コレは。
知らなんだわぁ…もっと早く言ってくれないと!
でも、そうか。長谷川くんのがお好みかぁ…そうね、カンパイだよ。
でもあれ、オレも好きなの。敏子賞の作品も良かったでしょ?
素材に対して感覚的に持っているイメージ?そういうのがコロッと転換された瞬間、
コイツ〜ってなるよね。キュンって言ってもいいけどさ。
太郎賞の作品も含めて、そういうのが多かったかな。
ちなみに「ボス弾丸」は、ミサイルらしいよ。…いや、ロケットだったかな?
長谷川くん、イイ男だったよ。
パンフレットに顔写真とか載せときゃいいのにな。みんなの全員分。
駆動のお話と通ずるかもしれないけど、外見って大切なのよね。外っ面っていうかさ。
ココでだって、みんな駆動の姿を見たいと思うし。もの凄いの、想像してる。
僕からは、なかなかの美女だと言っておこう。

来月、銀座で個展があるから、そっち来て下さい。
昨年仕上げた「褒められたくて」シリーズを、まとめて発表します。
近々、DM送ります。
待ってるぜ!

投稿者 ながさわ : 2010年03月26日 17:30

>ナガサワマン
わ〜本人登場ですね♪♪私先生にも前から好きって言ってましたYO!

敏子賞のはそりゃあシルクの子なら一度はやりたいなぁ〜って思う盛り盛りですからね。
すげぇ!!きれい!!!ウッヒョー!!!って感じですよ。

でももともと綺麗なだけの作品ってのにはあんまり惹かれないのと
なんか日常品に対するイメージを転換するって作品は正直見飽きたかなぁ〜って感じで
そこまで好きになりませんでした。いや、好きですけど。
 
あれミサイルだったんだ!?すげぇ〜
ってか長谷川さんのが一番好きって言いましたけどジャンルが違うんで
そんな負けたみたいに思わないで下さい。笑

作品についてだったらあれこれ考えるの好きなんで
もぅいくらでも語れます。先生の作品に対しても思うこといっぱいあります。
まぁこのブログも終わってしまうし、次回の展示楽しみにしてます☆


ちなみに私はこのブログでは男だと思わることが多いので
もっとなかなかのなんちゃらって奴をドンドン広めてください。

投稿者 四輪駆動 : 2010年03月26日 19:14

そうか〜
もっと早めに、こまめにチェックしておくんだったなぁ。
終わっちゃうんだ、これ。
横の繋がりが出来そうで、とってもイイよ。ムサビ日記。
学生にとったらフェバリットだな。
オレが受け持った授業でも聞かれたことがあったんだわ。
「四輪駆動さんってどんな人ですか?」って。油絵科の1年生から。
「何それ?知らねぇ」って答えてたら、翌日オカヤンがしっかり教えてくれたみたい。
さすがオカヤン、ちゃんとチェックしてた。
「ムサビ日記」ってのがあるんだよ、ってオレも後から教えてもらったんだった。

駆動、教育者としてもイイ先生になれそうだよ。考えてみれば?
救われる生徒、たくさんいると思う。
美術教育って、ないがしろにされやすいからね。
「視る眼」が養われる場がないんだ。多感な時期にさ。
美術とか図工とか、そういう教科って大切なのにね。

それから皆さん、駆動様は男じゃないっすよ。
すっごいグラマラスで、眼なんかキラッキラしてる乙女っす。ビックリしますよ。
最初のオリエンテーション(お弁当食べながら自己紹介とかするやつ)で一番、目についた子だったっすから。
その後だんだん、ズボラなやつってのが分かってくることになるんだけど…

卒業式の晴れ姿を見逃してしまったのが残念っす。

投稿者 ながさわ : 2010年03月27日 00:44

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