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2013年01月25日の日記
美意識を置いて
物々交換所の卒展後の状態に関して追記します。
物々交換所について
物々交換所そのものは僕はすばらしい活動だと思っています。
普段は僕も掘り出し物はないかなと思ってよく覗いてます。
残念ながら僕に運がなく、そういった物にまだ巡り会えていませんが…。
制作後に出るゴミについて
僕自身が今回の展示で巨大なスクリーンを2つ制作したのでゴミの量は結構なもの。
またスクリーンで使用した資材で再利用できるものは垂木ぐらいだったので、
主要な材は廃棄せざるを得ませんでした。
正直、エコな展示だったかと言われると言葉に詰まりますが、
廃棄時になるべく細かく分類するようには心がけました。
例を挙げれば垂木でもソリが激しいものとそうでないものを分けて、ソリのあまりないものは長さごとに分けたり。
次に使用する人が運びやすいように養生テープで同じ長さのものを数本ずつまとめるとか。
とりあえず、再利用しやすいようにできる限りのことはやろうと。
先のエントリーで書いたとおり、展示後って作品の大部分がゴミになってしまうんです。
特に映像での展示なんて投映機材以外の物理的な物体のほとんどがゴミになります。
だから解体後そのままだとただのゴミになってしまうものでも、
少し加工して再度資材になるものにしたり、分解・分類したりするだけで
それらのゴミが誰かの資材に生まれ変わりやすくなるんじゃないかなと。
先のエントリーの写真について
あの写真の下にも記したように撮影したのは22日の21:00。
ムサビ関係者ならお分かりの通り、この翌日から入試業務で学内は3週間ほど入構禁止になります。
撮影したこの時間帯は多くの学生が大学を後にしています。
だからもうあの写真に写っていた物たちは誰からも引き取られず本当にゴミとなってしまっている状態。
僕自身やその場に居た手伝いの後輩たちと一緒に片付けることも頭をよぎったのですが、
暗い中、撤収後の疲れた身体で行うのは危険なので、せめてブログに記そうと。
展示期間だけが卒業制作展ではないのを考えないと。
最も残念なことは、前日まで大学施設をアートやデザインの作品展示会場に変えていた人たちの中にこういった状態にする人がいることです。
ここに置くのならどういった状態がベストか、展示していたあなたたちなら考えられるでしょうと。
できるだけ拾っていってもらえるような演出を考えましょうよ。
あの状態は美しくはないでしょう。
宝の山のように見える人が居ることも重々承知しています。
その視点を持てる人を増やすには、ゴミの山に見させない力が要ります。
これは使えそう、欲しいと思わせる工夫です。
物々交換所は必ずしも代わりの物を置いていく・拾っていくことは必須ではないそうですが、
せめて自分の美意識と交換してくれ
というのが僕の言いたいところです。