まほうのこな

えーと。
これは今日のオープンキャンパスのレポの二本目の記事になりますので、一個下の記事から読んでくださいね。

・ムサビのことは俺に聞けっ!

・・・だったかな、そんな感じの名前のデ情の長澤先生のマシンガントーク講演であります。
これはヤスタカさんにレポートを頼まれたのでまじめにノートをとって聞こうと思ったんですが
書くのが追いつかないほどのマシンガントークでして、、、
もんのすごい情報量を30分間に圧縮した、って感じの非常に濃ゆ〜いトークショウでありました。

これは、ほんとに受験生のときに聞きたかった内容!!
今日会場にいた受験生の方はほんとに運がいい方々なのだと思います。
歴史に「if」があったとして、この講演を聞いた現在とそうでない現在があるとしたらね、
この講演をきいた現在のほうがずっとずっと、美大に入りたい!って気持ちが強くなったと思うんだ。


そうそう、情報のプロの長澤先生が言うには、ブログサミットのお話は

・説明になっておらず、
・キーワードを作るのがへた

だったようですよ、手羽さん・・・とりあえず報告までに。

話はもうそりゃものすごい情報量なのである程度トリミングしてレポートします。

グローバル化が進んだ現代において、日本、しいては世界をリードするムサビ。
そこで学ぶことはなにも造詣の専門家になる術ではなく、
賢さというものには二種類あって、それは「教養(まなびとるもの)」と「素養(そもそもあるもの)」で、
この素養を磨き上げる術なのであります。
そしてその素養を磨き上げるために一般大で学べるような知識・理屈に加え、
実技までも学べるのであるから、美大の学費が高いのはある意味では当然であり必然なのである。

また、実技試験においては実技も重要であるが国語、英語といった学科をがんばること。
役に立たないことを試験に課しているわけではない。必要だからだ。
これらは勉強したらした分だけ得点が伸びるし使える知識である。
それなのに何故それを軽んじる?
受験生よ、周到な作戦を立てろ。
受かるためにはなにをすればいい?
それを考えたとき、学科は落とせないという簡単なことにも気づけないおばかさんは来なくていい。
そんな学生にこれからの日本は託せない。影響を与えられるような人間にも、なれないだろう。
ほしいのは、「ものをしっかり考えられる人」である。

受験に当たっては、「受かるかどうか」ではなく
「私は受かるために受験をする」というぐらいの意気込みでいてほしい。
それぐらいの熱意がほしい。
むさびが公募推薦制度を導入しているのは、学生の囲い込みをするためではない。
「私はここに入りたい」という確固たる意思を目に宿した学生を、
自分の目で判断し入学させたいという想いからである。
本当は全員面接をして決めたいのだけれど、それには人数が多すぎるから
ああいう試験方法をとっている。

学科を決める際に当たっては、外から見たのではどこの学科がなにをやっているのかはいまいちわからない。
志望がどこの学科がわからなくなったら、とにかくムサビに来い!
立体系がやりたいから工デ?
いや、選択肢はそれだけではないぞ。
デ情でも芸文でも、立体を作っているやつはわんさかいる。
そう、だから入っちゃえばこっちのものなんだ。
また学科決めに関しては直感を信じること。
本の出会いと一緒で、「あ、これおもしろそう」と思ったその直感を、
鵜呑みにすることもある点では大事なことなのである。
・・・それに、直感で決めたことだったらあきらめもつくし。
そのへんを歩いている教授にむさびについて質問する際は、
「○○学科に興味があるんですけど」
ではなく
「○○学科に受かりたいんですけど」
と質問すること。


最後に。

美大とは、魔法学校なのである。

そして、むさびのあの門からはきらきらとした魔法の粉が降っている。
だから受験生のみんなはその粉をぜひ浴びて帰ってほしい。
魔法使いになれる、魔法の粉。
今日限定の、スペシャルに効果が高い魔法の粉。
効力は一年続く。その効果が切れないうちに、むさびに入ってこいよ。
待ってるぞ。

こんなかんじであります。
これでも半分もかけてないと思いますが。


うーーーん、ほんっっっと受験生はこの話を聞いて
人生かわった人いると思うよ・・・それだけためになるお話でした。

ブログサミットでもし自分が他学科に入学できるならどこがいい?って話がありましたが。
私もデ情派ですね。こんな熱い先生のもとで学びたい〜


それにしても、私が受験時代に考えていたことはあながち間違っていなかったんだ、とほろりとうれしくなったり。
最後まで予備校の先生に「お前実技ほんとに大丈夫?」って心配されていた私でありますが、
当日はデッサンで
「私はむさびに入りたいんじゃい!!!」
という思いのたけをぶつけまくり、翌日右腕が筋肉痛になりました。
前にも後にも、筋肉痛になったデッサンなんてのはあの日だけです。
この熱意を画面から酌んでもらえたからこその合格だったんだろうな。
だって、あんだけやったんだから落ちても悔いはない!ってぐらいの発散っぷりだったから。


あとおうきゃんの回り方が良くわかった。
受験生よりは在校生のほうがどこに何があるかを熟知しているから10倍は楽しめるな、と思ったのと、
おうきゃんは展示をメインに見てそのついでに講義を聴きに行くよりは
講義をメインに聴いてそこで聞いたことを展示で確認する、って言うほうが収穫があると思いますよ。


そうそう。
昨日ちょろっと書いた恩返しの話ですが。
参作集、私が持っててもしょうがないので誰か有効活用してくれる人の手(つまり受験生)に
渡せたらなあ、と思ってね、ちょっとした応援メッセージを書いて物々交換所においておこうと思ったんです。
今日むさびに行ったら、物々交換所がありませんでした・・・ ちーん。しょっく!

投稿者:solegasi : 2009年06月14日 23:36

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コメント: まほうのこな

昨日長澤先生に「話が固すぎですよ!もうチキンなんだから」とダメ出ししたお返しだな・・。

投稿者 手羽 : 2009年06月15日 05:36

私も長澤先生の話を土曜日に聞きました!

受験生はもちろんですけど、今の自分にも励みになるマシンガントークでした。
あ、このエントリー、印刷して保存させてもらいます!!

著作権侵害とか言わないでね・・・売ったりしないから(笑)

投稿者 CottonRose : 2009年06月15日 08:53

昨日はおつかれさまでした。
私は実は、長澤トークを聴いてムサビ進学を決意した1人です。
第一志望は基礎デにしちゃったけど。
今後ともよろしくです。

投稿者 おきなまろ : 2009年06月15日 14:36

>手羽さん
そんなダメ出ししてたんですか笑 
昨日のお話は固くもなくすっごくためになるマシンガントークでした!
…ってか手羽さん、美大ブログサミットのブログの書き込み紹介するとき
ナチュラルに「ぼう」って言いましたよね!そ、それがしだもんっ!一応!

>CottonRoseさん
私もあの講演ですごく勇気をもらったというか、そんな感じです。
ああ、また明日からがんばろう、って。
印刷はご自由にどうぞー!

>おきなまろさん
昨日はおつかれさまでした!
おきなまろさんは受験生のときにあのお話を聞けていたのですね、、、う、うらやましいっ!!
今後ともよろしくおねがいします!

投稿者 某 : 2009年06月15日 14:59

はじめまして。山の中の研究所講師kohと申します。
長澤教授のレポートありがとうございます。

私も聴きに行きましたが、さすがのマシンガントーク!メモを取る余裕はありませんでした(苦笑)
一緒に聴いていた受験生は、その後デ情の相談会に参加したようです。行けなかった受験生には某さんのこの日記を読むようにすすめておきます。

投稿者 koh : 2009年06月15日 15:01

>kohさん
はじめまして、コメントありがとうございます!
私もめちゃくちゃ必死でメモとりましたよ…高校の授業でもあんなに必死にノート取ることなんてなかったのに・・・ 笑

ホームページを拝見したのですが、会場でわたしの斜め前に座ってて、
かばんにびだいぶさんのキーホルダーをつけていた女の子はkohさんの教え子さんたちだったのですね!
その子たちが来年のムサビ生になれるよう、陰ながら応援しとります!

投稿者 某 : 2009年06月15日 19:21

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