社会学

前期からずっと社会学の授業を取っています。
ムサビにいると芸術系のことしかやらないのかなってなんとなく思ってましたが、
講義系科目もかなり充実していて、嬉しく思ってます。

社会学では、自殺に関する社会学的考察について学び、
後期ではトラウマをテーマに勉強していくようです。

授業で例に出されたフロイトの書物は特に興味をひきました。
なので図書館で借りて来て読ませていただきました。


本のおすすめをします。

ヒステリー研究 上 (ちくま学芸文庫)ヒステリー研究 上 (ちくま学芸文庫)
ヨーゼフ・ブロイヤー ジークムント・フロイト 金関 猛

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PTSD(外傷後ストレス障害)について症例をあげていますが、

PTSDという単語を知っていても詳細には知らなかったので興味深かったです。

これはフロイトとブロイアーの共著なんですが、
個人的にはフロイトの方が読む方のことを考えた文章を書いていて好感が持てます。

人間の精神が傷つくと、
ここまで重い症状が現れるのか!と驚くばかりです。


美大にいると芸術作品やデザインなどの作品を見ることは多くあると思いますが、
社会学とか、普通の大学にいて学ぶことについて触れる機会は少ないと思います。
一見芸術に何にも関係がなさそうな授業や、本や、CDとか、舞台などが、
ちょっとずつ吸い出したら案外芸術に関係してくるのかな!と思いました。

作品を見なさいとよく言われますが、
たしかに絵をみることは大切。
でも、下手したらこのフロイトの本の方が何枚もの絵を見るより衝撃を得られたかもしれない。

私がほとんど崇拝しているアニメーション監督の宮崎駿さんは
いったいいつ読む時間があるんだというくらいに読書家。
あの『もののけ姫』も針葉樹林文化に関する書物を読んで着想を得たとか。

芸術と関係なさそうなことこそ、勉強する必要があるのかもしれませんね。

と、最近の無読書状態を反省するのでした。

投稿者:sgakari : 2010年09月14日 23:34

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