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仕事の話。法律や条令は誰のため?

学生さんたちのほとんどが、これから社会に出て行くわけなので、きっと仕事と法律のこととか、
雇用側の思惑とか、あんまり知らないだろうな・・・と言うことで、こういうこともあるって一例として、
知っていた方が良いかもしれないことを、ちょっとお話しします。

OB・OG日記でも「色々あるよね〜」な話が出ていますが・・・。

私は、某私立大学の外国語学部英語学科を卒業して、新卒で県立高校の教諭として採用されました。
最初から教員志望だったので、いわゆる「就活」と言うものを全く経験していません。
高校時代・大学時代と普通にアルバイトはしました。
郵便局とか家庭教師とか塾講師とか。あと某ユネスコ村でもバイトしてました(今は無くなっちゃったけど)

で、途中割愛して、結婚して長女が生まれた後に仕事を辞めました。
ま、一言で言えば子どもの預け先が無かったので仕事を続けられなくなったわけです。

その後10年間の専業主婦時代に、次女と三女も生まれました。

三女が年長になるときに、保育士助手として保育所の朝の早番担当で働くことになりました。
これは我が家が保育所から近かったので、当時の所長先生に頼まれて始めた仕事です。
この年から10年間保育所に勤めました。
保育所勤務中に、地元の教育委員会から頼まれて小学校の介助員の仕事も始めました。
保育所と小学校と掛け持ちで、両方とも地元自治体の非常勤職員。

しかも、私が持っている資格は、中・高校教諭免許のみ。
なのに、ご縁があって仕事を頼まれたわけです。

両方を合わせて、ほぼフルタイム状態で働いていたものの、3年前に突然非常勤職員が全員集められました。
そして

「来年度から、非常勤職員は一日6時間まで、週30時間までしか働いちゃだめよ」

と言い渡されたのです。
(正規職員=フルタイムが週40時間なので、その4分の3まで)

しかも「介助員は資格いらないから、教員免許持ってるって優遇されてた分は、来年から無しね」
とも。(口調はもっと丁寧ですが・・・)
(今年度は「介助員」ではなく、「学習支援員」になったので、教員免許分の時給がアップしました!)

突然の時短と時給ダウン!

なぜ〜?

パート労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)の改正
が影響しています。

「パート職員であってもフルタイムで働いていたら、正規職員と同じように待遇改善しなくちゃだめよ」

となったわけです。

一見、パート職員を救ってくれるように見えるこの法律。

雇用側は

「あ、そう。じゃあフルタイムじゃなければ、救わなくてもいいんだよね。」

と、フルタイム勤務させないことにしたわけです。

しかも

「時間が減るし、トータルすると減収になるだろうから、業務に支障が無い限り兼業してもOKです」

つまり

「お給料減っちゃうけど、その分は他でバイトしてね」

と言う説明。

はあ〜?

でもそういうことなら仕方が無い。
非常勤職員は組合にも入ってないし、抵抗する術もなく・・・。

と言うわけで、急遽別のバイトを探すことになり、夕方からの時間帯で、自分の都合の良いときだけシフトに入れる仕事を探して、2年前からWワークになったのです。

元々、パート職員の救済目的でできたはずの法律。
それを逆手に取っての雇用側の対応に憤りを感じますが、これが現実。

先日の夜行バスの事故でも、

「670キロ超えたら運転手を二人にしなくてはいけない」

と言う指針に対して

「じゃあ、670キロまでは一人でいいのね」

と言うことが普通になっていたという現実。

世の中、こんな風に、大きな体制側の都合の良いように解釈して

弱者の方にしわ寄せが来るようになっている。

社会に出るとこんなことは序の口なんだと言うことを、これから社会に出る学生さんたちは
知っておいた方が良いと思うのです。

でもね。
今、就活で希望するところに行けなくても、(逆に今希望のところに行けたとしても)その後
ずっとその状況が続くとは限らないと言うこと。

大学卒業してすぐに新採で念願の仕事に就いたのに、今は(ちょっとかすってるけど)全然違う場所で
仕事をしている私自身、卒業直後に今のこのような状況は全く考えつかなかったわけです。

就活失敗による自殺者が急増しているってニュースを見て、何で〜?就活はゴールじゃないのに!
と思う。
大学入学も、卒業も、就職も、ゴールじゃないでしょ?

話があちこち行って、よくわからなくなってきた・・・。(苦笑)

とにかく、私の言いたいのは

「社会に出たら色々あるのが当たり前。色々あって大変な時期もあるかもしれないけど、その先にはまた違う道が開けるかもしれない。そのずっと先のことは誰にもわからない。」

ってことで。

一つの考えや方向に縛られず、色々な可能性があることを試してみるのも悪くはないと思う。

現就活生も、次期就活生も、みんなへこたれずに、がんばれ わっしょい!(あれ?)

投稿者:poncho : 2012年05月15日 20:18

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コメント: 仕事の話。法律や条令は誰のため?

労働者派遣法・・・かな?
アルバイトをしてた大学生の甥っ子は
2年過ぎて時給が上がる前に
雇用契約を打ち切られたわね。
そういう企業ってどうよ?って思います!

広告代理店に勤めてた友人もリストラ対象に。
関連企業に救われたからよかったものの…。

会社も大変な時期だとは思うけど
いつどこでどうなるかは判らないですよね。

若い人はまだ可能性があるのだから
何でもチャレンジ!自分の肥やしになる!
打たれ強くなって負けるな〜!

投稿者 ザラメ : 2012年05月15日 23:31

>ザラメさん
そう、そういうところが多い、と言うよりそれが普通になってきていますよね。
今度は何かの法律がまた変わって、5年以上契約更新している場合は、
一年契約であっても長期とみなして救わなくちゃいけないってのができたようです。
そんなのができたら
「じゃあ、5年以上働かせちゃダメだから、辞めてね」
と、なりますよね。

この、「法律を逆手に取る」手法を規制できないものか?と思うけど・・・。

投稿者 poncho : 2012年05月16日 06:23

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