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復元納棺士という人

復元納棺士という職業をご存じでしょうか。

金曜日の夜、NHKの総合テレビで、震災の際

ご遺体の損傷の激しい顔を、特殊な技術で

復元するという、ボランティアをされていた人の

ドキュメンタリー番組が放映されていました。

復元についての細かい説明はなかったけれど

陥没した顔を元に戻したり、筋肉をマッサージしたり

化粧をほどこしたり・・・

最期の遺族の方々との面会のために

生前の笑顔を復元するというのです

その人いわく、「笑いじわが顔に戻ってきたときがうれしい」といってました

復元以外にも、そのご遺体とご家族の別れ際までの

最期のやりとりを、水彩画と少ない文章で記録されていました。

私は今まで、そんな「復元納棺士」という職種?を知りませんでした。

だからどんなところでそういう方が技術を身につけているのかもよく分かりません

けれど、すごく、その復元士の方への、熱い思いができました。

同時に何も知らんかった自分が恥ずかしくもなりました。

言われてみればじいちゃんが死んだときも、

そういえば鼻とか口に綿が入っていたなとか思い出しました。

じいちゃんが死んだとき、親戚のおじちゃんが、

「もう休んでいいけの」と声をかけながら体を洗ってあげていたのも

なんだか一緒に思い出されました。

言われなきゃ気づかないようなことだけど

いわれてみればそういう仕事の方っているんだなって

気づかされてハッとして・・・

その番組自体がどうというよりかは

そういう職の人がいて、一人でボランティアで、300人以上のご遺体を復元されたということにも

強い感銘を受けました。

たった1時間の番組でしたが

もっとみたい、知りたいとおもいました

またこれがフィクションではなく、現実にあっていること

もう世間から忘れられかけていること、という事実がショックでもありました

胸の奥がきゅっとなるような

涙腺崩壊でした

母マロリもずっと鼻をすすっていました

震災のことで、忘れちゃいけない、知らなくてはならないことが

まだまだあるんだなと思いました。

マロリに「あんた長いね」と言われるほど

番組を見終わって20分くらいずっと

心の中が、うえぇぇぇぇえええん となっていました

自分でも言葉にできない感情に久しぶりにふりまわされて

あまりに大きく心が揺れたので日記をかいておいたのでした。

投稿者:perori : 2012年08月17日 22:19

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コメント: 復元納棺士という人

ペロリさま、おはようございます。

この番組、途中からですが見ました。

最後の方に出てきた、お母さんを真ん中にした小さい女の子2人の絵とか、

朝お母さんとけんかして家を出た男の子が、お母さんを亡くしたこととか。

自分が親だと、どちらも胸に迫りました。

女の子のおじいちゃん・おばあちゃんが、復元してきれいになった女の子に着物を着せてあげて、

さびしいけど晴れやかな表情をされていました。

再放送あったら見たいです。

投稿者 yukihaha : 2012年08月19日 08:37

yukihahaさん

おお!ご覧になりましたか。
すばらしい人がいるもんだなと思いました。まだ30代だったし。
非常に大変なお仕事ですが、素敵な大人だなと思いましたし
ご遺族の方々の気持ちがジンジン伝わってきて
涙なしではみれなかったです・・・
もっと多くの人にみてほしい番組でしたね。

投稿者 ペロリ : 2012年08月20日 00:03

ペロリさま、こんばんは。

昨日、新聞(朝日新聞)の書評欄の下の方の広告のところに、

この方の著書の刊行の広告がありました。

笹原留似子「おもかげ復元師」ポプラ社 1260円

笹原留似子「おもかげ復元師の 震災絵日記」ポプラ社 1260円


大震災で300人以上を見送った、と広告にありました。

番組で紹介されたのは、絵日記の方ですね。

投稿者 yukihaha : 2012年08月20日 18:50

yukihahaさん

なんだかこの人の意志ではないかもしれないけど

多くの人に見てもらいたいから本なのだろうけど

結局お金につながっちゃうんだなというのが何とも言えないです。

でも真似しようと思ってできる仕事じゃないし

すごばらしいのだけど

なんだか複雑ですね・・・

投稿者 ペロリ : 2012年08月23日 09:41

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