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緑の中の思い出

今日はすんごくいい天気だった

そんななか教習所と学童へ行ったわけだけど

いやあ玉川上水沿いの道の緑の明るいこと!

これからはどんどん生い茂っていくんだろうけど

この時期のあの独特な若々しさ

明るくて柔らかい色

好きだなあ

葉と葉の間からちらちらと光がさして影をおとして

その中を自転車ですいーっといく感じがたまらなくいい!

3年前のこの時期

ペロリは浪人生なりたてだった

言っちゃえば鬱から立ち直る時期だった

高3まで通っていた地元の小さな予備校を出て

市外の九州ではわりと大きめの予備校に行くことにした。

この時期にけっこう予備校でいろんなことがあって

不合格だった悔しさと、その他にまつわる劣等感と

そういうマイナス感情を捨てて

強く一年後の姿を意識した頃だった。

受験は団体戦だって聞くけど

ペロリは誰にも頼らないで頑張ろうと決めたし

全く持って個人戦だともおもった。

正直に言えば予備校は大手?に移って来たけれど

予備校内の同じデザイン科の浪人生達には

「染まりたくない」と思った

なにしろ緊張感も、熱意も感じられなくて

「この人達は落ちる気で落ちたんだなあ、頑張りが足りなくて

 悔しさとかも少ないんだろうな」

と感じるぐらいだった。

だから周りを見ることはほとんどなくなって

自分との戦いが始まった。

市外の予備校には2時間高速バスに乗って通っていたのだけど

そのときもこんな柔らかで明るい緑の中を通った

一旦田んぼと川の上流と空しかないような場所へ出てから

高速に乗るのだけれど

ペロリはそのあたりが好きで

もう一方の10 分くらい早くつくルートじゃなく

あえてそのルートを行くバスに乗っていた。

あのときも、この時期の田んぼの成長を

浪人日記に書いていたっけ。

あの時も、あの眩しい緑に囲まれて

元気をもらったんだった。

自分も頑張ろうと。

不合格が決まったときは

自分でも落ち込むとこんなふうになるんだ、と

驚く程凹んだ。

けれど受け入れられたとき初めて考え方が変わった。

いつも周りのことを気にばっかしていて

アイツよりペロリの方が

とか

あの点数よりちょっと上でワーイみたいな

周りの数や環境に踊らされていて、

そこに自分の意志がほとんどなかったことに気がついた。

そういう基準とか比較できるもの無しでは

自分が見れていなかったんだって気がついた。

そういった何の条件もなしに

緑は緑になっていくし

何にも流されずに成長していくし

自分の甘さを相当に痛感した時期だった。

立ち直らなきゃならない時期で、自分の甘さに気づく時期で

でもそれがあったから、こうしてムサビに入学して3年になって

東京にいて、今こうやって同じような境遇の人に向けて日記をかくことができる。

浪人したことは本当に後悔していない。

むしろ、今ここにこう在ることができるのは

あの、今とは違う充実感に満たされた一年間があったからだと思う。

今だから言えるけれど

現役生のまんまで運だけで視デに受かってなくて良かったと思う。

ペロリの学年にも沢山現役生で入って来た子達はいるけれど

ペロリの現役生時代と比べると、もう本当に先をいっていて

同じ境遇なのに、ペロリ現役時代本当にカスだったなって思う。

この人達は運じゃなくて、ちゃんと頑張れた人達なんだなって

ペロリはみんなと同じになるためにもう一年必要だったんだなって

そんな風に思う。

だから、浪人生になった皆さん、

これからだよ。






ペロリの本棚ァ!no.23

ペロリがプチ崇拝するレオレオーニさんの一冊
絵本「あいうえおの木」

ehon23.jpeg

たぶんこれね
タイポグラフィ好きなひとも楽しいと思う
しかも翻訳されてないほうで見るのがいいと思う
レオレオーニさんの本職、デザイナーの方が強く影響されているような
文字の使い方がすごく自由だなあっていう印象
しかもはっきりはっきりしていて
スッキリした気分で読める。

投稿者:perori : 2012年04月24日 23:06

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コメント: 緑の中の思い出

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