大統領選の報道について

日本でこうも騒がなきゃいけないものなのかね〜と思いながら、小室関連と一緒についついみてしまうニュース。
今の時点では、オバマ氏が優勢のようですね。
そうなると、初の黒人大統領。
ただ、彼は白人との混血なのでちょっと違うところもあるかもしれないが、なんにせよ歴史的なんでしょう。

私は肌の色でごちゃごちゃ言うなんて面倒なやっちゃなーと思っています。
報道の仕方によっては「黒人にもチャンスを与えるアメリカ」みたいになっちゃって、ものすごく黒人に対して失礼極まりない言い方だし、オバマが黒人だから票をもらったみたいなに聞こえるじゃないか。実際は彼の人柄や政策が幅広い層の国民に支持されたからなんじゃないの?と思うのですがねぇ。

どうやら区分けをするのが好きな私達は、時々、不思議な考え方をするらしい。
今まで、3つの国に行っただけで、大学生としては普通もしくは少し多いほうかもしれないが、それだけで、「オラ、ぶったまげたよ!」という出来事がある。

今よりも大統領選について話題になる前、とあるニュースキャスターが、「有色人種同士」という表現をしていた。
私はこれに物凄い疑問を持った。

ヒトの肌の色の種類は大きくわけて3種類で、白・黒・黄。
(インド人などは褐色なのにDNA上は白人らしい)
私達は心の隅で、白っぽいから白の仲間に入っていると思っているが、実際にはまったく違う。
日本の文化が世界で有名になって、日本人だとわかると日本のアニメーションや、車の話をしてくれる外国人がいて、まったく知らない土地の海外で少しホッとする一幕があるものの、限りなく、差別の対象なのだ。
これは、高校生の時に少しお世話になったオーストラリアの高校で知ったこと。

もちろん、有色人種でひとくくりになると思う黒人からも、私達は仲間だと受け入れられていない。
というのも、1年生の頃に行ったニューヨークでの出来事で、目の当たりにした。
人口のほとんどを黒人で占めるハーレムという街で地下鉄の乗り換えをしている時、日本人の群れは、その場では異質なものにうつっていたに違いない。
その街の住人からしたら、スムーズに切符を買ったり、乗り換えができない私達。
そのくせ、やたらと広がって歩く。
その時、ひとりの黒人男性が、イエローモンキーと言ったのだ。
その後も、その彼の言葉は続く。
私はHIPHOPのラッパーが使う汚い言葉で罵られていたのだ。
高校生の時は、白人とは仲間じゃないと感じ、大学生になってからは、黒人は有色人種という同じくくりだけど、まったく別物なんだと認識する。
当たり前なんだけど、海外に行く度に驚かされることが多い。
特に人種や、その人達の考え方に対しては。

実際に私達が人種として分けられると「アジア人」という区分らしい。
他にも、白人、黒人、ヒスパニックと大まかに4種類。

今回、韓国に行って、言葉の違いでは海外と認識できたけれど、アジア人というくくりでなんとなく分かり合える部分があるんじゃないかとか、ものすごく甘く考えていたけれど、日本人同士でだって分かり合えないことなんて日常茶飯事なわけで、オーストラリアのホストファーザーがよく言っていた言葉を借りると、私はとんでもないシュガーガールだったのだ。
逆に考えると、肌の色が同じだということは、時に強固なつながりを生むこともあるんでしょうね。

それに、韓国で「朝鮮」と言わないように気をつけましょうってガイドブックに書いてあった。
詳しいことは知らないが、ずっと昔、日本が占領していた時代に日本人が韓国のことを朝鮮と言っていたらしくて、そのイメージがあるから下手に言っちゃいけないという意味らしいのだ。
ものすごくナイーブ。

日本のように、ほぼ単一民族で構成されている国が珍しいわけですな。
日本だって、他にもいくつかの民族はあるわけだし。

勝手に、あなたと私は仲良しです、なんて考えは持たないほうがいい。
肌の色とか、国のような所属でわけられるほど簡単ではない。
けれども、日本人は同じ地方出身だと同じ釜の飯を食っていた気がしてしまうんだな。
静岡に住んでいたからってみんなが静岡おでんを食べていたわけではないのだ。
祖母が浜っ子なので、我が家のおでんは東京風です。たぶん。

投稿者:okutomo : 2008年11月05日 12:47

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