いいんだよな〜困ったことに。

学校が始まって最初の週というのは、休みすぎて疲れてしまったからだを癒しつつ、だらけすぎたからだに鞭をうつ週間であります。

夏休みの最後、人生初の突発性難聴。
学校初日、髪を切ってから、初めて会う同級生達。褒められ、嬉しいを飛び越えて恐怖。
久しぶりの英語の授業、変な汗が出て、ペンを握っては、すべる。
初めてのゼミ、自分から板書を引き受けてしまったばっかりに、膝が笑う。そして、知恵熱。
そんな時、心の中で唱えるのです。


「土曜日、土曜日、土曜日!」

「もっくん、もっくん、もっくん!」


そんなわけで、映画「おくりびと」を観に行きました。
しかも、舞台挨拶付。


ひとことで言うと、納棺師のはなし。
高校生の時、納棺師の方の手記を読んだことがあり、公開されると聞いた時から興味があったのです。

あと、脚本が構成作家をされている小山薫堂さんなのもポイント。
とても、おはなしが上手な、メガネの人です。
一緒に行った友人に「小山さんって何やってた人?」と聞かれたのですが、「あードラマ?」と答えてしまった。
本当は、「11PM」と答えておくのが正しい。と思う。実際、ドラマが専門の作家さんではありません。
しかしながら、お色気企画の深夜番組のタイトルをプランタン銀座のおされなパスタ屋さんで言う勇気は兼ね備えておりません。
調べてみると、「ポンキッキーズ」シリーズ、「料理の鉄人」(これも本木氏と)も。
(ポンキッキーズ、あの世界のナベアツも渡辺鐘として構成に参加しています。すごい!)
けれども、私は「ひらけ!ポンキッキ」世代・・・。

なによりも、中学生の時、ブラックジャックを演じられてから、すっかりファンになってしまった本木雅弘さんが主演。
しかも、「おくりびと」の企画自体、本木氏の提案によるものだそうですよ。

チケットをとったのは5日。
前から5列目。映画じゃなくて、舞台挨拶のためにとった席。
それから、毎日毎日、念仏のように唱え、楽しみにしていたので、映画へ対する期待は尋常ではありません。

ストーリー自体は、本を読んでしまったので、把握していたのですが、演出が細かい。
脚本の小山さんが食好きだからとのことですが、食べるシーンが多い。
主人公である大悟が、初めて遺体をみた日は、さばかれたばかりの鶏肉。
山崎努さん演じる葬儀屋の社長から、人生観の話の際は、ふぐのしらこ。
妻が出て行ってしまい、会社で迎えるクリスマスはケンタッキーフライドチキン。

このことに関して、小山さんが「これを見てチキンが食べたくなるだろうと思って、KFCのお店の場所を調べてこようと思っていたのですが、忘れてしまいました。」だそうで。

音楽がものすごくいいです。
サントラCDが出たら、是非買おうと思います。
普通は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどの複数の弦楽器を使うのですが
主人公の大悟がチェリストなこともあり、異色のチェロ12人による演奏。
音楽の久石譲さんも舞台挨拶にいらしていて、お話されていました。


いつの間にか、モントリオールで賞を貰っていて、今朝知ったアカデミー賞外国語映画賞部門への正式エントリー。
舞台挨拶の前に、中国金鶏百花映画祭で国際映画部門で3冠達成とのニュースが。
なんだが、初日からすごい映画になってしまって、びっくりです。
もっと言いたいことがあったのに、なんだか言いにくくなったなあ。
死に対して、ネガティブなイメージを持っている人におすすめです。


あ、松屋のエントランスにデューク更家さんがトークショーらしきことをされていました。
1日で、たくさんの有名人をみてしまったので、脳の情報処理に時間がかかりました。
しかも、フォトセッションの照明が強く、大量のフラッシュを浴びたため、頭痛が・・・!
打席に入った野球選手を観客がフラッシュをたいて撮影してはいけない理由がわかりました。

帰りは、銀座ハンズ、アップルストアで新しいiPodをみて、資生堂パーラーでスイーツを堪能。
もちろん、夜はケンタッキー(フライドチキン)を食べました。
こころも、おなかもいっぱいになること、うけあい。
いい映画だ。

投稿者:okutomo : 2008年09月13日 21:08

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