運命のヒトツブ

きゅっきゅぽんは今年も ミネラルフェアにお邪魔してみた


ミネラルフェアとは 東京都心の某所にて 各国の様々な
カタイモン好きが集う なんとも不思議なムード漂うカオスのことを言う

生物学の伊藤先生に存在を教えていただいて 
去年行ってみたんだけれども これがなかなか面白い場所で
1年に1,2度くらいは なんともこの妙チクリンなカオスの一部になってみたい・・・と
思わせる場所でもある


きゅっきゅぽんは去年 この混沌たる世界の中から一つ お気に入りを発見したんである
それは 研磨されて赤く光る白亜紀のアンモナイト(去年のようすはコチラ
今でもテーブルのスミで小さく光って きゅっきゅに ロマーン を感じさせてくれるかわいいヤツである


思えば きゅっきゅは結構昔から このようなロマーンを感じることが出来るものが
スキだった気がする

小学生の頃 家の近くに温泉ができるぞう という計画があって
しかしながら まだその計画は実行されておらず 温泉建設予定地の
広大な草ボーボーの土地が きゅっきゅぽんの遊び場であった


そこで走り回っていると なんだか不思議な石の山に遭遇する
そこにあった石は どれも一定方向を向いたような不思議な文様をしていて
いろんな色があったのである

きゅっきゅは その石をいくつか拾ってきて タワシを使って井戸でワッシャワッシャ
洗ってみると その不思議模様はクッキリと浮き上がった

なんてキレイなんだあっ

と思い 当時まだピンピンしていたおじいちゃんに見せびらかしたところ

「そりゃあ 桂化木たい」 という意味ありげな名前が飛び出してきた


「ケイカボクっちゃなん?」 「木の化石たい」


小学生のきゅっきゅぽんはその瞬間 3メートルくらい跳びあがって
「化石見つけたどーーーー!!」 と 小学校のお昼の放送で 全校児童に報告したい気分であった


たしかにその石の文様は 木の肌のように薄い段差が幾重もあって
見れば見るほど 木のようである

これはいったい いつの木なんだろう・・・・・

そう思うとドキドキした

きゅっきゅぽんが初めて感じたロマーンはこれかもしれない


さて 今回もきゅっきゅはこの会場ですこぶるロマーンを感じてしまう
逸品をみつけてしまったんである


これだ!!

隕石どす.jpg

隕石


<落下国(地域名)>
アルゼンチン、(チャコ、グラン・チャコ・グアランバ)

<落下/発見年>
1576年発見

<種類>
鉄質隕石(IA)

シリケート(ケイ酸塩)を含む粗いオクタヘドライト


・・・とある


いいいい隕石!! こりゃ隕石!!!

そう 宇宙のどこかからやってきて500年前のアルゼンチンにポテチンと落っこちた
グニグニした表面は 「溶融被膜」といって 大気圏突入時に空気との摩擦で出来たものらしい

いやあああ なんだかすごい 
んもう きゅっきゅの思考の範囲をはるかに超越していて
もはやロマンだとかマロンだとかそういう言葉じゃあ表現できない

きゅっきゅぽんは 今年 カオスの中からこの ヒトツブを持って帰ることにした

小さいけれどズッシリ思い
このヒトツブが見てきたものはいったいなんなんだろう・・・


今きゅっきゅの手元に至るまでの過程に思いを馳せながら
ニオイをかいだり 磁石にくっつけてみたりしているうちに かれこれ1時間も
きゅっきゅはこの礫に引きつけられていた


隕石にも引力があるんだなあと きゅっきゅは思った 


 


隕石どす2.jpg
きゅっきゅの宝物は2つに

投稿者:kkp : 2010年06月06日 23:57

トラックバック


コメント: 運命のヒトツブ

隕石(隕鉄)は、乾燥剤と共に密封できるジップ式の袋に保管しましょう。
日本の湿度では、必ずと言っていいほど錆びてしまいます。

投稿者 骨の伊藤 : 2010年06月07日 01:48

カタイモノ好きです。

私は幼少の頃、父につれられ山梨へ行った事があります。

山梨と言えば、中央本線で行ける、ムサビからほど近い県ですが。

山梨と言えば、水晶鉱脈?っていうのかしら? 子供の拳一個分の大きさのローズクウォーツ原石を200円で買いました。 未だ宝物です。

一時期のパワーストーンブームは一体何処へやらな感じですが。
自分にとっての初めての宝石です。

いずれ隕石や化石にも出会えるロマーンは私にも来るのでしょうか? 

投稿者 佐々木小次郎 : 2010年06月07日 18:34

きゅっきゅさま、こんばんは。
隕石って販売されているんですか。オドロキです。
でも、科博のミュージアムショップとか化石も売ってますね、そういえば。
何年か前に毎週だったか隔週で、世界中のいろいろな鉱物が付録に付いている雑誌がありましたが、
定期購読にしてシリーズ終わりって思ったら、化石シリーズになったので、さすがに付き合いきれずやめにしました。
自分の手に渡るまでに、どこをどうやってきたのか考えると・・
地中深くにあったものが、自分の手の中にある不思議・・

投稿者 yukihaha : 2010年06月07日 18:37

みずしらずも「石」とか大好きです。
伊豆の海岸で拾った 丸石(真ん丸な球状)とか、きれいなタイルが荒波で滑らかになっている奴とか、、、。
きゅっきゅさんの鉱物と比べると貧乏くさいですかねえ〜〜?

投稿者 みずしらず : 2010年06月07日 23:15

>骨の伊藤さん

ありゃー
そうなんですか!! それは大変
さびたら ただのウメボシのようになりそうです
いそいで 海苔の乾燥材と一緒に保管します!

>佐々木小次郎殿

原石!
原石はなんだか特別な魅力がありますねえ!
きゅっきゅも好きです

コレがあの石?? と思うくらい
磨かれたものとの差があって そこがまたロマーンです
幼いころ出会った石なんですね
もうそれだけで 特別なものだと思います!

>yukihahaさん

不思議ですよねえ・・・
ミネラルフェアのパンフレットを読んでみると
石にも化石にも ニセモノが多く存在するからご注意!との
記事がありました
魚のシッポを掘りこんで本物っぽく見せたり・・・ などなど
現在には 偽造ロマンも多々あるみたいですね うーん残念!

>みずしらずさん

いえいえ 今回のカタイモノは
きゅっきゅにとってリッチな一品です

海岸の石のカタチは丸くてモコモコで
面白いんですよねえ

一度 不気味な雰囲気の河原から
きれいな石を持って帰ろうとしたら
ひどく やめさせられた覚えがあります

あまりに不気味だったから タマシイとかレイとかそういう
ことを 考えたみたいで・・・ (キャー)

投稿者 きゅっきゅぽん : 2010年06月09日 02:22

ミネラルといえば……

過去のお悩み「相談室」で、
話題が何でも石の話になってしまう件を思い出します。

なにか人を引きつけるモノがあるのでしょうか。

投稿者 ふらのパパ : 2010年06月09日 09:04

>ふらのパパさん

そうでしたねえ!!
人は 何か石という 不動の印象を与えるものに
惹かれてしまうのかもしれません
ゆらゆら 揺れ動くきゅっきゅも不動に憧れます

投稿者 きゅっきぃぽん : 2010年06月11日 01:21

コメントしてください




保存しますか?