かたむく男 秘話編

かたむく男 再生編はこちら。

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今だから書ける収録当日の裏話を。


通常だとこの動画は六本木だかの収録スタジオで撮影するそうです。
でも、「せっかくの美大本なので」とわがままを言って、ムサビで撮影してもらいました。ディレクターの方、カメラマンの方。遠くまでありがとうございました。家庭用ビデオカメラ一台ぐらいだと思ってたんだけど、照明とか音声とかかなり本格的な機材を持ち込まれて、ちょっとびびりましたが・・。

そして、「せっかくムサビに来てもらったんですから」と、予定にはなかったけど学内の風景も撮影してもらうことに。この日が暑くて暑くて・・・。
カットインで4号館の螺旋階段を登るシーンがあります。あれはドラマ「東京タワー」第2話に出てくる同じ階段で、ドラマでは上からもこみちくんと平岡くんが降りてきます。わかる人だけにはわかるサービスカットを入れました(笑)


そうそう。みんなから言われるんですが、後ろに見えるモチーフ。
すごくわざとらしく見えるけど(笑)、実は前日までスクーリングで使ったそのままのモチーフなんです。通信事務局にお願いしてアトリエにモチーフを残してもらい、そのアトリエで撮影しました。通信事務局の皆さん、ご協力ありがとうございました。


どれくらい手羽がテンパってたかというと、冒頭シーンのファーストテイクで
「ムサビ日記を監修した●●●●です!!」
としゃべった後、ディレクターさんから
「あのー・・・えーと・・本名で出ます?ペンネームにしますか?こちらはどちらでもいいですけど・・」
「な、何言ってるんですか!ペンネームに決まってますよ」
「・・でも、今、思いっきり本名をおっしゃってましたよ・・・」
「え?言ってました?う、うそ?ハムコさん、本名言った?」
「うん・・・」
と指摘されるぐらい、もう自分で何をしゃべってるのかわかんない状態でした。もちろん撮り直し。
あの時のハムコさんの「こいつ、大丈夫か・・チキン野郎め・・」という悲しい目を今でも忘れられません。


ハムコさんはサバオが写ってることを一番喜んでました。喜ぶところはそこじゃなくて、手羽の頑張りなのに・・・もっと誉めてほしいのに・・・。
ただ。この動画撮影は申し込めば誰でも取材してもらえるわけじゃなく、かなりの激戦なんだそうです。ハムコさんはタウトとムサビ日記2回企画書が通ってるわけで、ハムコさんが喜んでくれたのならそれはそれでいいのかもしれない・・・。
何が寂しいかって、最後は全部サバオにもってかれたことだけど・・・。


カメラは1台だけです。でもしゃべてる最中に本のアップとか引きの画像が出てきますよね?

映像を編集したことがある方ならご存知だと思いますが、あれはしゃべった後に本のアップとか引きの絵を別撮りりするんです。「編集の妙」ってやつですね。

ちなみにテレビのインタビューものなんかでも基本はテレビカメラ1台だけでして、後からアナウンサーが「なるほど。うんうん」とうなずいてるシーンとか質問をしてるシーンを別撮りしています。また、「ここに目線ください」と言われたら、カメラの横にあたかも人がいるようにしゃべったりね。トリビアなんかはそのパターン。
このあたりのことは元映像学科主任教授・今野勉先生の

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今野 勉


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に書かれてるんで、こういうのに興味のある方はぜひ。
面白くて一気に読み終えたムサビ関係者の本はこれが初めてでした(笑)


撮影の時、「カメラ目線は恥ずかしいんで、カメラ横目線でもいいですか?インタビューに答えるような感じで」とディレクターさんにお願いしたんですが、「それだと立場が上の人が説明するような絵になっちゃうんで、ぜひカメラ目線で」と言われ、あえなく却下。だからカメラ目線で頑張ったんですよ。

どうですか。サンジャポの頼朝社長ぐらいの眼力(メヂカラ)が出てましたか?
え?「ナデ肩」と「ナヨナヨ」パワーの方が強かった?

投稿者:ichiro : 2007年11月17日 06:07

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