ムサビ日記本が出来るまで2

これまでの話::
ムサビ日記本が出来るまで1

ムサビ日記 -リアルな美大の日常を-ムサビ日記 -リアルな美大の日常を-
手羽イチロウ

by G-Tools
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ただ、一番心配だったのは「ムサビコムがムサビ公式サイトじゃない」ってこと。
(詳しくは「ムサビコムってなに?」はこちらをご覧ください)
有志が作ってるサイトであり、「適当飲み部」みたいなものです(笑)
そういう非公式サイトを大学公式である「株式会社武蔵野美術大学出版局」が本にしていいのだろうか。

そのあたりのことを正直にハムコさんに話しました。
●ムサビ生の面白さを出すために非公式という立場をとっている。広報課が作っているものではなく、「たまたま広報課にいる手羽が運営してるサイト」である。
●優等生的な日記を目指していないので、面白いと感じてくれる人も多いけど不愉快に感じる人ももちろんいる。
●学生生活がメインに書かれているから、本にすることによって外部よりも内部からクレームが出ることは予想できる。
●実際、ムサビコムをスタートした年にある部署から広報課へクレームがついたこともあった。
てなあたり。


そして一方で「どういう本にしたいか」も提案。
(1)掲載するのは2006年4月から2007年3月までに書かれたもの。OBは対象外。
(2)時系列に学生ブログをまとめる。
(3)スタッフブログ(手羽とおきなまろさん)は入れない
(4)できるだけムサビのイベントを入れる。
(5)タイトルは「ムサビ日記2006-リアルな美大の日常を-」

(1)についてはかなり悩みましたね。珍念くんや小春さんなどの日記は大人が読んでも面白いものが多く(未だにファンも多い)、正直なところ、それを本として残してあげたいなーという気持ちが(今でも)あります。ただ、これをやりだすとキリがない。OBにページを割くよりも現役学生さんの日記を載せるべきだと自分の中で結論を出しました。

(2)は、日記ライターごとにまとめるのではなく、時系列にシャッフルすることを最初から考えていました。ライターの特徴が出るのは前者の方法ですが、私のイメージとしては「最強の美大生を作る」だったので(笑)多分読みやすいのもこっちじゃないかと。

(3)は本を売るときに「学生とスタッフの日記が載ってます」よりも「学生の日記だけで構成されています!」の方が売りやすい(説明しやすい)と思ったから(笑)
ムサビペディアだけ載せるという案もあったのですが、ここはすっきりと。そうだ。学生さんの日記に註やコメントをつける形にしよう。適当なことを書けばいいんだから、それは楽勝だね(この判断が後で命取りに)

(4)はなんだかんだ広報の人間なので、「ムサビ歳時記」みたいな本になってムサビの宣伝ができればなーと。ただ、これについては心境の変化が生まれ、変更になりました(詳しくは後日書きます)

(5)は「ムサビ日記2007」が販売されたらいいなーとつけたのだけど(野心家)、ハムコさんに却下されました(涙)そんなに世間は甘くない・・・。



そして、ダミーページ・・こんな感じのものをイメージしています・・てのを作って、ハムコさんに渡す。


3月中旬。
ムサビ日記メンバーに「本になるかもしれない」と連絡する。この段階ではポシャってしまう可能性もかなり高いので極秘扱い。3月末に出版局の会議があるので、その席で本になるかどうかが確定される。

ただ、それまで待ってる時間がないので、日記の選定作業を進めないといけない。さて、ムサビ日記を全部読み返してみるか・・・。


つづく。

投稿者:ichiro : 2007年07月01日 04:53

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