壮絶!美大生バトル小説ブログ5

====================
壮絶!美大生バトル
「めちゃくちゃアートな運命- Most and Ultimate -」
5枚目。
====================

これまでの話:: 1枚目2枚目3枚目 4枚目

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「例えばね・・・属性の陶磁とか木工ってクラフトだから系統としては立体美術系に入るの」
「うん」
「でも位置としては立体デザイン寄りの立体美術だから、立体デザイン系とも相性がよくて技の応用が利くわけ」
「あ、それはなんとなくわかる」
「でも、立体美術系の人がプロデュース系の技を覚えようと思うと大変。習得できなくはないけど、100%の力を出すことは難しいと言われてるわね」
「バトルでも系統は関係するの?」
「もちろん。隣同士の系統だと技が比較的似てるから苦戦することが多いけど、対処しやすい。反対側の系統だと技がかみ合わない時もあるけど、場合によっては一瞬で決まってしまうこともある。どんな系統の相手にも勝つためには自分の属性を掘り下げつつも、いかに対応できる属性を広げていくか、がポイントになってくるのよ」

舞美はMAUクロッキー帳をカバンに入れ、僕たちも外に出た。

「で、フィールドは?5Cとかなんとか・・」
「異次元に作られたバトルフィールドのことよ。」
「い、異次元?」
「学内にはバトルフィールドが6個あるの。それぞれ違う場所に入り口があるんだけど、どこだかわかる?」
「・・・・・・・・・」
「『学内全体MAP』よ。正門、5C号館、8号館、9号館、12号館、中央広場にあるあの学内地図が書かれたデカイ看板」
「え・・・あれが入り口なの・・」
「そう。私達が向かっているのは5C号館横に設置されてる学内MAP。つまりこれがエリア5Cの入り口よ」
「・・・もうついていけない・・・」
「そうそう。面白い話、してあげようか?ここにもムサビからの暗号が入ってるのよ」
「暗号?」



「学内MAPが設置されてる建物の数字を足していくの。1号館(正門)、9号館、8号館、12号館・・これでいくつ?」
「30・・・」
「ここからがポイント。英語の『C』を『0(ゼロ)』と見るの。『C』はちょっと書き足せば『0』になるでしょ?簡単にばれないようにあえてそうしたんだって。」
「へええ・・」
「中央広場はCentral open spaceで。そして5C号館は50、これで全部の合計は?」
「あっ・・・・80だ・・・」
「そう。80年に1度のバトル、秘密の数字『80』が浮かび上がってくると」
「すごい・・・」
「全て周到に準備されてるわけ。知らない人には一生解けない暗号だろうだけどね」


去年から疑問に思っていた。
何故ムサビは区切りのいい100周年ではなく、中途半端な数字・80周年を盛り上げているのだろうかと。
全てバトルのためだったんだ。外部の目線をそらすために外向けには「80周年」と宣伝をし、裏で着々と80年の1度のバトルを準備をしている。ここまで秘密裏に準備されているとは誰が想像するだろうか。

「エリア5Cに着いたわよ」

舞美がドーナツの油がついた手で僕を触った。




・・・・・・・・・・・・・・・・


この話はフィックションです。登場する人物・団体・呼称などは実在のものとはいっさい関係ありません。


手羽先生に応援メッセージを!(ジャンプ風に)

投稿者:ichiro : 2007年05月23日 01:39

トラックバック


コメント: 壮絶!美大生バトル小説ブログ5

ハンター×ハンターの匂いがしてきましたね!笑

って5Cが50。。。
80になるのはすごい偶然ですね!

投稿者 凡々 : 2007年05月23日 21:16

だから偶然ではないんだって。
そうか、凡々さんもバトルの存在を知らない人だったのね。

投稿者 テヴァ : 2007年05月24日 05:19