方言の話

実技試験が終わると、教室整備バイトくんが試験で使ったモチーフを倉庫にどどーーと持ってきてくれます。


学生バイトくんが「モチーフをなおしにきました」とやってきました。 
他のスタッフは「え?モチーフを直す?な、なおす??」と何言ってるかわからない様子。

私はピーンときました。

「バイトくんは九州出身でしょ?」
「え?はい。なんでわかったんですか?」
「『なおす』って九州弁なんだよ」
「ええええ」

そうなんです。九州弁(福岡弁かもしれません。宮崎では言わないかな?)では「片付ける」「収納する」ことを「なおす」っていうんです。「それをなおしといて」は「それを片付けてください」という意味。
「せおう」ことを「からう」と言ったりもします(これは北九州弁)。例:「ランドセルをからう」
「箒ではく」ことを「はわく」と言ったり、「穴を開ける」ことを「ほがす」と言ったり。


私も大学で友達に指摘されて知りました。
「○○ばい」「○○たい」みたいな語尾につく方言はある程度言わないように気をつけることができるけど、地方独特の単語や発音は指摘されないとダメですね。私、いまだに発音が変ですもん。のだめの気持ちがすごくわかるんです・・。

福岡の人間は「自分は都会の人間だ。佐賀とか他の九州の県とは違う」という意識をどこかしら持っています。東京と標準語に憧れをもっています。なので、東京で関西弁をしゃべる関西の人はよく見るのに、福岡弁をしゃべる福岡人ってほとんど見ないと思いませんか?福岡の人間は「東京じゃ標準語でしゃべらなくちゃいけない」という暗黙の意識があるんです。

ただ、東京に来てわかったこと。
いろんな地方から人が集まってくるのが東京でもあるので、東京は方言に意外と寛大です。訛っているからってそんなにバカにされることはありません。方言を気にして無口になるよりも自信もってしゃべった方が早く友達もできますよ。東京タワーのマー君のように。


東京での新生活が決まった方へ。

投稿者:ichiro : 2007年02月25日 06:54

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コメント: 方言の話

前職では入社時から東京勤務になり、同期社員との会話中「それもういらんから、ほかしといて」と言ったところ話が通じず、「ほかす」が関西弁(=捨てる)であることが初めてわかりました。
大阪では皆「東京モンには負けたらアカン」と家庭教育されているためか、東京に来ても意識的に話し方を変えようとしなかった、私のような「首都コンプレックス裏返しの上方的自己主張型人間」(?!)が多いと思います。

しかし、そのうち、手羽さんがおっしゃるとおり東京には全国から人が集まっていること、そして、「地方出身者も関東出身者も皆中身は同じ」的な感覚がわかってきますので、自然体でOKですよ。無理して周りにあわせようとしたり、逆に意識的にアイデンティティーを強調する必要はありません。自然体がいちばんいいと思います。

投稿者 テリー : 2007年02月25日 14:48

宮崎でも「なおす」、「からう」、「はわく」、「ほがす」は使いますね。
「なおす」が方言というのは知っていましたが、「からう」、「はわく」、「ほがす」もそれとは知りませんでした…。

とりあえず、相手に伝えたいことさえ通じれば言葉は何でもいいんですよね。

投稿者 卜部 : 2007年02月26日 08:27

「なおす」は大阪でもフツーに使いますよ。
「どげんしと?」で始まる九州の(博多だけかな?)会話、響きがいいですね。好きです。

投稿者 テリー : 2007年02月26日 09:23

てばさんこんばんわ。
入試おつかれさまでした!!

ぎゃうあ私も
「それ、あっちになおしといて〜」などと言っておりました!!

ついでにうちの地方では
「チョー最悪ぅ〜なんだけどー!」→「わりわややげぇ〜」
「もうやめようよ」→「もうまいせいやぁ」
「つかれたよう〜」→「かいだりにゃあああ〜」

てな感じです。
あああと語尾に「にゃあ」をつける大人が多いです。
機会ありましたらご利用ください。

ご利用は計画的に。

でわ。失礼いたします。

投稿者 とうぼう : 2007年02月26日 21:53