春休みが休みだったことはすくない

FOR MUSABI


前にも書いたことあるかもしれないけど、
恩田陸が学生生活について「麦の海に沈む果実」って作品の中で、
「学生生活っていうのは長い休暇のようなもの」というような書き方をしてたことがあって、
そのたび「じゃあこれからの人生のいったいどこに休暇があるんだろう」って思っては憂うつになった。

休暇っていうのは、どういう意味なんだろう。
「所詮休暇」という意味だったのか、
「休暇」という親しみをこめた愛称だったのか。
忘れちゃった。
今大学の子にあの本を貸してるけど、今頃読んでくれてるのかな。

高校から長い休みが目の前にだらっと広がっていることが少ない。
昨年は週休1日だったし、それすらも課題でなくなっていたしね。
昨年の春休みは、後半はけっこう遊んでいたんだっけ?
あれくらいがちょうどいいなあ。前半いろいろ考えてばかりだったから。

中学まではたしかに休みは休むだけだったし、
特にこれといって打ち込めるようなものも少なかったから、休みだったなあ。
でもそれは休息っていうよりは僕が自分に対してだらしなかっただけだ。


休息っていったいどこにあるんだろう。
ひたすら息を吸って吐いているだけではどうも休んでいることにならないようだ。

やっぱり、動き続けるしかないのかな。
僕の歩く動作はひどくゆっくりとしていて、隣りを歩く人に気をつかわせたり怒られたりしてしまうけどでも、
そうやって動き続ける合間に飲んだ水とか、そういうものしか、もう休みとは呼べないのかもしれない。


なあんか、マゾっぽい。


オトギ

投稿者:fantasy : 2013年02月13日 23:02

トラックバック


コメント: 春休みが休みだったことはすくない

コメントしてください




保存しますか?