それはスイッチ

FOR WORLD


桜の花が満開で、そこらじゅうで香っている。

かるく目を閉じて歩けば、いつもの通学路も色めいて

芝生の上でランチすれば、しだいに厚着に気づかされ

お味噌汁にタケノコやサヤエンドウを入れてみて、


なんでもなかった生活のひとつひとつが
少しだけ特別な形をして目にうつりこむ。

春。

今日はいつもより早めに大学に行って、
デザイン論のペアワークの打ち合わせをしてた。
基礎デって建築も勉強するんだね 
不動産関係のアルバイトをしてから、建物に興味ができてきたから
なんだかとっても良いあんばいだ。


ペアワークでは、2人1組で お題を1つ選んでプレゼンテーションをするんだけど、
これがけっこう楽しみ!


僕はずっと「建築」という分野について誤解してたのかもしれない。


今日、ペアの子と話してて、最近感じていた違和感が 言葉になって口をついてでた。

建築というのは、
夢見がちな僕にとって
カタくて、自由がきかなくて、難しく
現実的で融通のきかないものだったんだ。

でもさ

たとえば大好きなカフェに行く時、
僕はそこの飲み物や食べ物ではなく、その空間で得られる時間にお金を払う。
それは その空間が好きだから。
まるで、違う世界にトリップするような感覚を味わいたいから。

それってさ、つまり 建物には何か、
別世界を想起させるような「装置」って役割があるってことだよね。

なんてファンタジックなんだろう!


指定されたテキストを読み進めて行くと 
建築のもつ人間味や 建築家の愛のようなものにふれられて
途中から読むのがとまらなくなっちゃった。
敬遠していた分野だけに、勉強するたびに 僕の思い込みが裏返る。
そんな衝撃。


専門用語とかは、まだまだチンプンカンプンだけど

なんだかまた 世界を広げられそうな

そんな予感に、浮き足立ってる。

オトギ

投稿者:fantasy : 2012年04月09日 22:14

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