まぶしさがきこえる

FOR WORLD


白い朝の静けさの中で、すべての予定を投げて眠った。
僕の部屋は2階なのに、土の中へしずんでいくようだった。


嘘みたいだ、と思ったのだ。

ドアを開けた途端やわらかく包まれた東京の風景が
まるでまぼろしのようで
魔法のようで


このままずっと積もれば好いのに、
目覚めれば道には雪解け水ばかりが犇めいていた。


嘘のようだよ。

眠ることも起きることも
まるで下世話な芝居のようだ。


オトギ

投稿者:fantasy : 2012年02月29日 23:16

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